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■ カタカナ発音と「聞こえている英語」の実体
実は私も長い間そうでしたが、
カタカナ発音でも十分、英語は聞き取れてしまうのです。
とりわけニュースのように正確で端正な英語は聞き取りやすいものです。
なぜかと言いますと
英語の知識や背景知識で、実際には聞こえていない部分を
補ってしまうからです。
instead ( of ) や
( a ) lot ( of
) の
( )の中は
聞こえなくても、知的に推理して聞こえてしまいます。
音声で He is か He's なのか、区別がつかなくても文の
意味は理解できます。
--- じゃあ、No problem だ。
いやいや、それが諸問題を抱え込む理由です。
--- What're you talking about?
映画やドラマのセリフが聞き取れない、とか
ハイレベルな人でさえ、見れば簡単な単語が
聞き取れない。
はて、どうしてだろう、という状態になるものです。
それが言葉の習得としては片手落ちの状態になったり、
おなじみの「受験英語 VS 実用英語」論争にたどり着いたりします。
この件はいろいろな要素を含み、話がややこしくなりますから、
別のページで触れることにしましょう。
ここでは発音と聞き取りに絞り込みます。
さて、前述の
「英語の知識や背景知識で聞き取る」のは当然ですが、
それをカタカナ発音のままで行うと、
--- 行うと?
少数の優秀な人や、大変に努力した人以外は英語を聞き取り、
使うことが難しい、という状態になります。
--- ???
ネイティブにとっては映画はニュースよりも簡単です。
誰にとっても、簡単な方が簡単ではありませんか?
--- 当たり前です。
大学を出た人が「中学レベルの単語が聞き取れない」というのは変ではありませんか。
もしも、
初めから英語を英語の音声で習っていれば、今とは違う結果が期待できるはずです。
それがどの程度かは不明ですが、
30音ほど徹底的にマスターすると、相当な違いが生じることは確認しています。
■ 「文字の音」が先
文字の表す音を1つひとつ覚え、正しくマネると進歩が早くなります。
そして、テキストを黙読して、頭の中にネイティブと同じような音が響く
ようにしてから、あなたの好きな教材で練習することをお奨めします。
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n を 「ん」 で発音していませんか?
特に n が単語の間に入っていると、「ん」で発音しがちです。
チェックをしてみましょう。
--- ま、また?
次の英語を発音して下さい。
n を
舌の先を歯の裏に押しつけながら、鼻に響かせて発音していれば No problem.
「ん」と軽く、短く発音している場合は、残念ながら、カタカナ発音、というわけです。
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※ いろいろな英語を聞いて、n を聞き取ってみよう。 |
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