UDA's Homepage

30音トレーニング

      ヤツ&エズさん体験レポート


    


     「実は最近、私の妻(英語完全初心者)がNHKのラジオ基礎
    英語1を聴きだしたのです。妻は、学校も学校英語も大嫌いだっ
    た人間なのですが、私が半年程前から「やさしいビジネス英語」
    を聴いているので、それに影響されたようなのです。

    ・・・そんなかみさんが英語のお勉強を始めたのは、亭主として
    も少し嬉しくもあり、自分の実力省みず、発音の指導めいた事を
    してみたのですが、なにしろ自分の発音がいい加減なのに他人
    に教えられるわけありません。」

    ということで、トレーニングとなりました。



  

     




     先日は大変お世話になりました。では、直接トレーニングの感想です。

                             By なまけもの夫婦ヤツ&エズ

      自己紹介

     夫・・・それまでは仕事で英語論文を読む程度だったが、半年程前から、
         ふと英語に目覚め「やさしいビジネス英語」を聴きだす。
         性格:なまけもの。
   
     妻・・・英語は大嫌い。中学1年レベルのことも忘れた。最近、旦那の影
         響でラジオ基礎英語1を聴きだす (約2週間)。
         性格:なまけもの。

                         * * *

     ぼく(夫)が直接トレーニングを希望したきっかけは、妻が突然英語のお
     勉強を始めたからであります。ぼくの方は、たいした実力は無いとはい
     え、中、高、大、大学院といわゆる受験英語を中心とした学校英語が身
     にしみついていますが、妻は英語についてはまさにサル状態なので、
     最初にしっかりとした発音の基礎を身につけてくれれば、将来ぼくより
     ずっと英語力がつくのでは?との考えからです。

     また皆様の直接トレーニングのレポートを読んで、直接トレーニング自
     体も妻の方がうまくこなせるかもしれないと密かに予想しておりました。
     トレーニングを受ける前に、30音の本とヴィデオをみっちりやりこんで
     行く筈だったのですが ・・・ さすがなまけ夫婦というべきか、妻にいた
     ってはヴィデオを1回観ただけ、ぼくもそれに毛のはえた程度でありま
     した。

     ま〜言い訳をすれば「英語と闘うページ」などを読んでみて、事前にへ
     たな練習をしても変な癖がつくだけかもしれんな・・と思った、というの
     ものもあります。ぼくの今回の直接トレーニングでの目標は、とにかく
     一つはモノにする(それが鼻音であれ、開く音であれ、なんでもいいか
     ら)こと、妻の方は英語の音に親しむこと、という呑気なものでありまし
     た。


      トレーニング Day 1

     初めてお会いしたUda さんは、控えめなジェントルマンという印象でした。
     一泊二日のトレーニング中ずっと、ぼくたち夫婦にこまごまとした気配り
     をして頂きました。

     レッスン自体は他の皆さんがレポートされているのと同様に、課題文の
     朗読とその修正が主体となります。いろいろな注意を受けましたが、事
     前に体験レポートを読んでましたから「自分自身のふがいなさに絶望的
     になる」などという事も無く、「お〜、なるほど〜」という感じの連続であり
     ました。

     特にイントネーションの重要性については、ぼくもまったく意識しておりま
     せんでした。レッスンがすすむにつれ、最初の予想どうり、というべきか
     妻の方が順調に進歩していきました。

     Rの音が比較的スムースにこなせたのをはじめとして、とにかく素直に
     まねする事ができているようです。ぼくの方は案の定というべきか、聴
     こえたとおり発音しているつもりでも、今までの自分の発音にひきずら
     れているようでした。

     それでも初日に、とりあえず鼻音の要領がつかめたので
     「とにかく一つは出来るようにして帰る」との目標が早くも達成され、満
     足しておりました。

     後は妻ができるだけ覚えてくれれば、
     「帰ってから、かみさんに習えばいいや」とあくまで能天気なぼくであり
     ます。

     初日のレッスンが終わった時点で、ぼくはRの音がどうしても良く分かり
     ませんでした。Udaさんから一度もOKがでなかったので、宿に帰ってか
     ら少し練習していると、妻が
     「今はちゃんと出ていたみたいよ」、
     「今のは全然駄目」
     などと指摘してくるのです。

     ぼくは、「こいつ本当に解ってるのかな〜」とかなり疑いつつもとりあえ
     ず妻のアドバイスをガイドにして、しばらくRを練習してみました。すると
     確かに妻が音が出ていると言う時は響きの感じが違う様な気がします。

     なんというか、発音していて頭蓋骨に響く感じがするというのか・・・?
     そこでもう少し練習してその音を意識的に出せる様にしてみました。
     妻の指摘が本当に正しかったのかは、明日その音を出してみて、Uda
     さんが何と言うかで分かります。


      そして翌日

     翌日、「もしかしたらRの音いけるかもしれません」と、ぼく。
     「じゃあ、出してみてください」と、Udaさん。
     「ア〜〜ル」
     「うん、その音ですよ」と、Udaさん。

     驚くべき事にサル妻のアドバイスは的確だったのです。
     自分で出せるようになってみると(まだ場合によりばらつきはあるので
     すが)、Rの音というのは舌の位置や、例の唇のタコの形以上に
     「共鳴音の喉から鼻への変化」、まさにこれにつきました。

     特にいままで意識の中心にあった、「舌の位置」は僕にとってはR音を
     出す上でほとんど関係ないことでした。これはまさに目からウロコであ
     りました。ただしこれはあくまで「ぼくの場合は」でありまして、この辺に
     発音トレーニングの難しさがあるのでしょう。人によって鼻音はスムース
     にでる人、喉の共鳴音が得意な人などいろいろありますから、個々に
     よって発音する時のイメージが変わってくると思うのです。

     ぼくの場合はなぜか、ドナルドダックやとんねるずの石橋貴明をイメー
     ジしてやるとうまくいくのです。とにかくキモは「イメージをつかむ事」に
     つきると思います。

     イメージをつかまえる前に根性系のトレーニングに入ってしまうと変な
     癖がつくだけです。その証拠に、初日、Udaさんは、ぼくがしばらくRを
     発音してできないと、サッと別の練習に移られました。これはやはり、
     繰り返しすぎておかしな癖がつくことを避けたのだと思います。


      トレーニング Day 2

     二日目のトレーニングは皆さんもお書きになっていた、映画のリスニン
     グ。特に速読みトレーニングは目からウロコが3枚ぐらい落ちました。

     ぼくは鼻音とRがなんとかつかめて大満足、妻は順調でこれも満足。
     実に楽しいレッスンでした。


      終了後の感想と今後トレーニングされる方への提言

     半分観光、半分お勉強の二日間でした。
     なにしろ、なまけ夫婦ですから、夫は初日に鼻音が出た時点で
     「いや〜来て良かった、ありがとうございました。」と終了宣言するは、
     妻は宿で夕食をたべすぎて腹痛を起こすはの能天気さです。

     レッスン中も緊迫感 0 でありました。それでも、今後、直接トレーニ
     ングをされる方にほんの少しアドバイスを・・。

     まず一人で受けるより二〜三人で受けた方が良いのではないかとい
     うことです。例えばぼくのRの音は、妻のチェックで出るようになりまし
     た。また他人の出す音は、自分の音より良く分かります。そして、その
     理解が自分の音を改善するヒントになります。
     またレッスン終了後、自宅へ帰ってからもお互いチェックし合えます。

     次にあまりにも気合を入れすぎて行くのもどうか?という事です。
     (ま〜我々みたいなのもどうかと思いますが)

     過去のレポートを読むと一日で全てをマスターすべく悲壮な覚悟でトレ
     ーニングを、というケースもあるようですが・・・。

     気持ちは分かりますが、ぼくは発音トレーニングはイメージをつかむ
     作業だと思います。あんまり肩に力をいれると、打てるボールも打て
     なくなってしまうのではないでしょうか。

     根性系トレーニングをしたい方は、あくまでイメージをつかんでからが
     良いのでは?

     Udaさんのお話では、
     「どうしても上手く修正できずにお互い煮詰まってしまい、ドーンと重
     い空気が立ち込める」というのが一番辛いようです。

                         * * *

     「岩井」はいい感じにひなびた海の町で、ぼくたちが行った二日間は
     天気も良く大変楽しめた二日間でありました。


     以上です。

     トレーニング終了後、かみさんはすっかり英語にはまってしまい
     「またレッスンを受けた〜い」と騒いでいます。私はパンドラの箱を
     開けてしまったのかもしれません。半年か1年したらまたお邪魔し
     てご指導いただきたい、と勝手に希望しております。







     

    ■ 今回のトレーニングはこれまでで最も楽しく、最も収穫がありま
    した。
    
    初めてエズさん(奥さん)が課題文を読むのを聞いたときには、言語
    障害かと思い、どうしていいものか見当がつかず、内心、困惑状態
    でした。

    ところがです。
    あーだこーだと解説すると、まさにポイント、というところで反応して
    くれるのです。更にです。この音はこう出す、というと、即座にその音
    を出すのです。極め付きはRで、こーやってこうするとRになる、とい
    うと、ほんの数回繰り返しただけで、即座に完璧なRを発音したので
    す!

    これには驚きました。
    おそらく、これまでで最も早くRを発音した方でしょう。

    それだけではなく、ノドの共鳴音、鼻の共鳴音、「開く音」など、こうだ
    と言うと、たちどころにそうするので、その時よりも、後になって思い
    返すほど驚きが増してきます。

    何か、非常に恵まれたものを持っているようです。
    それに気づき、じっと見守るご主人のエズさん、しぶい。
    まさにベストカップルです。
    (あーうらやましい!!)




/ 体験レポートもくじ /