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 #101
Yutaka さんの場合  TOEIC 820-915点 (公式問題集)

「音読やシャドーイング、多読等の練習を継続中。

発音をしっかり身に付けた上で効率よく英語学習を行いたい。貴書で練習しているが、どこが自分の弱点かを正確にアセスメントしてもらった後に、弱点の克服に力を入れたい。特に鼻に響く音や、イントネーション等、自分でできているのか自信がないため、厳しくご指摘いただきたい。

是非短期的かつ集中的に発音トレーニングを実施したい。」


   ということでトレーニングとなりました。


 30音トレーニング 体験レポート

主に、これからトレーニングを受講される方を対象にレポートさせていただきます。課題文については全文載せてよいかどうか私としては判断できないため、先生からご指摘を受けた箇所のみ掲載しております。分かりにくい点があるかと思いますが、ご容赦頂けますと幸いです。

1.受講前の私の英語力

TOEICは2006年11月26日に初受験し、現時点で結果は出ていないため正確な点数は掲げることができません。新公式問題集をやったところ、2006年9月25日の時点で、レンジで820-915という結果でした。TOEFLは約2年前に233点でした(CBT)。なお、留学等の海外経験はありません。発音の勉強は、下記3.(1)にも記載しておりますが、2006年8月頃からスタートさせています。

「英語はほとんど聞き取れないし、話せない」という状況でした。現在もニュースの英語でさえ聞き取れない部分が多くありますし、話すことには(訓練をしていないからですが)困難を感じます。但し、以前と比べて分からない部分がどこなのかようやく分かるようになった、という程度でしょうか。


2.矯正すべき点

トレーニングルームに到着すると、すぐに課題文の録音が始まります。
   
到着直後の録音

その後、課題文毎に音、リズム等で曖昧な点をご指摘いただきました。記憶にある限り記載します。
 
(1) in <母音と子音の強さ>
鵜田先生の著書(英語のリスニングは発音力で決まる-UDA式30音練習帳、以下、「30音本」といいます)にも出ている課題文だったため割と自信があったのですが、母音が長すぎ子音が短いというご指摘を受けました。注意していても自分では気づかない点は多いです。

(2) beat his dog <音の高低>
自分ではお手本をそっくり真似ているつもりでしたが、リズムがずれていました。特に音の「高低」に注意するようご指摘いただきました。

(3) taking the picture of the birds <音の高低>
(2)と同じく「高低」が弱かったようです。よく発音で「s」、「sh」の音は大げさなくらい強調してよい、と記載されています。個々の単音についてはそのように気をつけていたのですが、音の「高低」については気配りが足りなかったようです。もちろん、個人的には、「高低」についても意識してはいましたが、予想以上に高低差があるという点を認識することができました。

(4) for the exit <音の高低>
(2)、(3)と同様、音の「高低」の点と「長短」でした。

(5) school <音の変化>
Lの発音は単体でもできていませんでした。注意していたはずなのに情けなかったです。単音については「母音は短く、子音は長く」という点を留意すべきでした。schoolという単語の最後の部分については、「音の変化がでているかどうか」という点に留意すべきでした。つまり、「舌をつけているかどうかという点よりも、"u"という音から"l"の音へ変化しているか、その変化が相手に伝わっているかどうかが大切」ということでした。

(6) stopped <開く音>
開く音が出ていませんでした。30音本で練習してマスターしたつもりでしたが、まだ意識しないとアゴを下げながら音を出すことができない時があります。無意識にでもこの音が出せるように体得する必要性を感じました。

(7) door open <リズム&イントネーション>
微妙な高低差を聞き逃していたようです。この微妙な音の高低差が英語の文の形を音として伝えることになるので注意していきたいと思います(30音本、p129参照)。

(8) Don't <音の抜け落ち>
「n」が抜けました。

(9) スピードトレーニング
30音本で練習していた時にはできたつもりでしたが、実際に指導して頂くことにより、スピードトレーニングのやり方をマスターできたように思います。今までは「早く発声しているつもり」になっているだけで、英語リズムをベースにしたスピードが足りませんでした。

(10)総括
上記で記載した点は、30音本に記載されている点、及び今までの体験レポート上指摘されている点ばかりでした。注意すべき点について、頭で理解しているのですが、まだそれが自然にできるほどには体得できていないということを痛感しました。

                             

3.発音と独学(ご参考までに)

トレーニングルームに到着後、最初に課題文の録音が行われるのですが、その録音終了直後(つまりトレーニング前)に鵜田先生から、「なかなか完成度が高い」との評価を頂きました。私も年齢的には一応オトナなので(笑)社交辞令の意味は理解しておりますが、海外に行かずに独学で発音をある程度まで身につけることができたのは以下の本、方法に依拠する部分が大きいように感じます(練習する際はそれなりに注意点があると考えていますが、本レポートの趣旨とは異なるので割愛します)。ほんの少しでもこのHPをご覧の皆様のお役にたつことができれば嬉しく思います。

(1) 発音学習教材
(a)「闘耳」(松澤喜好氏著)
発音を鍛えることによってリスニング能力をあげようと思い、最初にお世話になった本です。2006年8月から10月の終わりまで約2ヶ月、毎日10分〜15分程度、当該書籍に記載されているトレーニングを継続しました。

(b) 「30音本」
(a)の本で一応コツコツと音を勉強した後、もう1冊仕上げようと思い、2006年11月に30音本を購入しました。「開く音」、「子音と母音のバランス」、等非常に実践的な内容が盛り込まれており、重宝しました。

30音本の中でも「聞き取り実感テスト」や後半で使用されている課題文については何度も繰り返し練習しました(現在も継続中)。個人的には30音本の方が上級者向きであると思います(単に先に(a)を私がやったからかもしれません。30音本も初心者から十分使いこなせると思います)。30音本は練習問題が豊富であるため、自分の弱点を把握するのに非常に有益です。

上記2冊の本は最強の英語発音学習本(発音だけにとどまりませんが)だと思います。あとはどれだけ「丁寧に」「繰り返し練習」できるか、だと思います。


(2) トレーニングを受ける方に
課題文についてですが、お手本の音声が流れた直後にリピートする場合、かなり真似できていると感じるのではないでしょうか。しかし、お手本の音声を全く聞かずして、お手本の音、リズム、強弱、高低等を真似ることは実は結構骨が折れます。これは、お手本の音声の直後に発声した自分の声と、お手本の音声なしで発声(文字だけを見て発声)した自分の声を、録音して比較してみると分かります。理由は単なる練習不足。頭で分かっていることと、体得していることの違いがこのような差として表れるのだと思います。

トレーニング受講前、鵜田先生にメールで、「課題文は、一文ずつお手本の音を聞いた後で、一文ずつ真似て録音するのですか?」と質問したところ、「お手本の音を聞かず、まとめて課題文の録音を行います」とのこと。その後、課題文の練習量を増やしました。(最終的に)お手本の音声を聞かずして、お手本そっくりに真似できる、という状態が、ようやく「練習した」といえる状況なのだと思います。トレーニングを受ける方は、最低でも課題文についてはそのような意識で練習した方がトレーニングにおいて得られるメリットが多いと思います(トレーニングは弱点を見つけるためのものだから)。

(3) トレーニングを受ける受けないに関わらず
トレーニングを受ける方はもちろん、受けない方でも、HPのレポートは必読だと思います。指摘されている点を細かく記載してくれている体験者の方も多くいらっしゃるので、そのまま自分がトレーニングを受けたのと同じ効果があるように思います。私は多いに利用させて頂きました。課題文そのものは分かりませんが、指摘を受けている部分については記載されているので、私としては十分勉強になりました。

また、HP上には多くの音声つきの英文(及び注意点)があるので、発音教材としてはこれで十分というくらいあるように思います。30音本を納得行くまで繰り返し練習した後は、HPの課題文を使って練習を継続していきたいと思います。

(4) セルフチェックと高い目標
(a) 録音の重要性
自分の声を録音して聞き、お手本との差を自分で認識する、という点は必須だと思います。発音に限らず、英語学習に録音機器は必須だと感じます。

(b) 高い目標
30音本を練習し、体験レポートを全部読んだのだから、少なくてもこれまで受講された誰よりも上手になった状態で鵜田先生に診断して頂こう、という気持ちで課題文の練習をしました(理屈としては、以前受講生の方が指摘されている点さえ改善すれば、その点については再度指摘されることにはならないはず)。実際は上記のとおり、多くのご指摘を頂くことになるのですが、それが現状の弱点だとはっきり認識できるため、今後の課題が明確になります。精神論で英語が上達するわけではありませんが、やるからには高い目標を持って努力した方が集中力が高まるように感じます。

                             

4. 最後に

お忙しい中、お時間を割いてくださった鵜田先生、本当にありがとうございます。先生のお人柄や、かわいいワンチャンのことなども記載したかったのですが、長くなり過ぎるので割愛させて頂きました。また、一緒にトレーニングを受講させて頂いたFさん、ありがとうございます。2人でトレーニングを受講させて頂くことにより、トレーニングの効果が2倍にも3倍にもなったように思います。

今後、英語力に関してなんらかの進歩があればあらためてご報告と御礼のメールをお送りしたいと思います。

ありがとうございました。

 My ひとこと

緻密な Yutaka さんの発音は完成度が高く、実用的には問題なし。指摘した内容は全て強いて言えば、というものです。ただし、英語リズムは改善の余地有りですが、それも強いて言えばというレベルです。
      

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