30 On Training Reports


  #57
Satomiさんの場合  TOEIC 400

   「現在、週1回、英会話のサークルにも通っていて、ネイティブ
   の先生に教えていただいていますが、発音にはうるさい(?)
   とサークルの人たちに言われている先生には、何度か言い
   直して、やっとOKをいただいています。しかし以前、先生のお
   友達がアメリカからやってきた時、一生懸命に話しかけました
   が、単語ひとつにしても、通じませんでした。

   要望としては、カタカナ発音を卒業し、30音トレーニングで上達
   した方たちのような正しい発音やイントネーションを身につ
   けたいと思っています。

   ネイティブの方には、L, th, r +母音 の発音の指摘を受けます。
   カタカナ発音を卒業し、これからの勉強に取り組みたいので、
   宜しくお願いします」
 
   ということでトレーニングとなりました。

 30音トレーニング 体験レポート

   私の英語歴

   5歳の頃から英語教室に通い、中学1年まで続けましたが、簡単な
   挨拶と単語を覚えた程度で、「話す」ことはできずに辞めてしまう…。

   その後、中学・高校と英語は得意科目ではありましたが、人より多少、
   偏差値がよかった程度。しかし、数年前に久しぶりに英語に触れる
   機会があり、英語で何かをしたい!と思い、勉強しなおし始めて早
   1年。現在、具体的な目標を決め、ネイティブの先生が教える英会
   話サークルに週1回通い、勉強を続けている真っ最中です。


   受講の動機

   様々な勉強法を通してわかったことは「発音が大切」ということ。
   そのことに気づき始めた頃、ネイティブの先生が教えてくれる英会
   話サークルを見つけ、すぐ入会しました。しかし、その先生は日本
   に滞在している期間が長い先生なので、日本人の発音する英語
   を聞きなれているのでしょう。私のできていない発音でもOKをだ
   してくれているのが現状でした。

   そしてどうしたらよいのか迷っている時、UDA先生のHPを見つけ、
   早速、30音DVDを購入し、練習し始めました。しかし、DVD のAmy
   さんと私とではなにか違うと思い始め、自分のどこがいけないのか、
   またどう改善すればよいのか指摘してもらいたかったので、トレー
   ニング体験者の方々とは違い、たいした英語力もありませんでした
   が、思い切ってトレーニングを申し込みました。


   出 発!
 
   先生のご自宅は、私の住んでいるところから、車で50分くらいの
   距離だったので、当日は車でいざ出発! しかし、出発してすぐ、
   目の前には渋滞する他県ナンバーの車…。

   そうなのです。今は8月。南房総は海水浴シーズン真っ只中…。
   混むのは当たり前…。裏道を行こうか迷った末、まだ岩井駅行き
   の電車に間に合う時間だったので、UDA先生に連絡し、電車で
   行くことにしました。しかし、電車もまた超満員。これから海水浴
   にいくであろう人たちを横目にみつつ、課題文をひとりでブツブツ
   練習。あっという間に岩井駅についてしまいました。


   課題文の録音

   先生に駅まで迎えにきていただき、早速ご自宅のトレーニング室
   へ。すぐに課題文の録音をはじめましたが、当日は飛嶋さんと私
   の2名でご指導いただくことになり、かなり緊張して録音をしました。
 
   トレーニングを受ける前に課題文をできるだけそっくりまねしてく
   るようにと言われていましたが、「まねる」ことの大切さを全然わか
   っていなかった私は、まず課題文をつかえずに読まなきゃ!とい
   うことに気をとられてしまったため、「まねる」という大事なことを後
   回しにしてしまいました。「まねる」ということがこんなにも大切なこ
   とだと気がついたのは、トレーニングを受けてからのことでした。


   分 析

   録音が終わったら、すぐ波形ソフトで分析開始。
   この波形ソフトでお手本と自分の声を比較してみると全然違う。
   私の場合、なによりもまず、個々の音ができていないとのこと。

   「波形ソフトを使ってまずひとつひとつ区切って練習して。
   課題文の後半は全然まねていない!」と言われてしまいました。

   課題文は9つあり、前半の文でさえも「まねる」ことが全くできてい
   ない状態だったのに、後半の文はもっとできず状態でした。あたり
   まえのご指摘だと思いましが、少々落ちこんでしまいました。しかし、
   落ち込んでいる場合ではないと気を取り直し、必死になってUDA
   先生のご指導を聞きました。

   指摘された箇所はたくさんあったので、以下大まかな点をいくつか
   あげてみました。

   
1.個々の音ができていない
 
   先ほども書きましたが、自分の声とお手本を波形ソフトで見ると、
   個々の音があまりにもできていないことが一目瞭然でした。ひと
   つひとつの単語を波形ソフトで丁寧に説明していただきましたが、
   ここで初めて“まねる”ということはこういうことだと気づかされまし
   た。


   
2.子音が弱い、スピードが遅い
 
   子音を強く発音するってどのくらい強く発音するのかな…。と不思
   議に思っていましたが、実際、先生のところでやってみてびっくり
   してしまいました。かなり腹筋に力をいれて、息が切れるくらいに
   力いっぱい発音しなくてはいけないのです。

   課題文に itself という単語があり、それをもとに練習。
   何度言ってもUDA先生から「遅い!」とのご指摘。
   「これでもか〜」と思うくらい早く発音。
   「ん〜それくらい」と一応OKをいただくが、かなりキツイ…。

   30音DVDを見ると Amy さんはさわやかな笑顔で発音している
   が、これを笑顔でできる人ってすごすぎる…。


   
3.「開く音」の音の変化がない
 
   自分では顎を下げている“つもり”で発音していることに気づかさ
   れた発音のひとつ。UDA先生に「エ」から発音してみましょう」と言
   われ、「エ〜」と言いながらゆっくり顎を下げていく。そうすると「ア」
   になる箇所がでてきて、つかさず先生に
   「そこ!そこまで下げる。音が変化したでしょ?」と言われ、納得。
   かなり顎を下げることに、DVDでみっちり練習していたはずなの
   に、今さらながら驚いてしまいました。


   
4.ドーム状の響き

   DVDを見ていて、なかなか「わからない」、「できない」と思ってい
   たところ。

   Lの発音をしてから、 Blue って言って、と先生。
   L の舌の動きを先生が手を使ってやってくれたので、それをまね
   して、何回か発音すると「それ!その音だよ」と言われて、上歯茎
   裏の空間に響かせる「響き」の感覚をつかむ。

   そして R でも練習。
   R の場合、ドーム状の響きがあれば、舌を丸めようが、突き出そ
   うがどちらでもOKとのこと。なるほど…。
   R の発音では舌に気をとられていた私にとってとても大きな収穫
   になりました。
 

   
5.あいまい母音

   課題文に All of us often〜 という文があり、これを発音すると、
   「ひとつ音が多い」とのご指摘。お手本と何か違うと思っていま
   したが、何が違うのかがわかりませんでしたが、ここで理由が
   わかりました。

   先生は of の o を、あえて強く発音しない、と言われました。
   あいまい母音はいつも聞き取れなくてなんでだろうと思っていま
   したが、l と発音した後に f を発音すると、自然に o が発音され
   ているので、わざわざ発音する必要はないとのこと。初めて知っ
   た事実にとても感動してしまいました。


   
6.速読みトレーニング

   今回一番感動した「速読みトレーニング」。
   最初に何を言っているのか全然わからない文を聞き、その後、
   5分間練習。そして同じものを再び聞くと…、なんと、ゆっくりはっ
   きりその言葉が聞こえてくるではありませんか。

   思わず「お手本のスピードを遅くしましたか?」と聞いてしまいまし
   た。この練習はリスニングに効果があるとのことなので今後も続
   けていこうと思っています。


   トレーニングを終えて

   かなりヒドイ状況でトレーニングを始めた私ですが、とても丁寧に
   ご指導していただき、本当に行ってよかったと思いました。ご指
   導いただいている間、何度もくじけそうでしたが、「大丈夫!」と
   笑顔で励ましてくれる先生をみては、ほっと安心し、頑張ろうとい
   う気にさせていただきました。

   またトレーニングをご一緒させていただいた飛嶋さんから得るも
   のも多々あり、ご一緒させていただき、とてもうれしかったです。

   今後の練習としては、まず波形ソフトをフルに活用し、個々の音
   から学びなおし、「お手本をそっくりまねる」ことから始めようと思
   います。必ず先生にうれしい報告ができるよう頑張ります。
   UDA先生、本当にありがとうございました。


 My ひとこと

Satomi さんは練習不足。しかし飲み込みが早く、進歩が早い。練習の
成果は英会話のサークルで試せるのですから、近いうちに発音を気に
しないで、会話に専念できるようになるでしょう。うれしい連絡がくること
を楽しみにしています。
      
  
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