30 On Training Reports


  #54
新井さんの場合 TOEIC 685(L 330、R 355)
  
  海外の国際学会で、
  「初めての発表のときは原稿を読み終わって部屋が明るくなっ
  たときに、すぐ目の前にいた聴衆がいなくなっていて愕然とし
  た場面を今でも思い出します。

  今年は秋に国内で2つの国際学会で発表します。
  Official languageは英語です。来年の6月にはオーストラリアの
  学会にエントリーしようと思っていますが果たして自分の英語が
  ちゃんと伝わるのか自信がありません。特に質問を受けたとき
  に相手が何をいっているのかがわからなくて困ってしまいます。

  2年位前から、今まで7回位TOEICを受けましたが
  リスニングがリーディングを超えたことがありません。
  自分としては英語が聞こえる耳に早くなりたいです。

  ということでトレーニングとなりました。


 30音トレーニング 体験レポート

  大学の研究室に数年前から在籍しておりここ2,3年海外の国際
  学会で発表する機会がありました。自分の英語がどれくらい通じ
  ているのか不安は常々感じています。

  発表の後には当然ディスカッションの時間もあります。
  質問をうけるということはそれだけ自分の発表内容に関心をもって
  もらえたということですので、自分の研究内容を聴衆によく理解し
  てもらうためにも正しい発音とリスニングの必要性を痛感しており
  今回トレーニングが再開したと聞き、早速申し込みました。

  研究者としては遅咲き、英語の学習も5年前から本格的に再開した
  ぐらいですので、発音とリスニングの上達は難しいのではないかと
  いう不安をいだきつつ行きの車中では課題文の練習をしていました。

                      

  今回一緒にトレーニングを受けることになった Miya さんとともに
  先生のお宅に到着するとすぐに課題文の録音がはじまりました。

  先生にはひとこと「部分的に100%通じない発音がありますね。」と
  太鼓判?を押されて正直がっくりしました。が、落ち込んでいる暇も
  なく発音解析ソフトを用いて発音の問題点を指摘して頂きました。

  発音の問題点で指摘された箇所は、他の人の体験レポートや
  30音練習帳に書いてあることと重複する点が多いですが、特に
  自分の場合は、

  ・ 文がぶつ切りになって単語がつながっていない。
  
  ・冠詞の the や his などの、弱く発音する単語が強すぎるので、
   聞く相手が疲れる。

  ・ 開く音を出そうと意識しすぎて顎を下げすぎている。
   肝心の音の変化ができていない。

  ・ 音の変化が直線的すぎる。
   In that case の In と that の間がなめらかにつながっていない。

  ・ 語尾の L、M の音が弱くて、ほとんど聞き取れない。

  ・ bring の r を発音するとき、舌が口蓋に触れていて bding に
   聞こえてしまう。

  ・ 母音が強すぎて子音が弱い。

  ・s は歯の切端をあわせて鋭く発音する。
   ささやきトレーニングのやり方と意義が今回やっとわかりました。

  ・ 文全体のイントネーションが全然違っている。

  ・ 二重母音が長すぎる。
   ということでした。


  結局、お手本を聞いているようで、実際は日本語の音で解釈して
  自分流のイントネーションで話しているので、「ニュアンスが異な
  る文になっています。相手にやさしい英語を話しましょう」と、何度
  もご指摘をいただきました。

  文全体の音を聞いてから、個々の単語の音を発音解析ソフトを用
  いてじっくり細かく聞く練習を100文ぐらいやってみたら良い、との
  アドバイスを受け、早速リスニングの練習を集中的にやってもらい
  ました。

                     

  今回のトレーニングで現在の自分の発音レベルと今後の矯正
  方法を認識することができました。

  今年の9月、10月には国内で国際学会があり、来年の春には
  オーストラリアでの学会にもエントリーしようと思っています。通
  じる英語を早く習得して先生に結果を報告したいと思っていま
  す。先生ありがとうございました。

  娘さんにおいしいお茶をいれていただきごちそうさまでした。


 My ひとこと

新井さんの発音はほとんどOK。しかし、聞き方が問題。また、「真似ているつもり」
も問題。改善するためには波形ソフトを活用し、相手の音を聞くこと。
    
その気になればすぐに改善できるので、次に海外の国際学会で発表するまでに
は間に合うでしょう。ただし、発表後の質疑応答のためには別の練習が必要です。

      
  
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