

■ 強弱の感覚をマスターしよう!!
ローマ字と英語のギャップは大きいですね。
--- ついついカタカナ発音になってしまうからね。
音はともかく、と、スペルから入ればそうなりますね。
---「ね」が多いなぁ。
では、ぼちぼち英語の音声感覚の正体を暴いてみましょうか。
--- お、バクロだな。
次のグループ1の特徴は何でしょう。
--- 特徴ねぇ。
単語を声に出して読むとわかりますよ。
--- トンネル、サウザンド、トロピカル
それはローマ字読み。英語で発音しなくては。
--- えー・・・
青い文字は発音しません。だから音は
tunnl
thousnd
tropicl
となります。
母音を省くので、子音が連続します。
--- タヌオ、サウズンド、トゥラパクオの感じかな?
【注】語尾の l は「オ」に聞こえます。
・・・まぁ、近いですね。
--- スペルにつられて、ローマ字読みをしそうだなぁ。
tropical という単語を知っていても、「トゥラパクオ」という音を知らないと、
--- お決まりの、「知っている単語が聞き取れない」
そういうことです。
physical. lemon などの
カタカナでよく使われる単語ほど「ローマ字読み」に注意が必要です。
ナチュラルスピードのアメリカ英語では
前の母音にアクセントがあると、後ろの母音はたいてい省略します。
--- そうなんだ。
はい。省略しないときには「あいまい母音」で発音します。
このように、弱い母音は特別扱いになります。
--- スペルにつられてしまいそう。
目で覚えるとつられますが、
アクセントを強調し、弱いところは弱く発音していると
省略する感覚は身についてきます。
そのへんをしっかり聞き取ることもポイントです。
それでは、もう一つ。
グループ2の特徴は何でしょう。
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uniform |
ni = ナ |
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celebrate |
le = ラ |
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melody |
lo = ラ |
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--- 怪しいグループだなぁ。
黄色の i , e , o は全部「あいまい母音」で発音します。
--- し、知ってるよ、そのくらいは。
だから、
uniform
は ィユーナフォーム、
celebrate は セラブレイト、
melody は メラディ
の感じに聞こえます。
--- そうだったのか。
そういうわけで medicine は me を強く、後ろをあいまいに
「メダスン」のように発音するわけです。
青の i
は発音しません。
--- 書いてある字を読まなかったり、音が変わったり
ややこしいなぁ。
丸暗記しようとするとややこしくなります。
--- どうするの?
えー、それは、
英語の音を1つずつ発音していると身についてきます。
ですから、その仕組みを覚えておきましょう。
--- ややこしいから、いっぷくしようよ。
では小休止しましょう。

スペルのローマ字読みに注意!!
・アクセントのある母音は強く発音し、弱い母音は「あいまい」に発音するか省略する。
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medicine
me を強く、iはあいまいに、後ろの i
は略す。
■「アクセント」のヒミツを探る!!
英語にはなぜ、アクセントがあるのかな?
英語のアクセントは、漢字で言うと必然性があり、
--- フツーに言うと?
アクセントをつけないと言いにくいことば、なんですね。
--- そう、そう。
なぜそうなのか、やってみましょう。
--- 誰が?
もちろんあなたです。
声に出さないとわかりませんよ。
読むだけでは・・・
--- OK
「髪の毛」と言って下さい。
--- カミノケ
今度は ka mi no ke と言うのですが、
k, m, n は、次のように英語の音で言います。
k book の
k. 口の奥で強く破裂させる。
m 唇を閉じたまま、鼻の穴が振動するように「ム」とうなる。
n 舌の先を歯茎に押しつけたまま、鼻の穴が振動するように「ン」とうなる。
準備が出来たらゆっくり、正確に言ってみましょう。
--- ka mi no ke
k, m, n をしっかり発音して、「髪の毛」という速さで言って下さい。
--- kami noke
うーん、とても言いにくいなぁ。
では、no をオーバーに強くして言うと?
--- kami noke
あッ、言いやすいぞ!!
でしょう?
--- カミノーケ。
そうそう。
子音を強く発音すると、どこかをもっと強くしないと言いにくいんですね。
--- それが英語のアクセントなんだ。
そういうことです。
単語だけではなく、文の場合も強弱をつけないと言いにくいんです。
--- それがイントネーション?
はい。
だから、もし英語を声に出す場合、単語を同じ強さで言えるとしたら、
カタカナ発音をしている、と思った方がいいでしょう。
そのイントネーションで語句を並べていくのが英語の特徴です。
そして、慣れると、イントネーションでいろいろな表現を身につけるのです。
それが、子音の弱いカタカナ式の発音をしていると、
--- していると?
単語のアクセントは弱く、イントネーションも平坦になりやすく、
--- なりやすく?
結局、英語を覚えにくくなるわけです。
--- それはまずい。
だから、カタカナ発音は上達の妨げになるのです。
--- どうしよう?
たびたびくり返してきましたが、
まず、発音を覚え、普通のイントネーションを身につければいいのです。
--- どうやって?
簡単な文の、ネイティブの言い方をそっくりまねればいいのです。
--- まねるだけ?
映画やドラマも参考になります。

英語のアクセントとイントネーションは必然!!
子音を強く正確に発音していると、アクセントやイントネーションの感覚がつかめてきます。
※英語を「同じ強さで言える」という場合は、子音がカタカナ式になっている可能性大。
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上記の原則は母音を略したり、あいまいに発音するため、
話す場合も、聞く場合にも非常に重要です。 |
次に単語のタイプをまとめておきました。
「アクセントをガイドに弱い母音を弱くする感覚」の練習に役立ちます。
■ アクセントと弱い母音-3つのタイプ
赤文字はアクセント、青文字は発音しない。黄色はあいまい母音。
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lemon
タイプ |
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アクセントが頭で、後ろの母音を発音しない。 |
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channel tunnel Britain |
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family thousand |
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・後ろの母音を発音する場合は、スペルに関係なく、あいまい
に発音する。
(ナチュラルスピードではたいてい発音しない) |
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animal タイプ |
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アクセントが頭、真ん中はあいまいか、発音しない。 |
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continent celebrate favorite |
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uniform universe business |
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・ 真ん中の母音のローマ字読みに注意!! |
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attention タイプ |
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アクセントが真ん中、前の母音はあいまい。後ろはあいまいか、
発音しない。
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convenient
tomorrow |
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pollution
important |
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・ 頭の母音のローマ字読みに注意!! |
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上記の3つのタイプを、口でマスターしておくといろいろ応用できます。
黙読する場合もアクセントを強く読むことがポイント。
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