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30音トレーニング
3人の体験レポート


30音トレーニングを行ったお3人から体験レポートを
いただきました。私の理屈よりはるかに明解です。

阿知和レポート    東出レポート    嶋田レポート

 阿知和レポート
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  こんにちは、阿知和です。

  この間の土曜の夜から日曜にかけて、千葉の端っこまで         
 発音訓練に行って来ましたのでレポートします。東京駅から
 特急で1時間半は遠かった・・・

  訓練をして下さったのは鵜田さんという方で、以前紹介した
 / の作者です。

  鵜田さんとはリスニングと発音の関連について何度もメール
 でやりとりをしたのですが、どうもうまく意志の疎通ができず、
 結局試しに行ってみることになりました。

  僕としてはリスニングの助けになるか半信半疑だったのです
 が、1〜2日の練習で発音がよくなればそれはそれで儲けもん
 という打算がありました(^_^;

  実は鵜田さんの書かれた本を少し練習して行ったのですが、
 最初に「発音を聞かせて下さい」と言われた例文がその本の
 例文そのままだったので、密かに

  「なんだー、上手じゃないですか

  というようなことを言われるかと期待しておりました。しかし、
 実際に言われたのは「典型的なカタカナ発音ですね」だった
 ので、内心うろたえてしまいました。

  だって、r の音はちゃんと舌を丸めたし、thは舌をかんだし、
 f の音は唇をかんだんですよ!?


 ・・・その後で良い例として鵜田さんの生徒さん(鵜田さんは英
 語塾の先生です)の発音を聞かせてもらったのですが、僕には
 何がどうすごいのか、ちっともわかりませんでした。

  その後2〜3時間に渡って発音の指導をしていただき、僕の
 発音のどこが悪いのかがようやくわかりました。

  ポイントは:


 ・子音の発音がすごく弱く遅い。

 ・母音を日本語の「あいうえお」にしてしまう。

 ・口を大きく開く音の変化が無い。

 ・顎が後ろに下がりすぎ。のどが開いていない。

 ・鼻の共鳴音が無い。

 ・唇の形だけまねても駄目。顎の動きが重要。    

.


  ということでした。そして、r の音は要練習ですが一応発音は
 OKと言っていただきました。

  で、驚いたことに、発音ができるようになってみると、今まで同
 じ音だと思っていたものがはっきり違って聞こえるんです。たとえ
 ばofoの音とstopoの音など。←区別が付いていなかった
 のはもしかして僕だけ?(^_^;

  また、英語を聞くとき子音がよく聞こえるようになりました。


  うまく言えないんですが、

  英語の子音は日本語の子音よりも倍強く速く発音しなくて
 はいけないし、聞き取る際もそれだけ重要なんです。最初に聞
 かせた僕の発音を聞くと、いかにも平坦なカタカナ英語だという
 ことがよ〜くわかりました。

  発音がリスニングに直結するわけだ、と遅まきながらようやく
 理解しました。


  この訓練を受けてわかったのは、

  僕が一人でシャドウイングしたりして練習しても、ほぼ未来永劫
 ちゃんとした発音にはなっていなかっただろう、ということです。

 せっかくネイティブのきれいな発音を聞いても、頭の中である音は
 雑音として排除し、ほかのある音は日本語の近い音に近似させ
 てしまっていたのです。

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 東出レポート
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  > この間の土曜の夜から日曜にかけて、千葉の端っこまで
  > 発音訓練に行って来ましたのでレポートします。
  > #東出さんは来週まで読まないでくださいね ;-)

  読むなと言われると読みたくなるのが人情です。しっかり読んでか   
 ら行きました。というわけで私も行きはフェリー、帰りは国道をトコトコ
 6時間走って房総半島の先っぽまで行って来ました。

  私の場合先に英語を10行ほど読んで録音したテープを送っていた
 のですが、まず自分で聞いた感想を一言で言うと
 「不明瞭、特に子音が弱すぎる、こんなテープでディクテーションでき
 ん」です。そして行く前にメールが返って来て、

  その時の指摘は:

 (1) 基本的なイントネーションが不自然。
 (2) (発音しているつもりでも)しっかり音が出ていない。
 (3) リダクションが不統一。

  で、行ってから最初、鵜田さんに

 「あのテープを聞いてまず思ったのは、この人はニュースはわかって
 も映画はわからないだろうな」と言われました。

  でも「総評としては声に勢いがあるので、すぐに目指すレベルにな
 るでしょう」とのことでした。

  トレーニングは日で計時間くらい、みっちりやりました。
 苦労した点は:


 @ 発音しているつもりの子音が実際には出ていない、
   あるいは弱すぎる

 A 有声音の子音が無声化してしまう(これはホモと間違えられ  
   るのでまずい、サンフランシスコに行くとあぶない)

 B 口を開かない母音を開いて発音してしまう。
   (例:told, home を dog のように。阿知和さん、この単語覚
      えがあるでしょう)

 C が鼻に響かない (sister, car等)

 D イントネーションが不自然。

.

   といったところです。


  C、Dについは完全には消化しきれませんでしたが@、A、Bは
 できてきたので、あとは練習で定着させる段階です。私が目標とし
 ていた米語の太い共鳴音と、うねる強弱リズムについては、
 「これは申し分なく出ている」とOKがもらえました。

  私の場合、骨太なのと発声が強いので共鳴音が鳴りやすいそう
 です。

  少しビデオをみながら、ジョントラボルタの口の動きで、音の響かせ
 方の研究をしました。さすがにネイティブは、口を開かないでも顎の
 動きで口腔内を広くして開く母音が発音できてしまうようです。
 
  (でも apple, bata だけは開かないと絶対出ない)。

  「イントネーションが完全にできてきて、
   自然に発音して子音と母音の配分(日本語で例えば「か」と言った
   場合子音の成分が圧倒的に弱い)がネイティブと同じ強さになった
   うえで、
   なおかつ、

   セリフより速く言って、個々の音の正確さがあれば、映画はちゃん
   と聞こえてくるはず」

   というのが鵜田さんの体験談かつ御意見です。


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  嶋田レポート
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 今日は。嶋田です。
 本日は本当にありがとうございました。

 発音に関してやっとスタート地点にたった気分です。

 今日、特に思った、気づいたことは

 ・母音は口の形とノドの開閉ができていればちゃんと出る         
 ・子音は息の出るスピードが速い
 ・子音は強く、素早く発音する
 ・鼻の共鳴音が非常に重要(Rの発音など)

  などです。

 約2時間のトレーニングでこれほど変わるとは本当に驚きです。
 まだまだ問題点は多いですが、

 ・ノドの開閉
 ・鼻の共鳴音
 ・息の強さ

  などは大分感じがつかめた気がします。

 まだ「頭で考えながら」発音してしまいますが
 無意識にできるようになるまで「量」を重視したトレーニング
 を行っていきたいと思います。

 早速今晩から「30音でマスターする英会話」を使ってトレー
 ニングしようと思ったのですが、帰りに寄った書店はどこも置
 いてませんでした。ついてないです・・・

 明日他の書店もあたってみまして、もし無ければ注文します。
 早く復習しないと忘れそうでコワイです。

 それでは失礼します。
 本当にありがとうございました。


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   (上記から3日後のメールです)

 ひとつ昨日書き忘れたのですが、

 トレーニングを終えて帰宅した後
 CNNを見たのですが、聴くときの「意識」が変わりました。
 トレーニングで自分が強く感じたこと、つまり

 Rの共鳴音、
 M, Nのうなり、
 ノドの開いた母音

 などを無意識に聴こうと(とらえようと)しているのです。
 「ん〜やっぱりネイティブの人はがキレイに出ているなあ」
 などと一人でツッコんでました。




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