前にお伝えした
"New York Detective Story"
森田勝之著 発行DHC が一通り終了しましたので、その感想です。
● 概 要
映画英語のリスニングができるようになるためには、細部の音の
聞き取りが重要であり、細部の理解の積み上げで全体を理解す
る必要がある。(ボトムアップ方式)
音の変化をすべて入れたショートドラマを著者が作成。ディズニー
映画の音変化を入門レベルとすると、本書は中級レベル。
テキストは英文のセリフと日本語の訳、シーンごとにPHONETIC
FOCUS があり、そのシーンでリピートすべきセリフが抜粋されて
いる。どのように発音するとCDのようになるの注釈とアクセントの
強さがついている。
例(1) 注釈例
You've got to be kidding - You'veの'veは聞こえにくい。
got to be のtt が d に近い音に弾音化して「ガダビ」の感じだ。
kiddingのddの音も早口だと「リ」に近い音に弾音化し、最後の
g も消えて「キリン'」のような音に聞こえる。
「ユーヴ ガダビ キリン'」という感じでリピートしてみよう
- - -
学習する「音変化」には、次のものがありました。
・音の弱化 ・音の消失
・t 音変化(消失、弾音化、声門閉鎖音、ツ音)
・破裂の抑制 ・音の連結 ・短縮音
・同化音 ・リズムとイントネーション
● 感 想
ドラマ仕立てなので、とても楽しくやれました。久々の3千円
の価値のある教材でした!(30音以来のヒットです)
ディクテーションがチェック用についているのですが、聞き取れ
ていないものの傾向としては、
・a、the、him、that などを落としてしまう。a
と the は聞き間違
いが多い
・文章の始めの音はとりづらい。特に H から始まるような単語。
・知らない単語は聞き取れない。私にとって初出の単語が入っ
た文章は聞き取れない。
・短縮形、've、'll、'd などを落としてしまうことが多い。
こんな感じでした。
音を極端に弱くすばやく発音しているところと
「飲みこんだような感じ」で発音されていると聞き取れません。
まだ Repeating が残っているので、役者になりきってセリフを
覚えきるつもりでやろうと思っているのですが、自分で発声す
ると全然違うので、がっかりしてます。
聞いた音の残像に自分の声を合わせられない・・・こういうの
を音痴というんだろうなぁ。
■
「30音」プラスこの本で、普通の会話の聞き取り能力が上が
ったように思います。でも今は、細かい音が聞き取れても、
全体として意味が分からないという状態です。
前は細かいところが分からなくて、全体の意味を推測してい
ました。
表に出ている状態は「分からない」ということで同じなので、
変わりないのですが、一歩進んだように感じています。
また4月以降に直接トレーニングを受けたいと最近思ってい
ます。それまでに、uda さんが驚くぐらい進歩するよう勉強
しておきます。
最近勉強が苦じゃなくなってきた。麻痺してるんだと思う。
自分でも驚いてます。
P.S.
CD-ROMの教材にはなかなかいいのがありませんね。
最近、「ネイティブワールド」という英語教材のデモをしている
お姉さんをからかってしまいました。(笑)
発音がカタカナの人だったのですが、その人の発音の評価
が Good だった(excellentまであるらしい、評価ポイントの
コメントはない)ので、その理由がわからないと発音が矯正
できないよね?と、インネンをふっかけてきました。
暇だったので、おもしろかったです。
ネイティブワールドは良くなかったです。
27,000円もするのに。全く。
ではまた。
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