スペルの読み方
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英語のスペルほど不規則でやっかいなモノはない、とよくいわれますが、誤解です。
実は
80パーセント以上が規則的になっています。 

ここではすぐに役立つ規則をご紹介します。


  Q  母音を表す文字は a e i o u の5つだけ。
         でも、英語の母音は10種類以上もあります。
         あなたは、それらをどう書き表しますか?

語尾の e は何だろう?

   tape  tap

    上の2つの語を比べて、e の役目を考えてみましょう。
    e が あるか・ないかで
a の発音が違いますね。

    --- そんなこと、ジョーシキでしょう。

    そうですね。
    で、その役目です。
   
    --- えらそうだねぇ。

    はい。e はえらいのです。
    
e のおかげでa 2通りの発音を表せるようになりました。
    そこがひらがなにはない工夫です。

    --- 後ろに発音しない
e をつけて
      
同じ文字が
2通りの発音を表せるなんて、シャレてるねぇ。

    ともかく、これで
   
発音しない e があったら、前の母音を アルファベット通りに発音すればいい
    という 決まりができあがりました。
   
              

    発音しない文字を黙字(もくじ)といいますが、黙字は飾りではなく、
    立派なお役目を果たしています。

    どうせ発音しないのだから、別に単語の最後でなくてもいいではないか。
     じゃあ、ちょっと、前に移動してみよう。
    ひょっとしたら、そんな考えで

     
meet  seet

    などのスペルが作られたのかも知れません。
    6世紀頃のことですから、あまり定かではありませんが。

    
ee と母音が連続しています。後ろの e は黙字。
    だから、前の母音をアルファベット通りに発音すればいいわけですね。
    上で決めましたから。
    

    --- だから何だい?

    え〜と、どうせ黙字は発音しないので、
e は別のものに置き換えてみよう。
    いつも同じでは退屈だから。かどうかも定かではありませんが、まぁ、変えてみたわけです。
    
     
meat  seat   

    すると、どうです。同じ発音で、別の単語も書き表せるではありませんか。
    目で見てしっかり区別できます。

    --- そうかも知れない。

    「お、こりゃいける」、と思うじゃありませんか。
    すると、ノッテくるのが人情というもの。
    次々に工夫を凝らすものです。
 
    
 rain  boat

     後ろの母音は発音しない合図の文字だから、これもいいだろう、と
    
ia も活用してみました。
    母音だけでは味気ないから、
g などの読みにくい文字も使ってしまおう。
   

  
  sign  night


     --- お、後ろを子音に変えたな!

     はい。ごく少数ですけどね。そんなこともやってみたのです。
     まだいろいろありますが、ひとまずここでまとめておきましょう。

     --- まとめってなんだい?

     はぁ、シンプルな原則です。
     まとめておけば私も忘れないでしょうから。

     --- ・・・


  母音が連続していたら
     
 前の母音だけを アルファベット読みする。

    meet meat

   
 rain  boat

  
     ※ 後ろの母音を発音するのは、わずかな例外だけ。 
      you beautiful great soup piece

 
       どの母音を発音しているか、に注目!!

        
        
子音が連続したら?

   今度は子音がつ並んだ場合です。

   --- 子音の連続だな。

   まあそうです。
   子音がつ並んだら、前の母音を短く発音しろと決めてみました。
   
   --- 勝手に?
  
   はい。日本語のはねる音、「っ」のようなものです。

   --- じゃ いいだろ。

   
apple  back

   ですから、後ろの子音が黙字。前の母音を短く発音することを表しています。
   
   と、こんな風にしたので、スペルは覚えやすく、しかも、
   アルファベット26文字ですべての単語を書けるようになりました。

   --- なるほど。
      ちょっと待った。
      
appleの最後は e だぜ?

   鋭いですね。

   --- 見ればわかる。

   えー、それはつの
pを優先し、aを短く発音します。
   それと、
appl と子音がつ並ぶと、見た目が悪いですからね。
   

   そこで子音がつ並んだ場合には、最後に e をつけることにしました。
   
bottle castle のように。

   --- 勝手に?

   はい。
   子音の連続は簡単ですから、まとめにします。


   同じような子音が連続していたら
   
  直前の母音を発音する。


   apple p が連続しているので
を短く発音する
            
approach, application, appreciate

   April p
つなので a をアルファベット読みする)
 
          
ape, apron, apricot

            ※
apricot a は短く発音することもある。

こう活用する


  プリケーション」と聞こえたら、
   「ア」と短いので、次の
pつ重ねる。
   application

  
エイプリカット
と聞こえたら、
  「エイアルファベット読みをしているので次の p1つだけ。
   apricot

   ※この要領でスペルの原則を活用すると、とても役に立ちます。

   ※ 上記は私がアメリカ留学中に発見した規則です。
     この規則を活用すると、スペルの丸暗記から解放されます。

     知らない単語の読み方の見当をつけたり、

     知らない単語を聞いて、書く場合に

     
母音が長いか、短いか を

     ちょっと考えればいいからです。

     そのためには、まず、英語が聞き取れなくては。

     聞き取るためには、正しい発音を知らなくては・・・

     やはり、発音が原点、と、なるではありませんか。
 
    だから発音、やはり発音。

      スペルも、発音も、文法も
       「大多数の原則と、少しの原則外」セットとして考えると、整理がつきます。

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