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come や love の o は「狭い音」の
u と同じ音です。
--- あれ、oは「開く音」を表すのでは?
その通り。
もしスペルに原則があるとしたら
come, love の oは home の o(オウ)と同じでなければならないはず。
ところが、
--- come は「コウム」ではない。
不可解。
謎だ。
私はこの謎を解くのに、数年間使ってしまった!!
--- そんなに熱心に「謎」の研究を?
いえいえ。
わからないから ほっておいただけです。
--- ・・・
ある文献で
「come, loveは、初めは cum, luv と綴った。しかし、
手書きのcum, luv は読みにくいので、やがて m, n, v の
前の u を o に置き換えて書くようになった」
ということを知ったのです。これで謎が解けた!!
--- まるで探偵だね。
スペルは視覚的な要素を重視している。
原則として、語尾の e は直前の母音をアルファベット読みすることを表している。
take, home, nice
しかし、come などの e は、別の任務を果たしているのだ。
--- その任務とは?
(1) もとは「狭い音」の u
であったこと。
(2) 目で見て「開く音」と区別できるようにする。
(3) 同音異義語を区別するため。
この3つを表すための eであったのだ。
none (nun)
some (sum)
done (Dun)
※このタイプの語は例外で、数が少ない。
しかも、日常よく使う語に限られている。
スペルの仕組みは実に巧妙!!
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