30 On Training Reports


  #16
特別解説・ヒスママさんの発音
  
    ヒスママさん(TOEIC910、英検1級)の発音はトレーニングの前
    から上級者のもの。繊細で、とてもていねい。

    ところが本人は
    「発音が上手くなりたい。
    自分の発音はどこかおかしいのだけれど、よくわからない」

    その理由は?
    それが分かると改善への道が開けます。
    発音上達、リスニング上達を目指す方は参考にしてください。

 30音トレーニング 体験レポート

    まず、課題文 The king told Jack to visit my home.
    の波形を比べてみましょう。

   ハ、波形?! 

   見た目はとっつきにくいのですが、
  波形ソフトは発音と リスニングの強力な上達ツール
  です。なにしろ、音の状態を目で見て判断できるし、
  音を細かく細かく聞くことができるのですから。
  見慣れると、波形ソフトの素晴らしさが分かってきます。
 
 お手本の波形

  波形、ここを見る!

 前半の The king told Jack はOK。The king の波形はお手本とは異なるが、
 聞くと問題なし。波形の違いは低音部の影響らしい。

 ところが、Jack と次の to が離れすぎ。間延びした印象になる。
 次に、赤枠の to visit my home は強弱と長短の変化が乏しく、平坦。
 to visit はつながりが悪い。

 つまり、個々の音はOKなので、イントネーションを修正すると、もっとずっと
 お手本に近づくということになります。ただし、home の m はやや弱い。

 ヒスママの波形(トレーニング前)

    発音、ここを聞く! 

  声が細く、軽い印象になる理由は、主に2つ。
  1.共鳴音が不足。
  2.子音が弱い。息のスピードが遅い。

  共鳴音は、口の基本形、ドーム状の響きを覚えると改善できる。
  <詳しくは→「30音DVD」 disc 1 「トレーニングの前に」>

  次に子音を強くするには、
  「30音DVD」 disk 2 の「ささやきトレーニング」が非常に効果的。
  さすがのヒスママさんも、初めはヒーコラ言っていましたが、子音
  がハッキリしてきて、心地いい発音になっています。

 「ささやきトレーニング」の成果
Excuse me, but this house has been empty.
                         ※黒字の子音を強く発音する。
 この「ささやきトレーニング」は、ぜひ、ものにしてください!

 仕上げ
 ここまでができたら仕上げに入ります。
 何度も何度も、再三再四、これでもか、とくり返してきた
 ・イントネーションをそっくり覚える。
 ・口の基本形、ドーム状の響き。
 ・強い子音。

  という重要ポイントを押さえて録音したものを聞いてください(↓)。

 ヒスママ

 お手本

   ヒスママさん、お見事です!  
  

  
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