30 On Training Reports


  #17
西山さんの場合  TOEIC 690点。
  
   「30音のDVDも持ってます。時々見て練習してます。
   各音の口の状態はだいたい解っているつもりです。
   日本人英語を知っているネイティブにはそこそこ通じているよう
   ですが、録音して聞くと、完全なカタカナ発音だと思いました。
   要望は、やはりカタカナ発音の卒業ということになります。」

   ということでトレーニングとなりました。


 30音トレーニング 体験レポート
以前から「発音に自信を持ちたい」と考えていたところ、このHP
で「発音個人レッスン受け付け中」というお知らせを見つけ、お願
いすることにしました。
                     *

私の連絡不足でご迷惑をかけ、レッスンのスタートは45分遅れ
の11:45。早速、課題センテンスを録音。昼休み後、本格レッス
ンスタート。といった感じで始まりました。

結果的には、2日間で、主に、次の点についてレッスンしてい
ただきました。本当は、もっとたくさんのことがあるのですが、比
較的説明しやすいものを挙げさせていただきました。

1.「s」の音

ほとんど出ていませんでしたので、集中レッスン。アドバイス
されても「s」の音を出せず、言い訳をいろいろ説明しているうち
に自分の誤解に気がつきました。

私は、いつのころからか、長母音の「i」の音を出すときのように
口を横に伸ばした形で「s」の音を出すものと思っていたのですが、
これは誤解でした。息の勢いが重要だったのでした。

これを知ることができたおかげで、
「まあ時間もないので、あとは自分でやってください」という及第
レベルに到達。

2.「l」の音について

喉、ドーム、鼻の全ての場所で殆ど共鳴していませんでした
ので、まず、喉、鼻方面の共鳴について集中レッスン。ここまで
極端にやらないといけないのか!と驚きました。

猫の声を真似している気分というか、アニメのおちゃらけキャ
ラ役の声優になった気分というか、そんな音が自分の耳に聞
こえる状態です。しかし、そのくらいやらなければ、今の自分に
は鼻音を出せないということが解りました。その結果、これも何
とか及第レベルに到達。

3.開く音「o」

顎の下げ方が微妙に足りない状態でした。喉から下の響き
が不足していることもわかりました。下げ方が不足しているこ
とには比較的簡単に対応できますが、響かせる方はこれから
の課題です。

また、人それぞれだと思いますが、私の場合、自分が考え
ていたよりも、もっと日本語の「お」に近い音を出すという意識
でもいいんだ、というような体感を得られたことが収穫でした。

4.短母音の「i」

これは日本語の「イ」で発音していました。
短母音の「i」、開く音の「o」については、何度も何度も辛抱
づよく指摘していただき、やっと意識して出せるようになって
きました。

5.ドームでの共鳴

これもなかなか実感できませんでしたが、「r」の発音に使
われる「突き出す形」を教えていただく中で、ドームでの共
鳴を実感できました。

実感できると、”ドーム状の部分に息をぶつける”という表
現の意味を理解できました。また、常に響かせていると、よ
り英語らしい響きになるということが解りました。

6.口の基本形について

これについても誤解していました。日本語を話すときには
殆ど使わないけれども英語では重要なポジション、という程
度に考えていたのですが、開く音を出すとき等どうしても口
の形を大きく変えなければならないとき以外は、できる限り
キープしておくべきポジションだということが解りました。

7.英語のリズムについて

リズムをもっと正確にまねるようにと指摘される。手本と自
分のリズムの違いをしっかりと認識し、この違いがなくなる
ように、細かくに区切って真似る練習をしました。

音をなめらかにつなげる必要性を痛感しました。

                     *

以上が2日間のレッスンのポイント部分です。私の場合、
かなりの数の誤解や曲解を解消できましたので、大きな
収穫があったと言えます。また、目標となる音を発したとき
に自分に聞こえる音を聞くことができ、その音ですとずばり
指摘していただけたというのが有意義でした。

 My ひとこと

    西山さんの発音は「カタカナ」ではありませんでした。
    そのように誤解してしまう主な原因は、多くの方と同様に
    イントネーション。その原因は英語の聞き方でした。

    改善策は英語のメロディーを聞き取り、再現すること。
    それは英文を細かく区切ると簡単に解決できます。

    当面の課題はクリアーしたので、次は本音の
    ”電話でネイティブと仕事をする”を実現される日が早く
    来ることを楽しみにしています。


      
  
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