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30音トレーニング

神戸の
さん体験レポート


  神戸のKさんはアメリカで研究発表を行う予定の方です。 
  場所が場所なので、当然、その発表は英語だそうです。

 
   




     1月末に英語で発表する必要に迫られていたが、英語のリズム
     とイントネーションをどうしても捕らえることが出来なかった。  
     そこで、テープ診断と、あつかましいと思いつつ、年末年始を利
     用して直接トレーニングをお願いした。

                         

     テープ診断

     診断結果は、
     ノドの開きは十分だが、「30音」の本の中で述べている
     カタカナ発音の注意点がすべて網羅されていた。

     にもかかわらず、
     ノドが開いているというコメントが意外だったので、
     漫然と30音のCDを聞きつづけてしまった。


     直接トレーニング

     トレーニング前に課題文の音読後、注意深くCDの音を聞いてい
     ないことが速くも露呈するが、本人はほとんどどう違うのか分か
     っていない。
     さらに、声の調子が暗く、それでは私のスピーチを「聞いている
     だけで暗くなってしまうよ」とも・・・

     次に、ビデオを見ながら英語を話す時の特徴的な口の形を確認。

     ・唇の両端の位置と、その場所をつねに意識すること
     ・息を漏らさない為の下唇の出し方
     ・30音各音の確認


     その後、カセットデッキを渡され、
     「ご自分で課題文を正確にコピーしてください。」と次のレッスン
     の指示が出された。

     これには参りました。
     自分ではうまく真似たつもりでも全くOKがでない。
     とうとうあまりに出来が悪いので、一文ずつ直していくことになった。

     英語として聞こえない原因は、

     ・強制のある語が掴まえられていない。
      (ストレスの位置と取り方がおかしい)
     ・子音が弱い。
     ・全体的に共鳴音が足らない。


      だから平板で、聞きづらい音になっているということ。

     その解決策として、

     ・強制の位置

      個々の発音の正確さよりも、文意を決定する「強く発音する
      語を掴まえることが先決

      強い語を中心にしたイントネーションにして、他の語でリズム
      を整える --- 自分では出来ているつもりが、ぜんぜん出来
      ていないことが判明。私の場合は個々の音の前に、全体の
      リズムを取り込むことが課題。

     ・子音の強さ

      息のスピードが速ければ出てくるが、相当意識しないと出な
      い、ということがわかった。

      破裂する子音の後に出る息の"ッツ"が出ていないこと
      この音を母音として聞いていたことが判明、
      前置詞(to等の)が弱形でいえないのはここが原因か?

     ・ストレス

      単語間のつながりに意識し、音を止めずに強弱でつなげる。
      ストレスとはブレスと違うということが判明。

     ・音の響き

      喉から鼻(特に のど・口の中・口蓋の上・鼻)にかけて声を響
      かせる。

      私の印象では喉から鼻にかけて骨が振動した感じがある時は
      OKをもらえたようです。

      さらにそれを意識しながら英文を聞き真似ること。
      ただし、真似る時は、覚えきってから口に出すこと。

     ・今後の練習方法

      第1イントネーションを意識して、聞いたスピードの倍の速さで
      練習をする。
      ただし、子音はスピードに乗せて出し、口が廻らなければアク
      セントのない母音を抜くぐらいに言うと良いらしい。

      これを続けていると listening 力を養成できるそうです。

      "r"付きのあいまい母音(-ir,-re,-ur)をしっかり出すこと
       これがカタカナ音だと全く英語に聞こえないそうです。

                         

     私の「声の暗さ」は、意外にも、声の調子を上げることで解決
     しました。

     いつもよりやや高い声で録音した音は、引きつり緊張した声
     にもかかわらず、「英語的になってきた」というコメントになり
     ました。

     高い声を出した方が勢いよく息を出しやすく、子音にスピード
     を乗せられた感じでした。

     また、声が出てくるポイント(響くポイント)を喉から徐々に上げ、
     ポイントを鼻に持っていって声に出したら、
     「鼻音が出てます」というコメントが頂けました。
     鼻音を出し方を最後につかめたようです。

     その他、解決すべき点は多々ありますが、一歩一歩、少しずつ
     出来るようにしたいと思っています。


     PS: 唇の両端の位置、下唇の突き出し方を確認する為に
        鏡を忘れてきたのは失敗でした。
        未だ不確かなままですが、音を頼りに試行錯誤してみ
        ます。







とにもかくにも、アメリカでのスピーチ、うまくいくよう
期待しております。





     神戸のKさん 追加レポート

     12/30トレーニングその後です。

     <リスニング>

     英語を聞く際に、カタカナ発音の自分の声がシンクロしなくなった。

     子音の強さ、粘りを感じるようになった。
     特に、破裂音の後の”ッツ”を子音として聞けるようになった。

     リダクションが多く、速いと思っていたテープが
     ゆっくり、はっきりと聞こえるようになった。


    <発音>

    前回の課題がそのままでした。
    正しい練習を重ねる必要大ですね。





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