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30音トレーニング

       吉倉さん体験レポート


     


     TOEIC 910 (L:495, R:415) の吉倉さんは

     「1. 最近リスニングが伸び悩んでいる事に気がつき、その原因の
        一つとして、一つ一つの 音がきちんと聞けてないことがある
        のではないのかと、感じた事。
        /b/と /v/、/l/と /r/の区別は、ほとんどついてないように思
        います。

      2.今年から中学、高校で英語を教えるので、音声面でも模範と
        なるべく発音を矯正したい」

     という事で、テープ診断をしたのですが、結局、トレーニングをする
     ことになりました。



  

     




    
     自己紹介

     10年近いサラリーマン生活の後、今春より、都内にある中高一貫
     教育の私立校で英語の教師をしています。
     主に中学生を教えています。


     直接トレーニングを受けるに至った経緯

     1.「30音〜」との出会い(今年の2月)

     CNNや映画を見たり、ラジオの英会話を聞くなど、英語を耳からイン
     プットする勉強を続けてきたにもかかわらず、リスニング能力が停滞
     していることがずっと気になっていました。

     その原因は、英語の音そのものを聞き分けられないことにあるので
     はないか、と漠然と考えていたところ、今年の2月にUDAさんのHP
     を偶然見つけ、その主張に「これは…」というひらめきを感じ、テープ
     診断をお願いするに至りました。


     2.テープ診断(3月上旬)

     「30音〜」を購入し、申し訳程度に練習した後、英語教師として模
     範となる発音を身につけたい旨を申し添えた上で、診断をお願いし
     ました。

     その結果、
     「個々の音が未完成で、具体的欠点を指摘できる段階ではない」、
     「生徒の模範たる発音とは言い難い」という厳しい判定をいただき
     ました(予想はしていたのですが)。


     3.直接トレーニング

     その後一月ほど、諸般の事情で、ご無沙汰してしまったのですが、
     再び連絡をとり、個人指導をお願いするに至りました。

                       - - -


     直接トレーニング当日のこと

     はじめに、テープ診断と同じ課題文を再度録音してアドバイスをい
     ただきました。まず指摘を受けたのは、音云々以前に、イントネー
     ションが非英語的で、課題文も何らかのメッセージを伝える「ことば」
     であることを無視して読んでいる、という点です。

     それまでは、「子音を強く」、「開く音は…」などと、音にばかり注意
     を向け、正直言って、課題文なんて所詮は30音のトレーニング用
     に便宜的に作ったものに過ぎないのだろう、という程度の認識しか
     持っていませんでした。

     しかし仮にも英語教師たる者が、英語学習のもっとも大切な事を忘
     れていたことに気づかされ、恥ずかしさのあまり教師をやめようか…
     とまでは思いませんでしたが、この点に気づいただけでも、はるば
     るたずねてきた甲斐があったと、しみじみ感じました。
     (その後、音自体もあまり進歩していないとの指摘も頂戴しました)

     その他の指摘については、多くの方々とかなり重複するので割愛
     し、特に印象に残った点についてだけ述べさせていただきます。


     鼻の共鳴音について

     鼻の共鳴音については、本を読んだだけではよく分からなかった
     のですが、“Hi”や“Nice”を鼻に響かせて発音する練習をくりかえ
     すことで、Udaさんの言わんとすることがやっと理解できたように思
     います。

     鼻の共鳴音に注意して英語を聞いてみると、個人差はあるにせよ、
     なるほどこの響きが出ていることが分かります。ちなみに、かの
     「Mr.ビーン」も、かなり鼻に響かせた声を出していることに気がつ
     きました。
     (ほとんどセリフのないドラマですけど、たまにしゃべったり歌ったりします)

     今回の直接トレーニングの前と後で一番変わったのは、この音が
     聞こえるようになったことだと思います。


     英語教育について

     「なまじ歴史があるために、非合理的なことがまかり通っている」こ
     の点でUdaさんと私の意見がぴったり合いました。音声軽視(ある
     いは無視)の風潮に限らず、文法、語法についても、多くの誤解が
     通説として流布しているのが現状かと思います。

     現状をそのまま受け入れることなく、問題意識を持って英語教育に
     携わっていきたい、と常々考えていましたが、Udaさんの存在を知っ
     て本当に勇気づけらる思いがします。


     その他

     私が教師ということもあり、アルファベットの最初の5文字を使って、
     初学者に発音とスペルの関係を学ばせるアプローチを教えていた
     だきました。

     あと、昼食のときに、輪ゴムを使った手品も披露していただきました。
     トレーニング終了後に種明かしをお願いするのを忘れてしまったの
     が心残りです。


     おわりに

     30音を学ぶものとしてはまだビギナーの段階でお邪魔したので、
     Uda さんにとっては物足りない生徒だったかもしれませんが、私と
     しては久しぶりに充実した一日をすごせました。

     自分の発音を向上させるのはもちろんのこと、自分の生徒の発音
     を矯正できるレベルまでたどり着きたいと考えていますので、今後
     もご助言をお願いしたいと思います。

    





     

    TOEIC 910 (L:495, R:415)というリスニング力にも関わらず、
    イントネーションがマイペースであることには驚きましたが、もう
    大丈夫でしょう。

    発音も「模範となるべく発音」ですからご安心下さい。




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