30 On Training Reports


  #7
あきさんの場合  英検一級
  

「高校卒業後は大学の教養で2年間履修したのみ、それ以降
7年間ほとんど英語に触れず。
98年から英語学習をはじめ、2001年秋後に英検一級取得。

英語を学習する過程で、発音の重要性に気づき
30音シリーズで発音の練習をはじめる。

いままで30音シリーズを使って約2年独学してきましたが、
カタカナ英語がら卒業できていないように思います。
いい加減、自分のカタカナ英語をやっつけたいのです。

私の子供が可愛い絵本などに興味を示し、読んで欲しい
とせがみます。
是非自分の声で読み聞かせてやりたいのですが、いまの
ままでは自信がありません。」

ということでトレーニングとなりました。


 30音トレーニング 体験レポート

 12月15日に個人トレーニングを受けました。
 いままで、30音シリーズの本、ビデオ、昨年12月の日経WOMAN
 の30音特集などで、発音の練習をしてきましたが、自分の声を録音
 すると「日本人らしくてたまらない」イントネーションからどうにも抜け
 出せません。

 ここ10か月くらいは、個々の音の発音練習くらいしかせず、専ら洋書
 の多読をしていました。そんなある日、ご自宅でのトレーニングを再開
 されたことを知り、是非トレーニングを受けたいと申し込みました。

 ■トレーニング

 まず、最初に9個の課題文を読み、録音しました。

 「こわいですね。何を怒っているのかなという感じですね」とudaさん。
 自分では、波をつけて言っているつもりなのに、棒で刺したように
 一本調子なのです。

 「イントネーションを直せば、なんとかなるんじゃないんですか」とい
 うことで、細かくメロディを聞いて、自分のメロディを直す作業にはい
 りました。

 今回は、"In that case, You shouldn't beat his dog." と "The King
 told Jack to visit  my  home"の2文を中心に行いました。
 
 細かくメロディを聞く作業では、まず、単語のメロディ(波、音の高低、
 開く音はゆっくり、狭い音は早く)をお手本に近づける練習をし、各
 部分が直ったら、今度は文章全部を発音します。

 ところが、個々の単語、文節ではメロディが直っていても、文章に
 なると、とたんに異なるメロディを作曲してしまうのです。
 個々の部分がいままで出来ていたのに、全部を言おうとすると頭
 が真っ白になり、自分の体に染み付いているイントネーションを呼
 び出してしまいます。

 自分の発音とお手本の発音の、波形の違いをパソコンでみながら、
 何度も細かくやり直して、ようやく2つの文章をお手本に近いメロデ
 ィ で言うことができるようになりました。

 また、口の中のドーム状のところに声を響かせることができていな
 かったので、最初に L のついた単語で調音をしてから、課題の文
 章を発音すると、うまく響く声でいうことができました。

 ■ 問題点

 .お手本の音を聞いていない(認識できない)こと 

 結局は、udaさんの言われるように
 「お手本の音をそのままに聞いていない」ことにつきるのです。

 しかし、最初は「ここが長く、高くなっている」と言われても自分には
 認識できませんでした。とにかくUdaさんの指示通りにメロディをつく
 り、Udaさんについて発音するとやっと真似ができるのです。

 そうやってメロディに「気づかせてもらった」おかげで、お手本の音
 を聞いて、「ここが高くなっている」などということが分かってきまし
 たが、自分だけの力で「気づく」ことの難しさを痛感しました。

 .音の高低

 かなり思い切って高く強くしないと平坦なメロディになってしまいま
 す。例えば In that case の that や、 king の ng の部分など。

 .母音の開く音ではもう少しアゴを下げる。
   (例JackがJuckになっている)

 .音の長短

 「強い音はゆっくり、弱い音は速く。」
 理屈で承知していても、口がその通りに動いていませんでした。

 .音を飛ばさないこと

 単語ではちゃんと r を発音できるのに、文章にして言うとき r を
 飛ばしていました。「女性らしい繊細さを発揮して音を飛ばさない
 ように」こころがけます。

 .語尾の t が強すぎるので、弱くする。


 ■さいごに

 Udaさんのトレーニングを受けて、やっと音を細かく聞くことについ
 て一歩踏み出せました。本当にありがとうございました。

 新しいイントネーションの情報を脳に送り込んで、古い(誤った)
 イントネーション情報を追い出すべく、これから30音DVDの母音
 の文章、約30個を正確に真似ることに取り組みます。

 私は洋書絵本をかなり持っており、絵がきれいなので子供が興
 味を持ち本棚から勝手に出してきて、読み聞かせしてほしいと
 せがみます。

 読み聞かせはしてやるものの、自分の発音が大変不安で乗り気
 になれませんでした。早く自信を持って読み聞かせてやれるよう
 になりたいと思っています。

 My ひとこと

  熱心に練習を積み重ねてきたあきさんの発音は、ほとんど
  問題なし。子音と母音のバランスもOK。全体としては平坦な
  印象を受けるイントネーションも、よく聞くと、かなりお手本の
  特徴をつかんでいる。

  キツイ口調もマイルドになり、細部を聞き取り、再現するよう
  になったので、一安心。絵本ももちろん大丈夫!

                    

  あきさんの洋書読破日誌を見てびっくり。
  読んだものが分かる情報と、累積語数が書いてありました。
  子育てをしながら、わずか3年で英検1級合格にはしっかり
  した裏付けがありました。

  「凄いですね」 「そうですか」
  「大変だったでしょう?」 「まあ」
  と対応がクール。しびれました。

      
  
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