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  Q  発音なんか、別にどうでもいいんじゃないの?



あれは「ダサイ」とか、「クサイ」とか
もっと新しいものでは「キレル」とか、
どのようにして意味や使い方を覚えましたか?

                 

外国語を話すための特効薬はそうそうあるものではありませんが、
一つの効果的なアプローチは発音を徹底的にトレーニングすることです。          

 会話やリスニングに強くなりたい人、
 ペラペラではなくても、正確に発音したい、


という人は、次の点を参考にして下さい。 

会話は発音から

   アメリカに行った頃の私はカタカナ発音で、新聞は読めないし、
   話すこともできない人でした。
   あれから25年が経ったというのに、「
読めるけど話せない
   
という人は相変わらず後を絶ちません。  

   インターネットが世界を結び、一個人がホームページを開設
   できる今日でも、            

   「
通じればいい」というのか、   
   「
点が取れればいい」というのか、

   理由はわかりませんが、相変わらずカタカナ発音は

  Japanese English の特徴の一つです。

   (以下は某紙に依頼された原稿に手を加えたもので、 
    初心者〜中級者が英語を話すことをテーマにしています。
    しかし、長期的には英検やTOEICのレベルアップなども 
    含め、総合的な英語力のベースとなるものが発音である
    ことを明記しておきます)
 

          

   英語でシンプルな会話ができるようになるプロセスを単純化すると
    


聞く



マネる



話す

   となります。

   話し言葉はもともと聞いて、
まねをしながらマスターするものだからです。
   
それは大人も子供も大差はありません。
   「キレル」などのはやり言葉を例に考えるとわかりやすいでしょう。
   
           

   もし、洋画を観ていて英語のセリフが半分でも聞き取れると、
   当然、それなりに話せるようになります。

   もし、そのくらい聞き取れると、人と話す場合には             
   もっと聞き取りやすいので、もっと上達するようになります。
                    

   ところが私たちの頭脳は、母国語にはない音を自動的に雑音として処理
   してしまいます。そのために、英語は聞こえていても聞き取りにくいのです。
         

   特にカタカナ発音をしていると「聞き取り」は非常にむずかしく、
   「読めるけど話せない」状態になるのが普通です。
   反対に、
正しい発音をしていると少しずつ英語は聞こえてきます。
                      

   ですから、


会話とは一見、

関係がないように思える

発音練習が重要
.

   となるのです。

   その発音練習がどれ程のことかというと、実用的には、
   日本語の口の動きでは発音できない30音のトレーニングすれば十分です。
   


   このトレーニングを行うと、たいてい、すぐに正しい発音をするようになります。
   

   中にはアメリカ人のような発音をする人も出てきます。
   しかもごく短期間のうちに。

       

   効果発音がよくなると

   まず                

   (1) 英語に自信がつく。     
   (2) 英語が聞き取りやすくなる。

   と、基礎力を築き、長期的には総合的な英語力を向上させる
   エネルギーとなります。

   「映画のセリフが耳に飛び込んできた」と感動したり、
   あらためて「英語は言葉なんだ」と気づいたり、
   いろいろ発見できるようになります。 
 

反復練習を!!

   30音を反射的に言えるようになるまでには反復練習と、
   ある程度の期間は必要です。

   発音練習は口の筋肉のトレーニングでもあり音声感覚の修正
   でもあるからです。その点はスポーツや音楽と何ら変わりはありません。
     

   私は忘れた頃にゴルフの練習に行きますが、予期せぬ方向に飛ぶ
   ボールを見つめては、続けることの必要性と難しさを痛感しています。
   


        

   話は変わりますが、英語が初めてアルファベットで表記されたとき、
   スペルは100パーセント発音を表したものであったそうです。
   つまり、ひらがなと同じ様に、スペルは音と意味を表していたのです。
   その基本は今日でも変わっていません。 

   さて、次が重要なポイントです。
       


        ひらがなの発音を間違えると            
         その言葉は              
         別の単語、別の意味になるように、
          英語も同じことが起こります。
 
.

   たとえば                       
  fan を「ファン」と発音すると、ネイティブの耳にはfun と聞こえます。
   単語が変わり、意味も変わってしまうのです。
                
   (ちなみに fan a は日本語の口の動きでは発音できません)
   
                     
   このように、カタカナ式に発音された英語は、私の打つゴルフボールの
   ようなもので、意味も文法も、はるか彼方に飛び去ってしまいます。
   
   実際の会話では状況があるので、何とか通じるものです。
   しかし、カタカナ発音や「通じればいい」という発想は長期的には
   上達の妨げであり、使えない英語の元凶に他なりません。
         

   カタカナ発音のもう一つの大きな欠陥は、
   正しい音を聞いても、マネができないことです。                  

   たいてい、よく似た日本語の音に置き換えて聞き取ってしまいます。
   これを同化作用といい、脳の自律的な働きです。
            

   外国人に英語を学んでも、発音も会話力もさほど上達しないことが
   あるのはそのためです。


 
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