スペルの読み方
 >ホーム >スペルの読み方 >スペルの読み方(2)





  Q  medicine は「メディスィン」ですか?

強弱の感覚をマスターしよう!!

  ローマ字と英語のギャップは大きいですね。

  --- ついついカタカナ発音になってしまうからね。               

  音はともかく、と、スペルから入ればそうなりますね。

  ---「ね」が多いなぁ。

  では、ぼちぼち英語の音声感覚の正体を暴いてみましょうか。

  --- お、バクロだな。

  次のグループ
の特徴は何でしょう。


tunnel
thousand
tropical

  --- 特徴ねぇ。

  単語を声に出して読むとわかりますよ。

  --- トンネル、サウザンド、トロピカルtropical

  それはローマ字読み。英語で発音しなくては。

  --- えー・・・

  青い文字は発音しません。だから音は 

   tunnl
   thou
snd 
   tropi
cl 

  となります。
  母音を省くので、子音が連続します。

  --- タヌオ、サウズンド、トゥラパクオの感じかな?
                      【注語尾の は「オ」に聞こえます。
  ・・・まぁ、近いですね。

  --- スペルにつられて、ローマ字読みをしそうだなぁ。

  
tropical という単語を知っていても、「トゥラパクオ」という音を知らないと、
  
  --- お決まりの、「知っている単語が聞き取れない」

  そういうことです。
  
physical. lemon などの
  カタカナでよく使われる単語ほど「ローマ字読み」に注意が必要です。

  
ナチュラルスピードのアメリカ英語では
  前の母音にアクセントがあると、後ろの母音はたいてい省略します。
  

  --- そうなんだ。

  はい。省略しないときには「あいまい母音」で発音します。
  このように、弱い母音は特別扱いになります。
 
  --- スペルにつられてしまいそう。

  目で覚えるとつられますが、
  アクセントを強調し、弱いところは弱く発音していると
  省略する感覚は身についてきます。

  そのへんをしっかり聞き取ることもポイントです。

  それでは、もう一つ。
  グループ
の特徴は何でしょう。


uniform ni =
celebrate le =
melody lo =

    --- 怪しいグループだなぁ。

    黄色の
i , e , o は全部「あいまい母音」で発音します。

    --- し、知ってるよ、そのくらいは。

    だから、

    
uniform は ィユーフォーム、
     
celebrate は セブレイト、
     
melody は メディ

         の感じに聞こえます。

    --- そうだったのか。

    そういうわけで
medicineme を強く、後ろをあいまいに
    「
スン」のように発音するわけです。
    青の
i は発音しません。

    --- 書いてある字を読まなかったり、音が変わったり
       ややこしいなぁ。

    丸暗記しようとするとややこしくなります。

    --- どうするの?

    えー、それは、
    英語の音を1つずつ発音していると身についてきます。
    ですから、その仕組みを覚えておきましょう。

    --- ややこしいから、いっぷくしようよ。 

    では小休止しましょう。



   

   
     スペルのローマ字読みに注意!!

    ・
アクセントのある母音は強く発音し、弱い母音は「あいまい」に発音するか省略する。
.
    medicine
    me を強く、iはあいまいに、後ろの i は略す。


「アクセント」のヒミツを探る!!
  英語にはなぜ、アクセントがあるのかな?

  英語のアクセントは、漢字で言うと必然性があり、

  --- フツーに言うと?

  アクセントをつけないと言いにくいことば、なんですね。

  --- そう、そう。

  なぜそうなのか、やってみましょう。

  --- 誰が?

  もちろんあなたです。
  声に出さないとわかりませんよ。
  読むだけでは・・・

  --- OK

  「髪の毛」と言って下さい。

  --- カミノケ

  今度は ka mi no ke と言うのですが、
  k, m, n は、次のように英語の音で言います。

    k 
book k. 口の奥で強く破裂させる。
    m 
唇を閉じたまま、鼻の穴が振動するように「ム」とうなる。
    
n  舌の先を歯茎に押しつけたまま、鼻の穴が振動するように「ン」とうなる。


  準備が出来たらゆっくり、正確に言ってみましょう。

  --- ka mi no ke

  
k, m, n をしっかり発音して、「髪の毛」という速さで言って下さい。
    
  --- kami noke
     うーん、とても言いにくいなぁ。

  では、no をオーバーに強くして言うと?

  --- kami noke
     あッ、言いやすいぞ!! 

  でしょう?

  --- カミノーケ。

  そうそう。
  子音を強く発音すると、どこかをもっと強くしないと言いにくいんですね。
  
  --- それが英語のアクセントなんだ。
   
  そういうことです。
  単語だけではなく、文の場合も強弱をつけないと言いにくいんです。
  
  --- それが
イントネーション

  はい。
  だから、もし英語を声に出す場合、単語を同じ強さで言えるとしたら、
  カタカナ発音をしている、と思った方がいいでしょう。

  そのイントネーションで語句を並べていくのが英語の特徴です。
  そして、慣れると、イントネーションでいろいろな表現を身につけるのです。
  
  それが、子音の弱いカタカナ式の発音をしていると、
   
  --- していると?

  単語のアクセントは弱く、イントネーションも平坦になりやすく、
  
  --- なりやすく?

  結局、英語を覚えにくくなるわけです。

  --- それはまずい。

  だから、カタカナ発音は上達の妨げになるのです。

  --- どうしよう?

  たびたびくり返してきましたが、
  まず、発音を覚え、普通のイントネーションを身につければいいのです。
  
  --- どうやって?

  簡単な文の、ネイティブの言い方をそっくりまねればいいのです。
  
   --- まねるだけ?

  映画やドラマも参考になります。



  

   英語のアクセントとイントネーションは必然!!

   子音を強く正確に発音していると、アクセントやイントネーションの感覚がつかめてきます。
   


    ※英語を「同じ強さで言える」という場合は、子音がカタカナ式になっている可能性大。
     
                 
   上記の原則は母音を略したり、あいまいに発音するため、 
   話す場合も、聞く場合にも非常に重要です。


次に単語のタイプをまとめておきました。
「アクセントをガイドに弱い母音を弱くする感覚」の練習に役立ちます。



アクセントと母音-つのタイプ

  文字はアクセント、文字は発音しない。黄色はあいまい母音。


lemon タイプ
アクセントが頭で、後ろの母音を発音しない

channel  tunnel  Britain
family    thousand

後ろの母音を発音する場合は、スペルに関係なく、あいまい
      に発音する。

       (ナチュラルスピードではたいてい発音しない)


animal タイプ
アクセントが頭、真ん中はあいまいか、発音しない。

continent  celebrate  favorite
uniform   universe  business

・ 真ん中の母音のローマ字読みに注意!!


attention タイプ
アクセントが真ん中、前の母音はあいまい。後ろはあいまいか、 発音しない

convenient  tomorrow
pollution   important

・ 頭の母音のローマ字読みに注意!!

   
    上記の3つのタイプを、口でマスターしておくといろいろ応用できます。
     黙読する場合もアクセントを強く読むことがポイント。     

     もうちょっとやってみたい人は  ここをクリック

<<前へ                                 
                                 ページのトップへ
bottom
  Copyright (C) 2009 Yutaka UDA. All rights reserved. 著作物の無断掲載、転載を禁じます。