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     今回は 変化する音 w r を説明します。
     まずは復習クイズから始めましょう。キーワードは
共通点です。

     「開く音」の特徴は?
      「開く音」の特徴は音が微妙に変化すること。
           アゴを下げながら発音するからです。

  got - gut
                             アゴの動きは → こちら
          got の「ガ〜アット」と変化する部分がポイント。
              それは w
r にも共通しています。 

■ W の特徴を確認しよう
      本題に入ります。

       w

      "double u" という名前の通り、唇をうんと丸めた "u" と、
       普通の "u" をつなげて出す音。

       2つの"u"を別々に発音するのではありません。
       2つの"u"を一瞬でつなげる、微妙に変化する音です。
 

■ W を発音してみよう

  w, wood
     Amy さんの写真を参考にして、
      唇を前後に動かして発音してください。

     (BGMのドラムは気にしない)
1.w 言い始め
  唇を丸めて突き出して、
  「ウ」といいながら
 
   前後の動きは
    ごくわずか。
       ↓  
2.w 言い終わり  
  一瞬で「ウ」に戻す。

  唇を戻しすぎない
  ように。
         「開く音」はアゴの動きで音を変え、
 w は唇の動きで音を変えます。

 r はその感覚を応用するとモノにできます。
         ■ポイント  付近で響きを
 作り、
 のドーム状で
 響きを作ります。

r の特徴
     r は「ウ」でもなく、「ル」でもない、あいまいな響き。
         つまり許容範囲が広い、とてもおおらかな音。

     「あいうえお」に比べると、とてもいい加減な音。だから
        「ウ」でも「ル」でもない音を出していれば r になります。


     一番簡単な発音方法は、口を突き出す形にして、
        舌を動かさないで「ル」と言えばOK。
       このときに、ドーム状に響かせるとより「らしい」 r になります。
     イメージ図
  舌の先端を下向きに丸めて、 
  歯茎に押しつけて「ル」!

     は舌を丸めてでしょう?!
      丸めても丸めなくても r を発音できます。

           学校では舌を丸めると教えるし、普通の発音の本でも舌を
           丸めると説明しているので意外に思うかもしれませんが、
           たいていのアメリカ人は、舌は下に置いたまま、ドーム状に
           響かせて発音します。

           そういう
を聞いてください。

  r, r / r, r    音の変化を聞き取る。ドラムの音は気にしない。
              二人ともアメリカ人で、舌は歯茎に押しつけて発音してい
               ます。慣れるとこの方が楽に r を発音できるのです。

               そういうわけで、30音トレーニングでは丸めない方法を
               お奨めしています。
  
     
r を発音してみよう!
   それではお手本を聞いて、r を発音してみましょう。
   口の形は Amy さんを参考にしてください。

  r, right  / r, right   「ゥラィ」と、小さく「ゥ」を入れる感じ。
1.r 言い始め
   唇を突き出し、ドーム状に響かせて  
   (横顔はAmyさんにマウスを重ねる)
       ↓
2.r 言い終わり
   ちょっと引きながら 発音するのがコツ。
   そして、アゴをさげながら ight を発音する。
       ↓
3.right
   ight も ドーム状に響かせる。

r について
   r の重要なポイントは、音が「ゥル」のように微妙に変化するかどうかです。
   とはいえ、舌を丸めるかどうかは気になるでしょうから、少々補足します。

  1.舌を丸める場合

    「う〜」と声を出したまま、舌先を少し丸めて音を変化させます。
    舌で口の中の空間を変えて音を変えます。
    響きは口の中程、という感じです。

  舌を丸めない場合

    唇を突き出しながら、頬を内側に絞るようにして、口の中の
    空間を変えて音を変えます。
    響きは唇からドーム状に移動するような感じです。
 
    いずれにしても、「ゥル」のように、一瞬で音が変わればOK!!

    ちなみに、30音DVDの出演者では、
    Amy さんは、語尾が ar, er などの場合には舌を丸めて、
    それ以外の r は丸めないで発音します。

    その他の皆さんは全ての r を、舌を丸めないで発音します。
ドーム状の響きをつかむコツ
  1.舌先を付けて "l" を、口と鼻に響かせる。舌先付近の響きが
   
 ドーム状の響きです。この響きの場所、感覚を覚えてください。

  2.次に、舌を下の歯茎に押しつけたまま、ドーム状に「ウ〜」と
    響かせます。それが次のような響きになればOKです。

  r, r / r, r   

                    以上で子音の解説は完了。
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