30 On Training Reports


 #76
ぺんたさんの場合
  
    「10日ほど前からやり直しをはじめました。
    やり直し英語の初期に方向性を間違えないよう、発音から徹底的にマスター
    したいと思っていますが、先日自分の声を録音して愕然としました。あまりに
    ひどく、このまま自宅で練習しても、上達は難しいのではないかと思いました。
    このまま発音の迷子にならないよう、是非ご指南をお願いいたします。」
 
    ということでトレーニングとなりました。

 30音トレーニング 体験レポート

 1.始めに

 英語はやればやるだけ確実に伸びると思います。
 そして、方法を間違えなければ「短期間で」確実に伸びると思います。
 私は、まだ英語を本格的に学び直して一ヶ月も経っていません。

 9月末に、ろくに勉強もせず、思いつきでふらっと受けたTOEICは540点
 (L 310、R 230(!))と、初めてにしては悪くはない(と思いたい…)
 けれど、全く自慢できないものでした。

 しかし、「発音」を真っ先にマスターしようと思ったこと、先生のHPを拝見
 し、レッスンを受けさせていただいたことで、自分も「短期間」組に入った
 ものと確信しています。


 2.先生のHPと出会うまで

 TOEIC後、あまりの手ごたえのなさに、「これはいかん」とまじめに英語
 を取り組もうと思い、まず何から手をつけるべきかを考えました。
 私は元来見栄っ張りなことから、できたら一番「かっこいい」ものは何か、
 という観点から検討したところ、「やっぱり英語は発音よね〜」という結論
 に至りました。

 そこで、発音を自主練習しようと教材を買い込み、練習を始めました。
 しかし1週間後、自分の声を録音してみたところ、全くといっていいほど
 進歩がなかったのです!
 これではいくらやっても伸びないと思い、何かよい方法はないかと
 ネットを色々見ていたところ、先生のHPを発見しました。

 そこには「発音トレーニング」の文字が!先生の教材を一つも持ってい
 なかったにもかかわらず、藁にもすがる思いで、図々しくもメールを送信
 させていただきました。

 だめもとでメールをしたのですが、何と、すぐご返信を頂け、すんなりと
 レッスン日が決まりました。決まったのが3日後の日付(!)だったので、
 即30音DVDを購入し、毎日声がかすれるまで練習しました。


 3.やはり…

 ついに当日、先生、他の方々と待ち合わせをして、先生のお宅に伺いま
 した。発声練習もなしに、いきなり一発本番。かちこちに緊張して、練習
 でやったことがちっともできず、声もひっくり返り、文もブツ切れで、まあ
 なんと散々な出来。一緒にレッスンを受けた方々の流暢な英語を聞いた
 後ですから、余計に恥ずかしさが増します。

 そして、覚悟はしていましたが、「お手本をまったく聞いていませんね」と
 いう先生からの厳しいお言葉。しかし、私は疑問に思いました。「『聞いて
 いない』ことと、『聞けてもできない』こととは大いに差があるのではない
 か?」と。

 波形ソフトを使い、お手本と自分たちの声とを音を分解しつつ比較して解
 説していただいたものの、「そこは聞けていたんだけど、うまくまねができ
 なかったんだよ〜。聞いていないんじゃないんだよ〜」と心の中で言って
 ました(すみません)。ともかく、あまりに内容がひどかったので、すぐお昼
 と相成りました。


 4.練習

 お昼後(ごちそうさまでした!)、再びいかにお手本と違うかの解説を聞き、
 個々の発音の練習となりました。

  はこれでもか、と舌を丸めてようやくOKが出、
  はこれでもか、と息を通してようやくOKが出、
  はこれでもか、と鼻に抜いてようやくOKが出ました。

 残念ながら、最後までドーム状の響きがマスターできませんでした…。
 この時点で少しずつ気づき始めます。「ひとつひとつの発音をしっかりし
 ないと、まともに『聞く』こともできないんだ」と。

 その後、ささやきトレーニングに。
 しっかり子音の発音ができないと、うまく出来ません。
 ここに至って「聞く」ことと「お手本を真似て話す」こととの関連性を自覚
 し始めました(え、遅いですか…?)。


 5.リスニング!!

 これが極めつけ。始めに凄く速い文を聞きます。その後これでもか、とい
 うスピードでその文を口に出して練習し、その後再び聞くと、さっきまで
 何を言っているか分からなかった文が、細部まで明確に聞こえるのです。
 いや〜びっくりしました。聞くことと話すことは本当に密接に関連している
 のだなあ、と感じました。

 ここに至って、ようやく「聞いていない」というお言葉の真意が分かった気
 がします(やはり遅いですね)。実は、舌がもつれてしまっても、スピード
 を守っていればこの驚きの体験をすることができます。しかし、しっかり
 発音ができないと、リスニング力は真に定着しないのだと思います。

 その後の家での練習で、
 「あぅいれうおぅるぅ」みたいな凄まじい舌のもつれ方をしましたが、その場
 では聞けました。しかし、一日経つと、聞ける範囲が減っているのです。
 ああ、ちゃんと発音ができないと、リスニングにも影響するんだなあ、と改
 めて実感しました。


 6.最後に

 個々の発音をしっかり、時間の許す限り練習し、短い文でちゃんと子音が
 出て、母音がある程度響くようになって、初めて「聞く」耳ができるのだと
 思います。「聞いていない」ということは「発音の練習を丁寧にしていない」
 ということ。(ということですよね、先生。)

 学習の初期に発音を見てもらうことができ、本当にラッキーだったと思い
 ます。今、DVDを見ながら毎日発音の練習をしています。1月にまた
 TOEICを受けるつもりですが、どれだけ点が伸びているか今から楽しみ
 です。

 最後になりましたが、厳しいながらも丁寧に指導して下さったのみならず、
 素人丸出しの質問にも丁寧に答えて下さるUDA先生、お昼をはじめ色々
 ご用意をして下さった、またレッスンの緊張をほぐして下さった奥様、楽しい
 ひとときを下さった、一緒にレッスンを受けた方々。このような尊敬すべき
 方々に出会えたということも、今回の大きな収穫でした。
 ありがとうございました。

 勉強の成果等、またメールさせていただきます。
                                      
                                   草々

 My ひとこと

ぺんたさんは繊細にてひたむき。しかし、常に目一杯ではなく、時に緩急の加減が必要。ゆっくり丁寧に量をこなせば、ぎこちなさは取れて、なめらかになります。30音をできるだけ早くものにすれば、次回TOEICへの期待はさらに高まります。

      
  
Copyright (C) 2005 Yutaka UDA. All rights reserved. 著作物の無断掲載、転載を禁じます。