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     今回は l, m, n の補足です。

     一般的には「L と R が日本人の弱点」とされていますが、
     実際には l, m, n の方が克服すべき弱点です。

     海外で通じにくいのは cool, home, run などの短い単語。
     語尾の l, m, n をカタカナ式に発音すると弱すぎて、英語の音にはならないからです。


    特に "l" は要注意です。

     ネイティブが書いた発音教本や、それらをベースに作った教本には、
     "l"
は舌先を上の歯茎に押しつけて、その両脇から息を出して発音する、と書いてあります。

     その通りに「口の音」だけで発音すると「ル」とか「ウ」のようになり、
     どうしても "l" らしくならないのです。

     どういうことか?
     実際の音声を聞くと分かります。


■聞いて、まねてみよう!
      "l"の強さと長さを聞き取ってください。

  full of people,  full of people
  次は、区切った音声で、"l"の強さと長さ、
  そして響きを聞いてください。

  full of / peo / ple, full of / peo / ple
  目で確認できるように、女性の発音を波形にし
  てみました。"l"は強いのです。
           ↓ 短い            ↓ 長い
 

     ここでは people の l がポイント。
      舌先をつけたまま、「オ」に聞こえるくらいに軽く鼻に響かせて
      発音してください。

      強めに言うと、
      ずっと「らしく」なることが分かるでしょう。
    

■鼻音の出し方は?

 とてもよくある質問。
   Q  鼻音の出し方が分からない。
     いとも簡単。こうします。

          1.「ン〜」と鼻でハミングする。
          2.声を出す。
          3.「ン〜」と声を一緒に出す。

          ”鼻音と声を一緒に”という発声は日本語にはないので、
          最初は違和感があるものですが、慣れてしまいましょう。

          "l"の場合は、「
オに聞こえるくらい」に2秒ほど発音していると、
          感じかつかめてくるでしょう。
           m, n も同じように発音します。

           ※鼻音の強さは自分で加減してください。
     
■慣れてしまおう!
 鼻音に慣れておきましょう。次の単語を発音してください。
  もちろん、l, m, n は強め、長めに!!

  S / mi / le

  Smile?  Smile!

             次は文です。

  Did you go there by train?
  Yes, I went there by train.

             短い文では物足りない方は、次の文も言ってみましょう。

  Could you have made it if there weren't a traffic jam?
  Yes. I could have made it if there weren't a traffic jam.

   これが言えれば合格! 自信を持ってください。
 
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