30 On Training Reports


  #20
Y@NYさんの場合  TOEIC 925
  
 Y@NYさんは

 「TOEFL623点、TOEIC 925点、米国大学院卒業。
 30音3冊と30音ビデオを手に入れてトレーニング開始。
 4ヶ月で200時間以上練習するも上達を実感せず、30音トレーニングを停止。

 「30音DVDを手に入れて練習するも、30音ビデオの時と状況は変わらず、
 すぐに練習停止。
 上達したいこと。ずばり、リスニングです。」

 ということでトレーニングとなりました。

 30音トレーニング 体験レポート
4月19、20日の2日間、生まれて初めて行く房総半島内房にて
Uda先生の直接トレーニングを受けてきました。主目的はリスニン
グ力の向上です。以下、順を追ってトレーニングをレポートしたいと
思います。

                   * 

 過去にトレーニングを受けられた方々同様、まず現状の診断とい
うことで課題文を読みました。先生から最初に指摘をされたのは、
「なめらかさがない。とぎれる。起伏がない。」ということでした。

 なめらかさがないことと、とぎれることに関しては自覚症状があり、
それを克服するためにトレーニングを受けに来たと伝えました。起
伏に関してはそれほど意識をしていなかったのですが、これも非常
に重要だと後から教えていただきました。

 音としてはまず call の開く音、次に m の鼻音、そして r の「突き
出す形」を指摘され、「細かい音は後から見ていくので、先にイント
ネーションからやりましょうか」と言われ、通常は
「音」→「イントネーション」の順序で行うレッスンを、発音が多少良
かったのかイントネーションがすごく悪かったのか分かりませんが、
「イントネーション」→「音」の順序でレッスンを受けることになりまし
た。

・イントネーションその1

 「英語を聞き取るには英語のメロディーを掴むことが大事です。
そのためにはできるだけ短い単位で区切り、それを真似します。
3語以上だと多くの人にはメロディーは掴めないので2語程度で
行います。」という指針に従い、1語もしくは2語で真似を繰り返し
ました。

 最初、何度も「違います」と指摘を受け、何が違うのかわからな
かったのですが、「I」の「ア」から「イ」にかけて音程が上がってい
ないのがその原因でした。

 「うーん、アとイでそんなに違うのか」と思いながら音程を上げ
気味でやってみると、「そんな感じですね、いいでしょう」と結構
あっさりOKのお答え。

 「音の上げ下げのカーブを聞き取るのが大事なのです」とのお
言葉。その後、いくつか別のフレーズを繰り返すうちに、「どうや
ら音が下がるところは大丈夫ですが、上がるところは苦手のよ
うですね」と言われ、上がるところを重点的に練習。

 「パターン的にはそんなにたくさん無いのですぐに慣れますよ」
と言われ、まあそんなものなのかと思いつつ次に進みました。

・イントネーションその2

 とぎれることの克服には「語尾の子音を強く長く発音する」こと
をまず教わり、30音DVDの
 ”Excuse me, but this house has been empty..”
  のささやきトレーニングを何度も繰り返しました。

 過去にトレーニングを受けた方々同様、「子音が弱い」ことを
指摘され、k,s,z,n 等、不自然なぐらい強く発音し、一応のOKを
もらいました。beenの[i]が何度やってもうまくいかず、そこは
「練習しておいて下さい」で次に進みました。

・音その1

 開く音はboxは合格をもらったものの、call は何度やっても不
合格で、「開く音のアゴの状態のままLの音を出す」ということで
その様に発声。一応合格を貰いました。自分で思っている以上
にアゴを下げ、思っている以上に長く発音する音でした。

・音その2

 子音に関してはまずsを発音し、合格をもらいました。
s,z,f,v,th,th,sh,s は s の応用です、ということで f に問題はあっ
たものの、まあ大丈夫でしょう、ということで終わりました。

・音その3

 r は合格だったり不合格だったりしながら、何度か発音しまし
た。基本的には突き出す形が十分にできていないということだっ
たので、30音DVDで練習しておいてください、ということで終わ
りました。

・音その4

 鼻音は単語の語尾で短くなることの指摘を受け、何度か練習。
その後「I’m going to」等鼻音の後に言葉が続く部分は鼻音の
まま、かなり曖昧に発音することを練習。この曖昧さを捕らえる
ことがリスニングのポイントになるとのことでした。

・イントネーションその3

 音を一通りチェックした後、数をこなすことが大事ということで細
かく真似ていくという基本を押さえつつ再びイントネーションの練
習に戻りました。

 「ハミングでまず音を掴む」、「音は相対的なものなので、お手
本より速く練習すればお手本は遅く聞こえる」、 「単音はできて
いるのに単語になると音がおかしくなる、それが文章になると更
におかしくなる」等の指摘、アドバイスを受け、何文かこなしたと
ころで、「まあ、大丈夫でしょう。後は家で数こなしてください」と
言われ、全てのトレーニングを終了しました。

                   * 

 トレーニング前は先生から厳しい言葉がいくつも出ることを覚悟
していたので、「まあ、大丈夫でしょう」「すぐにできるようになりま
すよ」「もう終わりでいいですね」との言葉には正直拍子抜けした
ところがありましたが、「できるようになったら先生に連絡します」
と最後に固い約束をし、岩井駅を後にしました。


 My ひとこと

  Y@NYさんは一を言えば十分かる人。
  それが長期間にわたり、長時間練習をしても「上達を実感せず」と
  いう場合、概して、基本的なことを実行していないことが原因です。

  Y@NYさんの場合は、主に次の点が原因でした。
  ・イントネーションが平坦。つまりお手本と異なるイントネーションで言うので、
   「どこか変」。
  ・口の形が違う。
  ・子音を単音では強く発音するが、単語になると弱くなる。

  一つ一つの要素は理解しているし、出来ているので、しばらく基本に忠実に練習
  すれば、ずっと改善できるはずです。その日を楽しみにしています。
    
    ※イントネーションを表示するソフトがあるといいですね。


      
  
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