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私のアメリカ体験記
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私は necessary のスペルがニガテで、c2つか、
それとも s 2つなのか、よく迷いました。
1つずつの方が覚えやすいのに。
なぜ
s だけが2つ重なるのか。まぎらわしいではないか。            
また、
meet / bottle のように、同じ文字が連続する単語はたくさんある。

遠い昔、初めて英語を文字に表した誰かさんは、
どうしてわざわざ、ややこしくしたのか?

こう、不審に思ったことがきっかけで、パズルは突然解けはじめました。
やはりシンプルな原則があったのです。          

連続した文字の、2つめの文字は、
直前の母音読み方を示す合図」だったのです。

こういうと少々やこしい感じですが、単語で見るとハッキリします。
   
【例1】
meet (母音の連続) 420

      2つめの e は、直前の e を「アルファベット通りに発音する」ことを示しています。
      
met と、e が1つであれば、短母音で発音します。
       つまり、母音が連続していたら、前だけをアルファベット読みすればいいのです。

       次の例は「語尾の e」が前に移動したもの、と考えられます。

       
meat  rain  coat

       下線部の母音は、直前の母音を発音を表す合図の文字。
       だから e の他に、ai が使えるというわけです。
       その効果は
meet、meat のように、発音を表記しながら同音異義語を
       表記できること。初めて英語を文字に表した誰かさん、流石です。

       ※ 後ろの母音を発音するのは少数の例外。


例2】
bottle (子音の連続) 420

      2つめの t は前の o を「短く発音する」ことを示しています。
      t が1つならば
o をアルファベット読みします。                  
           
     cattle  apple  bigger

       青い文字が「直前の母音を短く発音する」ことを示しています。
       青い文字がなければ母音をアルファベット読みします。





結局、黙字の働きを考えたおかげで基本的な原則は、だいたい整理できました。    
それらは単語を覚えやすくしてくれるばかりか、知らない単語の読み方に見当をつけたり、
知らない語句を書きとめる場合にも、大いに役立ってくれました。
               
原則にあてはまらない単語の謎も、時間や偶然がきっかけでずいぶん解明できま
した。
                      
スペルはもともと、              
大多数の原則少数の原則外」で1組、と考えると納得しやすくなります。




 refrigerator (冷蔵庫)

 口語では
fridge と略します。
 元のスペルを単に短くした
frige では i を「アイ」と
 発音したくなるからです。

 アメリカで、私が初めて買った冷蔵庫は
 自動霜取り装置がついていない旧式のもの。
 それは電気屋さんではなく、床屋さんから $20 で買いました。

 冷凍庫は日本のものの約倍の大きさ。
 霜が溶けずに透きとおった氷となり、空間をどんどん占領。
 アイスクリームや
TV dinner などの冷凍食品を取り出すために、
 よくドライバーとハンマーでこびりついた氷を割ったことを覚えています。

 1970年代初期の冷蔵庫を知る人ならば、どういうことか見当がつくでしょう。


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