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みん” さんの場合  TOEIC 895 (L470, R 425)

「97-98年に1年間出張でカナダに滞在し、帰国後は4年ほど英会話学校に通っていました。永住権取得を機会に2002 年 8 月よりカナダ在住です。一時は会社勤めもしましたが、今はカレッジで学生をしています。

30音は2001年の日経ウーマン(2月号、12月号)で知り、2004年にDVDを購入。ひとつひとつの発音は自分なりに練習したつもりですが、単語や文になるとカタカナ発音。リスニングテストもチャレンジしていますが、細かいところはほとんどダメ、全体を全く違うように聞き違えることもしばしば。先生にいつも『スピード不足』を指摘されています。

8月に日本に一時帰国するにあたり、ぜひトレーニングで直すべき部分とどう直したらよいのかを教えていただきたいので、よろしくお願いします。」


   ということでトレーニングとなりました。


 30音トレーニング 体験レポート

カナダでの生活も4年経つのでコミュニュケーションはある程度できるものの、相手が自分の発音を理解してくれることに頼っていることを実感しています。また、小さく早い音は聞き取れなくても文の意味は大体理解できるので、前置詞や冠詞などの使い方がいつまでたっても十分にできないままです。カナダのESLで1度発音のクラスを受けましたが、それで劇的に直ったという実感もなく、実際の生活の中でどう応用したらよいのかわかりません。発音トレーニングは英語学習の筋トレだということは理解しているのですが、自分に合った方法が見つからず、悩んでいます。

                      

課題文を録音し、聞きながらの先生の最初の一言「これでは英語圏で生きていくのは困難でしょう。」うーん、生きてはいるんですが、、、そう言われると納得。電話が通じにくいのも、「聞きづらいイントネーション」と言われるのも、聞き返されるのも、当然だったんですね。ところが手始めに注意された部分(sとceの息を強く、paをものすごーく弱く)を直して「S/pa/ce」を一音づつ録音し、波形加工ソフトでいじると、自分の声なのに「これで正しい発音ですよ」と言われるものが!これが「波形ソフトの使い方」なのか、ということは、先生に実演していただいて初めて理解できました。そして、波形ソフトを使うポイントは「お手本と自分の違いを認識する」ということ、それにはとにかく音を短く切り刻み、細かく丁寧に比較することから始めなくてはならない、とようやくわかりました。一音一音が発音されているか、音が抜けていないか、長短や高低や強弱はどうか、ここまで細かく見て初めて波形ソフトを使う意味が出るとは、ホームページで何度も説明されているのに、実演されるまで理解できていませんでした。


指摘された問題点

これは「98.イタチ君のレポート」と同じ部分が多いので、その中で自分として発見があったもの+それ以外の点についてコメントしたいと思います。 1)から 7)は「98.イタチ君のレポート」の「指摘されたこと」と同じ番号です。

2) L ができていなかった。

3) 発音していない音があった。

 −>特に語中や語末のL、M、Nは「抜けていますよ」と言われても気付かないほど自覚症状がありませんでした。これは大問題!「auntがautになっていたのでは別の単語。相手が分からないのも無理はない」「文末の単語は最後まで発音しきる前にフェード・アウトしている」と言われ、とほほな気分。母音を強く発音する以外にも、こういう子音を認識できていないことが、カタカナ発音(日本語フィルター)の大きな弊害であり、中学校で習う単語であるほどカタカナ発音が刷り込まれているので抜け出すのが大変、ということを実感。とはいえ、波形ソフトを使って根気よくチェックすれば自分でも確認と修正が可能ということも教えていただきました。

6) 開く音ができていない。

 −>同じ発音記号の「開く音」を幾つか聞かされ、「これ、本当に同じ発音記号なんでしょうか?」と聞くと、「そうです。」と。どうやら日本人は1つの発音記号に入る発音はかなり狭い範囲で、例えば直径1cmの円に入るようなものだと考えているとすると、実は「開く音」は「顎の開きを変えることで音が変化する」ことさえ押さえれば、出てきた音は直径10cmの円に入るくらい広範囲のものでもいいよ、ということらしい、と実感。これまた目からウロコが。

7) 英語のリズムでしゃべっていなかったため、暗くしゃべっていた。

 −>どうやら文のアタマは多少気をつけて発音していても、文末になるとゾンザイになるようです。また英語独特のうねりがなく、直線的な音の変化のためキツく聞こえるようです。10月に発売予定の新しいDVDを使って練習すると、わずかながら英語らしいイントネーションになったような気が。先生にも「気をつけてますね、その調子」と言われたのですが、実はものすごく肩に力が入っていたらしく、トレーニングした夜は肩がパンパンに張っていました。

イントネーションに悩んでいる方、新しいDVDはmust-buyですよ!


その他に指摘されたこと

8) 母音が長い。「エイ」のはずが「エ〜イ」くらい。3倍長い。

9) ブツブツ切って発音している。

10) 体はあまり動かさずに発音したほうがいい。ラップみたいになってしまう。

11) あてずっぽうで試しに何度も発音しない。聞き分ける耳がないのだから無駄だし、悪い癖をつけることになる。それよりも「どう発音するか」明確なイメージをもって丁寧にやること。


で、とどめに言われたのが

12) 文字をこう読む、という知識や意味からスペルや音を推測していることが邪魔をしている。もっと音に集中すること。

−>これはさすがにどうしたらいいのか、と思いましたが「難しいですね」と言うと「つべこべ言わない。できない理由を探すんじゃなくて、やるんです。」とおだやか〜に言われ、これまたとほほな気分。


行く前にやっておいてよかったと思えたこと

とまぁ、トレーニングは自分の粗捜しなので、とほほなことばかりに聞こえますが、行く前にやっておいてよかったと思えたこともありました。

・30音DVDで「口の形」と「鼻にひびかせる」「喉にひびかせる」(+胸にひびかせる)を練習していったこと

−>特に「あひる口」(ドナルド・ダックの口)は、形は大体できていたと思うので指示されることはその場で大体できていたようです。これらを事前にやっておくかどうか、はトレーニングの効率に大きく関係するのではないかと思いました。なので先生はトレーニング受講者に30音DVDを買って自主的に練習しているか、を聞かれるのでしょう。

                      

最後に

「音が抜けている」ことを自覚できたことが最大の収穫だったと思っています。「開く音」の認識はまだまだ不足しているのですが、ここで得た知識をもとに自分なりに身につけていければ、カタカナ発音もかなり矯正できるのでは、という希望を持っています。数年後「私はuda式でカタカナ発音が直りました」と言えたら、自分にとってものすごく自信になると同時に、同じようにカタカナ発音に悩む英語学習者に希望を与えることができるのでは、と密かに思っています。今後その方法の試行錯誤をしていきたいと思っています。まずはじっくり単語レベルの発音を直してから、今度発売されるDVDに取り組みたいと思います。

佳境に入ったDVD作成作業でお忙しい中、お時間を割いて下さった uda 先生、本当にありがとうございました。カナダで、テレマーケティングのアルバイト(電話でのアンケート調査)で「あなたのアクセントでは何を言っているかわからない」とたまに断られるのが悩みの種でしたが、これを機会になんとか改善したいと思います。


 My ひとこと

みん” さんの英語が通じにくい原因は、主に音が抜けていることと、日本語的なリズム。英語のリズムで確実に発音すれば改善できるので、しばらくは基本練習。それが身につけば、カナダでの豊富な体験が生きてくるでしょう。
      

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