初級・英語の学び方 4                 
  


問題集と使い方

   今回は、中学英語を補強する問題集について説明します。
 
   基本的な文法を忘れてしまった方、やり直したい方は
   活用するといいでしょう。

            

   教科書の長所は必要な要素が効率よくまとめられていること。

   弱点は、

   1.量が少ない。

     ページをめくる度に新しい要素が入ってくるので、
     覚えたものを使う練習が不足する。

   2.文法的な説明が不十分。

     最近、中学校では文法用語をあまり使わない。その方が
     上等な教え方らしいが、覚えたものを整理しにくいし、応用
     が難しくなる。

     「発音や文法などは気にしない。明るく楽しく異文化に触れ
     ましょう」が基本方針とのこと。

     そういう授業では、気楽に英語を教え、学ぶという気持ちに
     はなれても、ますます実用性からは遠ざかるでしょう。

         I am a バード.

     「鳥は英語でバードと言います」
      --- バードと発音して、鳥だと分かるのは日本人だけです。
     
     中学1年生は主語も動詞も、「習ったことがない」。
     中学2年生は不定詞、接続詞も知らない。

     だから、英文の意味は見当がついても、仕組みが分かる
     ようにはならない。小中学生は自衛策を取る必要があるで
     しょう。


  ■自衛策は問題集

   教科書と併用したいのは、高校受験用の問題集です。
   文法で整理してあるものが多いので、そういうものを選んで
   ください。

  ■問題集の使い方
 
   使い方のポイントです。

   問題集は、たいてい解説から始まります。
   こういう内容はこういう形で表現する、というように、英文の
   仕組みを理解してから練習問題に取り組んでください。

   「三人称だの前置詞だの、頭が痛くなる」、という用語拒絶症の
   方は、そういう思いは錯覚で、「用語が英語をものにする道具だ」、
   と思い込んでから取り組んでください。実際その通りだからです。

   問題は次のように練習します。

   1.即答する。

     一読して答が分からない場合には、すぐに正解を見て、
     正解を文で覚える。英語は漢字と同様に、知らない
     ものはいくら考えても答は出ない。

   2.正解を言う。

     1〜2ページごとに正解をスラスラ言えるようにする。
     慣れたら黙読でもOK。
     難問には問題番号にマークを付けておく。

   3.ノートに書く。

     問題集には答を書き込まない。
     書く場合にも、頭の中には正しい発音とイントネーション
     を響かせる。

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   ここまでしっかりやると英会話の道が見えてきます。
   ふと見かけたネイティブ に声をかけたくなるかも知れません。