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#71 |
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たしろさんの場合 |
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「学生時代に英会話学校に1年間程度通っていました。 大学卒業とともに英会話学校を辞め、7年間程度、週2〜3回NHKラジオ 講座を聞いていました。
1年半程度通訳学校の入門科に通ったこともありますが、現在休学中で す。
リスニング力を強化するためにこれまでディクテーション、シャドウイング を中心に訓練を行ってきました。しかしながら、思うように力を伸ばすこ とができておりません」 ということでトレーニングとなりました。
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30音トレーニング 体験レポート |
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これまで、ディクテーション、シャドーイングなどの訓練法により学習して
きました。しかしながら、いまいち効果が目に見えず、同じ方法を続けた
としても力を伸ばすことは難しいのでは? と思い、トレーニングのお願
いをいたしました。
まず、発音とイントネーションのトレーニングから始めていただきました。
課題文を録音した後に、波形ソフトを使用して緻密に一音づつ音の解
析をしていただきました。
お手本と比較してどこがどう違うかを細かくご指摘いただきました。
普段、我流の発音でシャドーイングを行う時は、一音づつ細かく分析す
ることなどなく、行う必要もなかろうと思っていました。
しかしながら、聞き比べて愕然としてしまいました。
自分が正しいと思って発音していた音がいかに外れているのが良く分
かりました。自分が発音しやすい音を勝手に作ってしまっていたのです。
ご指摘いただいた中でも特に以下のことが印象に残りました。
1.子音、母音の音のバランス
ささやきのトレーニングで、子音と母音のバランスの重要性がよく分か
りました。子音はあくまで短く、鋭く発音すること。これまで全く意識し
ていなかったことでした。
子音の基本形となる「S」の発音を何度も練習しましたが、本当にきれ
いに鋭く、短く発音するためには、背筋をピンと伸ばし腹筋の力を使う
必要がありました。
英語とは口だけではなく、体全体を使って発音する言葉なのだという
ことを体感しました。
2.音の変化
「開く音」について音が変化するということについてもこれまで全く意識
できていませんでした。「∧」と「ae」の発音を聞き比べるというトレーニ
ングで重要性を認識しました。
先生が「コミニケーションなのだから、自分が発音することで相手に自
分が意図した単語を思い起させなくてはならない。また、相手が何を
言ったのかを聞き分ける必要がある。」とおっしゃっていたのが印象に
残っています。
3.響く音の出し方
口の上部分ドーム状の部分を響かせる発音方法。
「l」の発音が改善したことを実感できました。
4.リスニング・トレーニング
リスニングの実戦力養成ドリルでは、いままでに味わったことのない
嬉しさを感じました。まず最初に、映画の台詞をリプロダクションするよ
うにと言われた時には、160km
の剛速球のストレートを前にしたバッ
ターのように手も足も出ない状況でした。
しかしながら、そのスピードよりも早く言えるようになってから再び同じ
台詞を聞くと、それが同じものなのかと思うくらいゆっくりはっきりと聞
こえ、自分の耳を疑ってしまったほどでした。
*
トレーニングでは、有効なアドヴァイスをいくつもいただきました。また、
今後は何に気をつけて、どのように発音、及び聞き取りの練習を行え
ばよいのかということを学びました。
これまで英語の意味を追いかけることばかり考えていて音をしっかり
と捉えることを疎かにしていました。カタカナ英語での発音となってい
たため、音が捉えられず意味が理解できないという負の循環に陥っ
ていました。
まずは基礎となる型を体得することに、暫く時間を費やしたいと思い
ます。
自動車の運転のことをふと思い浮かべたのですが、教習上に通って
いたころはカーブを曲がるにも意識を集中して恐る恐るハンドルを切
っていました。しかしながら今では手足を動かすかのように無意識に
車を運転しています。
この30音についても同じことが言えると思います。
最初は意識して意識して、日々きれいな発音、イントネーションの
トレーニングを続けていると、必ずや無意識のうちにできるようになる
日が来ると!!
最後になりましたが、鵜田先生、一緒にトレーニングを受講いただい
た御二人の方、本当にありがとうございました。
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My ひとこと |
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たしろさんがリスニングで伸び悩んだ原因はおそらく、無茶なシャドーイング。
発音とイントネーションが身に付いていないうちにシャドーイング
に取り組むと弊害の方が大きい。ネイティブのナチュラルスピードの
英語を追いかけて、ネイティブとは違う発音で声に出していると、頭
に蓄積されるのは結局、ネイティブとは似て非なる自分の音。
その量が増えるほど英語の音声とのギャップは広がり、リスニング
は難しくなってしまう。
基本をふまえ、細かく丁寧に、の方が遠回りなようで、実は近道。
耳栓を取り除いたとも言えるたしろさん、英語はもっとよく聞こえて
くるし、ずっと楽しくなるでしょう。
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