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30音トレーニング

宮崎さんの体験レポート


英語で論文を発表するという宮崎さん。お会いするまでは
てっきり学生と思いこんでいました。来宅して初めて聞か
せてもらった発音は、練習した形跡はあるものの、あちこ
ち誤解が入ったものでした。



  先日は有難う御座いました。
  ハードディスクは大丈夫でしょうか?
  以下は体験レポートです。

  本を買って、学校カタカナ発音からスタートして、
  10日ほどトレーニングを積んで千葉に行きました。
  いくつかの母音や子音とか鼻に響かせるとか、
  一方通行のCD学習では気付かなかったところを知ることが出来、    
  非常に感謝しております。

  今回の直接指導で、どの音がどうなのかは教わりましたが、
  次のことを自分の課題として頑張っていきたいと思います。


 (1) 文章を見ているときには気を付けて発音するが、
   自分の言葉を発すときは無意識にカタカナになる。

 (2) 英語の速度に追いつこうとして音を省略してしまう。

   日本語で言えば「あいうえお」を早口で言うとき「あいうえ」       
   といったりするものなので、よく考えれば馬鹿なことをやっ
  ていたと反省しています。)

 (3) 単語同士が切れてしまう。

   フランス語のようにひとつの文がひとつの単語と
   いうつもりで話さなければならない。

 (4) イントネーションは意味なので正しくする。

   正しく発音にするほうに気をとられ、ついついおろそかに
   なりがち。

 (5) 僕は音が聞こえると自己流のシャドーイングをする癖が
    あるのですが、それが英語の音を素直に聞き取ることを
    阻害しているので、言わないようにする。





  いづれも まだまだ頭でわかっていることを「体に覚え込ませる
  こと」ですので、トレーニングを積み重ね、課題テープを送りたい
  と思います。

  今回 Udaさんとお会いして次のようなことを思いました。

  池田さん(TOEIC最強の学習法、日本実業出版)や
  市橋さん(話せるための英文法、研究社)の本に刺激され、

  アメリカ口語教本とかで自己流の音読を繰り返せば
  TOEICの点は上がり、口から英語がスラスラ発せるように
  なるのかもしれませんが、それが相手に通じる英語とは限
  らないと思いました。

  つまり、相手に通じる英語には正しい発音およびイントネー
  ション、さもなくば日本人の英語に対する聞き手の寛容な
  理解力が必要で、それがなければ定義上コミュニケーショ
  ン(意思伝達)でないとつくづく思いました。

                   ■

  最近日本の英語教育も音や会話を重視して、旧来の翻訳
  から脱却しつつあるとは思うのですが、それはジャマイカ英
  語やマレーシア英語のように、文法的には正しくても現地の
  母国語に依存した英語への道をまっしくらで、
  ジャパニーズ英語の確立を意味するだけかもしれません。

  もちろんそれはそれで進歩なのですが。

  副島さん(続英文法の謎、ちくま新書)とか一部の知識人とい
  われる人も、
  ともかく文法的に正しくない英語(I am a juice.とか)を直す
  ことを第一に考え、発音に関しては

    基本的に大人になればもう直すことができず、
    thのときに舌を歯に挟んでいることを見せるとかや
    聞き取れなくてもなるべく似た音を出す努力をする、

  という風に、もともと無理だとあきらめていると思います。
  僕自身も Uda さんの本を読むまでは、ほぼそんなことを考え
  ていました。

  ただし、世の中の大勢はあきらかに「発音は大人になれば
  直
らない」という考えなので、20年もすれば子音が弱く、母
  音と同時に発音されるのが特徴のジャパニーズ英語が世界
  的にも認知され、日本の英語教育がまたそれで固定化してし
  まう可能性は非常に高いと思います。

  そうならないようにUdaさんに頑張ってほしいと思います。

                               法政大学
                               宮崎憲治


  追伸1: 自分のホームページ
        http://prof.mt.tama.hosei.ac.jp/~miya_ken
        に英語のリンク集をつくり、Udaさんのページを加えま
        した。

  追伸2: 今後おとずれる人のために、平日の10:13に到着する
        特急と 15:27に出発する特急はないことに、気を付け
        て下さい。


   
まずはシャドーイングの悪い面の影響が強く、「イントネーション
を無視して、とにかく言いたことを言う」、という悪癖に手こずりま
した。
紆余曲折はありましたが、後は自宅でトレーニングを仕上げれ
ばOK、というところまでこぎつけ、ほっとしました。

※行きも帰りも休日運転の電車を指定して、申し訳ありません
  でした。

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