初級・英語の学び方 1               
  

   は じ め に

   何事も上達は
   基本をふまえてから、工夫と実践次第。
   量をこなすほど上達する。

   基本=発音、文法など基本的事項。
   工夫=自分にあったやり方などを考え、試すこと。
   実践=練習する。 
   量をこなす=たくさん取り組む。


   だから次のような、
   よくある漠然とした質問には簡単に答えていました。

Q1  英語の効果的な勉強法を教えてくれませんか?
 ◆英会話の勉強法は?
 ◆どうしたら英語を話せるようになる?
 ◆英語の上達法は?

A1  上級者になっても、1〜2の基本が生きてきます。
 1.発音とイントネーションをある程度身につける。
 2.中学から高校1年程度の文法を身につける。
 3.各自の目的に合わせて必要なことを実行する。

   必要なこと=試験勉強が必要な人は、試験のための勉強。
            仕事で必要ならば、仕事に生かせる英語の練習。


   ※最終的には目的と量が上達を左右します。

Q2  どのようにして英語 / 発音を身につけたのですか?

A2  私のアメリカ体験記 に書いた通りです。

                    *

 以上がこれまでのQ&Aのパターン。

 しかし、改めてたくさんの質問を読んでみると、
 同じような表現をしていても、つまずきの原因や質は人により
 ずいぶん差があるので、主な項目について私見を述べること
 にしました。

 結論は次の通りです。

 1.There is no royal road to learning. (学問に王道なし)

 2.If you put your mind to it, you could accomplish anything.
   (為せば成る--Back To The Future)


                    *

 さまざまな質問の背景には幾つか共通点があります。

 大胆に推理してまとめると、多分、膨大な学習法情報のつまみ食い
 と、努力の代わりに秘伝の特効薬を得て、手間をかけずに上達して
 しまおうという願望。

 「よさそうなこと」をちょっと試すが上達しない。
 こんなはずでは、とあれこれ考えるが納得できない。
 行き詰まる。もっと良い秘策はあるはずだと、新たな、
 よりドラマチックな妙薬を探し求める。

 私もゴルフ名人と出会う毎に、練習しないでゴルフのスコアを上げる
 方法はないかとたずねていたので、質問してしまう気持ちはよく分か
 ります。また、確信が持てないものに対して、こーすべき、あーすべき
 というご指摘を頂くほど混乱するものです。

【心得】
・学習法のつまみ食いはしない。=学習法を1つに決める。
・良いところを参考にし、アレンジして、自分のやり方を
 決めるのはOK。それが工夫。

・手間をかけることを惜しまない。
・すぐに効果があることを期待しない。=即効性よりも実質性重視。
・習得するには練習が必要であることを理解する。
・学習法を探す時間を練習時間に充てる。
・多くの達人にそれぞれのアドバイスを求めない。混乱の元。
・英語学習本が新しくでる度、今取り組んでいることを中断しない。
 新刊本で取り組みたいのであれば、一通りやり遂げてから。


 英語の場合、
 音読やシャドーイングのように、本来は効果的な方法であっても、
 やり方によっては逆効果になってしまうものもあります。
 
 ということで、

 次回からは初心者〜中級者が英語を独習するために、
 本当に役に立つコツを少しずつお伝えして行きます。

 英語で言いたいことを言えるように頑張りましょう!!

                    *

 ■大事なことは、効率よりも量 

 相手は言葉ですから、学ぶほど、使うほど上達します。