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季節は少々逆戻りして、今年の春、桜の花が咲いている頃のことです。
深夜 Mr. H から電話。





 
相手が相手だけにいささか驚き、「えッ?」と聞き返すと、

「まったく同じで、"はい、どうぞ"、ですよね?
同じだからどっちを使ってもかまわないのに、
どう違うのか、なんてことを聞いてくる人がいましてね」

どうしてこんなことを思い出したのかと言うと、
先日届いたメールマガジンに次の解説があったからです。

  Here you are. (Here you go.)
  Here it is. (Here they are.)


  これらのどれも、目の前にいる相手に何かを差し出すときに、
  「どうぞ」「こちらです」「ほら、これだよ」「はいよ」などという意味で使います。
  ニュアンスに違いはほとんどありませんが、
  Here you are. と Here you go. を比べた場合に Here you are. 
  の方がやや丁寧な感じがすると思う人もいます。(後略)

だ、そうです。
これを読めば、知らない人は「ああ、そうなんだ」、と思いこんでしまいそうです。

結論は、同じではありません。次のような違いがあります。


・  何かが「ここにある(あった)よ」、Here it is. と言ってから、
  
Here you are. と差し出すことはできます。
  その逆はだめ。
    
・  ウエイトレスやウエイターがお客に料理を渡す場合には
  
Here you are. を使います。
  
Here it is. と言うと、お客は面食らうでしょう。

  こういう表現は、シチュエーションと耳で覚えるのがベスト。


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