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30音トレーニング

       稲垣さん体験レポート


     


     アメリカ在住3年目の稲垣さんは
       
     「電話などでは細かい部分が良く聞き取れず困ってしまうことがあり、
     推測や感に頼るのではなく、しっかりとコミュニケーションを取って仕事を、
     自身を持ってしたい」
     「一時帰国の際にトレーニングを」、ということで真夏のトレーニングと
     なりました。しかも、2泊3日で!!  



  

     




     30音トレーニング体験レポート


     Udaさん、先日は大変お世話になりました。
     8月28日にアメリカに到着し、30日から出勤しています。
     早速ですが、私の体験レポートです。

                        ---

     私がUdaさんの家で個人授業を受けたいと思ったのは、今から数ヶ月
     前になります。その理由は、アメリカに駐在し3年が過ぎようとしているの
     に、英語が完全に聞き取れない時があるからです。

     仕事上問題がある場合は、ほとんど無くなっては来たものの、推測に頼って
     状況を判断する部分を出来るだけ少なくしたい、自信を持って英語を聞いた
     り話したりしたいと、いうことが主な理由でした。

     その後、キャリアアップのためにビジネススクールに、仕事をしながら通い、
     MBAを取得したいと考えるようになり、益々英語力の向上が急務となりまし
     た。そこでUdaさんが、お忙しいと言うにもかかわらず、三年目の一時帰国
     を利用して、ぜひ個別授業を受けせて頂きたいとお願いし、何とか御了解を
     頂きました。本当に有り難うございました。


     私の英語キャリア

     中学・高校と英語が大好きで得意科目でした。特に文法が大好きでした。
     (変わってる!?)
     受験の頃、英語と国語は得意で、偏差値が70位有りました。
     某外国語大学に進み、ESSに入部したものの、そのクラブのべたべたした雰
     囲気が好きになれず、その頃輝いていた様に見えた(だけ?)の体育会少林
     寺拳法部に入部し、寮生活も手伝ってか、英語は授業だけといった、部活中
     心の学生生活を送りました。

     大学の授業は、おもしろくなく、「これで英語ができるようになるの?」といった
     感じでした。
     ただし、英会話や英語表現論等の授業は、学内試験を受けて帰国子女対象
     のクラスを受講していました。
     (一般学生対象の授業は、良い成績は取り易いものの授業が簡単すぎて、
      とても取る気になれませんでした。)

     会社に入社後は、海外セールス要員で入社したにも関わらず、
     「仕事の基本を身につける必要があるので3年だけ」と言われ本社の名古
     屋から東京の営業所に転勤となりました。

     東京では、当初自分のお金で英会話スクールに通ったりしていたのですが、
     ほとんど英語の勉強はしなくなっていました。

     国内営業で9年半になる頃、急遽本社で海外営業にとの声がかかりました。
     当初専門用語や貿易実務に戸惑ったものの、韓国の企業が主な取引相手
     であったことも有り、英語で仕事をするには全然困りませんでした。

     海外営業の担当になってから9ヶ月後にシカゴ駐在となり、アメリカの某大
     手建設機械メーカーの営業、マーケティングマネージャーとして赴任するこ
     とになり、初めてアメリカに渡りました。

     最初の1年は非常に苦労しました。
     自分の英語がいかに通じないかに唖然としました。
     特に電話なんて相手の言っていることが全然わかんなかったんですから。
     客先からも「英語を話す人に変わって下さい。」なんて言われたこともあった
     くらいです。英語で話しているのにです。

     赴任して1年2ヶ月たった時長男が誕生しました。
     子供の出産に先立っての両親学級や、ラマーズ法のクラスでもほとんど
     看護婦さんや他のアメリカ人の言っていることが良くわからず、心の中で
     「ごめんな。こんな父ちゃんで。」と謝りました。
     (子供は元気に誕生しました。)

     そんな事も有りながらも、1年を過ぎる頃から英語で仕事をすることにも慣れ、
     2年が過ぎることからベルリッツで週2〜3回ビジネス英語を中心に勉強し、
     英語で仕事をすることに困ることも少なくなってきました。

     しかし、現在の英語力では不十分だと言うことは、誰に言われなくても自分
     が一番良く分かっていました。 そして今回のトレーニングとなりました。


     体験レポート初日

      8月22日朝7時、名古屋市内の実家を出て、10時半に東京駅に到着。
      「Udaさんの個人教授を受けに、一時帰国の間に行くんだー」と言うと
      妻も現地の社長も
      「なんでアメリカに住んでいるのに、わざわざ日本で、それも日本人
      に英語の発音を習いに行くの?」
      という冷たい反応でした。普通は、誰でもそう思うでしょう。

      新幹線で、車掌さんに千葉の内房線の岩井行きの電車の時刻を聞いた
      ところ、場所もなかなか見つけられず、20分後くらいに再び席まで来て
      くれて、
      「たぶんこのくらいの時刻に有るはずですが、東京駅でご確認下さい」
      と言われました。

      「かなり田舎の方かなぁ」と漠然と思いましたが、その予感は的中でした。
      私以外は海水浴に行く人ばかりのようです。
      「私は家族サービスもしないで、一人で避暑地に、それも勉強しに来た
      んだなぁ」
      なんだか家族に少しすまない気がしました。

      ご自宅に着くと、「課題文をやってみましょう」ということになり、読んでみ
      ました。Udaさんの第一声は、「これは、直しがいがあるぞー。」

      「私の発音は、カタカナ英語ですか?」と聞くと、
      「うーん。カタカナではないけど、英語でもないかな」。
      自分では、英語がなかなか上手くなってきたんじゃないかと思っていた
      ので、結構ショックでした。

      昼食後も、再度課題文に取り組みました。
      「まずイントネーションを直さないことには、個々の発音に(の指導に)移
      れない」と言われ、ひたすらテープを聞きながら練習です。
      Udaさんからの主な注意は、次の点です。

      ・文字から発音を読むようにする。

      ・イントネーションを身につけるためには、いちいち繰り返して言うのでは
       なく、じっくり聞き、自分のものにしてから一発の発声で決めるようにする。

      実のところ、一通りテキストを読んで、CDとビデオ(来る前の日に入手)
      を一回サーとやった程度でしたので、
      「やっぱりしっかり予習してから来ないといけませんね」と言ったところ、
      「テキストをろくにやらないでここに来た人は、あなたで二人目です」とお
      叱りを受けてしまいました。
 
      発音の重要性に十分気づきつつも、実際のビジネスで使えそうな表現
      を覚えたりするのに忙しくて、本当にほとんど発音に関してのことはやっ
      ていなかったんです。

      その他、この日言われたことは、
      発言者の発音の仕方が、立場によって変わることもある。
      社会的立場の高い人程、明確な話し方をするとのことでした。
      セールスの人は、このような話し方をすべきである、と言うことです。

      その後、民宿で食事、お風呂と休憩を取った後、再びトレーニング。
      (補講か?)
      「うーん、変わってませんね。アメリカに帰るまでに直りますかねぇ」
      と言われました。 民宿に帰ってから、どっと疲れが出てきました。

      アメリカ人にも、「ヒロ(私のニックネーム)の言うことはは、わかりやす
      いって言われることも多くなってきていたのに、どうしてこんな事になて
      しまたのか・・・」と思ったりもしましたが、ここまで来た成果を必ず出そ
      うと思い、気を持ち直し、課題文の練習を繰り返しました。


      2日目

      課題文を読んでみるが、「変わってませんね。困りましたね。」
      「わたしゃどうすりゃいいんですかい!?」と言いたいのをこらえ、ひたすら
      課題文に取り組みました。

      Udaさんからの新たなご指摘は、

      ・一文字一文字を発音してから単語を言う。

      その他 Stage1と2の女性と男性の声を夫々注意して聞き、
      息のスピード、音圧を感じながら、練習を繰り返すことを強く勧められま
      した。ただ不思議なことに、この頃から英語の音がすごく聞き取りやす
      くなってきた気がしました。

      その日の夜は、映画を使った聞き取り練習でした。
      意味は良く聞き取れるものの、
      「イントネーションや発音がそうなってなかったでしょ。」と何度も!!

      「頭で聞き取るのではなく、感覚的に聞き取れるようにならなければ、
      英語の伸びが頭打ちになってしまいますよ。」とも言われました。

      「聞き取りは十分にできるのだから、個々の発音からていねいにやって
      いけば、直ぐにすごく上達が実感できますよ。1週間単位で上達が感じ
      られるかも。」とうれしいお言葉も頂きました。

      やっと終わりだーと思っていたら、
      「明日、仕上げですから、良く練習しておいて下さい」
      とおっしゃられ、その夜と翌朝もひたすら練習を繰り返しました。


      3日目

      課題文をやってみると、
      「なんとかなりましたねぇ」との一言を頂きました。
      「但し、個々の発音は、今後もよく練習してください。」
      「何とか終了できたということですか。」とお聞きすると、
      「そうです。なんとかなるもんでしょ?」と笑顔で答えて頂きました。

      トレーニングをまとめると、単音やイントネーションなどの、要するに英語の
      核となる部分を徹底的に鍛え直す、ということでした。


      番外編

      武道と一緒で、突き、蹴りを何百回も何千回も繰り返して、自分のものに
      してから応用技に入る様に、まず個々の発音を完全にするように心がける
      こと。腹式呼吸が、子音のスピードを作る。
      つまり武道の”息吹”が子音のスピードになる。


      個人教授を終えて

      正直に言って非常に疲れました。
      あんなに一生懸命物事に取り組んだのは久しぶりです。
      Udaさんは、結構プレッシャーをかけられるんですが、
      「もうイントネーションと発音はばっちりですよね」とか、ああいうプレッシ
      ャーは、私は結構好きなんです。自分を奮い立たせて頑張れる気がして。


      トレーニングの成果及び変化 

      1.全体的に、英語の音がクリアに聞こえるようになった。

      2.アメリカ人の子音の強さが、聞き取れるようになった。

      3.can/can'tや have/have'nt といった肯定、否定の部分も、聞き取り易
        くなった。

      4.イントネーションに注意することによって、確かにアメリカ人は、言いた
        いことを強調していることが、会話の中で分かるようになった。

      5.今までは、適当に発音していたものも、どう発音すれば良いかが分か
        り、自分の発音に自信が出てきた。

      6.正しいイントネーションで覚えると、英語のフレーズが覚えやすいことが
        実感できた。

      7.日本人の話している英語が、トレーニング前より、非常に耳触りになった。
        (でも指摘すると、人間関係が悪くなるので指摘できず、フラストレーショ
         ンが溜まってきています。)

      上記1〜5は、まだ発展途上ですが、トレーニング前と比べて顕著に変化
      (進化?)して来ています。今後の努力によって益々英語の耳が出来てく
      る気がします。

      この、「これからどんどん良くなってくる気がする」という気持ちは、結構重
      要で、今後大きく伸びるか否か、継続して努力していけるかどうかの鍵だ
      と思います。
      それから当然ですが、Udaさんの本やCDやビデオに関して、何を言いたい
      のかが非常に良く分かると言うことです。百聞は一見にしかずというようなも
      のですか。

      何よりこのトレーニングで変化していく自分を、今後の日々の仕事の中で
      実感していけるという点、そして、聞き取りに自信が出て来た分、アメリカ人
      と話すことが、以前より抵抗が無くなったという点でも良かったです。
      ”近々久しぶりの大ヒット”という感じで、ご自宅までお伺いした価値は十二
      分にありました。

      また、何とか時間が取れたら成長した私を見て頂くために、お伺いしたいと
      思っています。こちらでの練習を続けての、結果レポート”こんなに出来るよ
      うになりましたよ編’も送りたいと思っています。

      本当にお忙しいところ、有り難うございました。
      またお目にかかれる日を楽しみにしております。

                                           稲垣博英








     

    関西から来るというので、「日帰りは難しい。1泊2日にしましょうか?」というと
    「2泊3日で」とご要望。アメリカ在住でもあるしと、初めての長時間トレーニング。
    手間はかかりましたがツボを押さえてくれたので一安心。

    ”こんなに出来るようになりましたよ編”を楽しみにしています。



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