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30音トレーニング

      Hideさん体験レポート


    


    「5月に30音のビデオを送って戴いてから毎日、とはいきません
    が、気長に30音の本とビデオを使って自習してきました。

    感想としては、本を読んでイメージしていたこと(特に開く母音の
    発音方法など)とビデオのAmyさんの発音方法が違っており、
    visualに理解することは大事だな、と思いました。何より英語の
    音とカタカナの音を区別するという意識が強くなった(これまでは、
    なんとなく両者は違うんだろうな、程度の認識でした)点が先々
    の勉強で大きく役に立つと思います。

    ただ、その一方でビデオだと細かいところまで見えてしまうため、
    かえって一部、自分の中で混乱したり、これまで気づかなかった
    点が課題として浮かび上がって来ました。

    そこで、ご多忙とは存じますが一度個人トレーニングを受けさせ
    て戴ければ、と思いメールしました。こちらの勝手な都合を申し
    上げると、8月中旬に留学のため日本を離れるため7月中にお
    時間をいただければ幸いです。」

    ということでトレーニングとなりました。



  

     




      1.前置き

       私は日本で生まれ育った普通の日本人です。
       一応TOEFLは930点(L:470、R:460)で、ニュース程度なら
       理解できますが、映画やテレビ番組だとかなりキツイというのが
       現状です。が、たまたま米国に留学する機会を得たため、渡米
       後のサバイバルのために、今回トレーニングをお願いしました。


      2.「他の人がいないですね」

       Udaさんのお宅に着いて、早速、例の課題文の朗読となりました。
       読後、3秒ぐらいして、Udaさんはニコニコしながら、
       「じゃあ、いってみましょうかね。」とおっしゃり、
       「(私の英語は)他の人がいないですね。」と一言。

       この一言は、以下の問題点を端的に指摘している言葉です。

      (1)イントネーションが滅茶苦茶

       会話の相手のことを全く考えた話し方になっていない。
       強音と弱音の区別も無い。だから言葉のニュアンスが相手に伝
       わっていない。

       「友達同士の会話」の筈なのに「コワイおにいさんと一般市民の
       会話」「上司と部下の会話」に聞こえるとのこと。

      (2)文章をブチブチとヘンなところで切っている

       ぎこちないし、相手にとってとっても聞きづらい。
       だから言いたい事がキチンと伝わらない。

      (3)発音は言うに及ばず、息のスピードが遅すぎる。

       よって聞きづらい。


      (4)更に、無駄な力が入りすぎ。

       表情もゆがんでしまい、会話に支障を来たす。
       要するに、独り善がりの発声・発音で、英語としてのイントネーシ
       ョン・スピード・メロディーが身についていない重症で、発音云々と
       いうレベルではない、というのが診断結果でした。

       とりあえず、これだけ多くの点を矯正出来るのだ、と気を持ち直し
       て、先へ進みます。


      3.「先へ行きましょうか」

       お昼ご飯を食べてから本格的なトレーニング開始となりました。
       まず最初に、アルファベットの音を一つ一つ出すことから開始。
       当然のことながら、すべての音がキレイに出せるはずも無く、
       何度かつまづくと、Udaさんからは「先に行きましょうか。」と割り
       切ったコメントが帰ってきました。
       以下は、指摘された主な矯正ポイントです。

      (1)息のスピード:

       最初は「息のスピード」とは何を意味するかよく分かりませんで
       したが、何度も繰り返しUdaさんがお手本を示してくださったお
       かげで、ようやく掴めてきました。確かに、「息のスピード」のある
       発音は、耳に心地よいキレのいい音になる、というのを実感しま
       した。

      (2)イントネーション

       これまでイントネーションといえば、中学の英語の教科書に書い
       てある程度の「Wh節の疑問文の時は語尾が下がる」というくら
       いの認識でした。従って、イントネーションのポイントというものを
       全く理解しておらず、いくつかの例文を実際に聞いても、正しいイ
       ントネーションで真似してるつもりでも、真似できず、Udaさんに何
       度も「よく聞いてください。」と注意され、ようやく噛み合ってきた、
       という感じでした。

       ここで分かったことは、

       (a)イントネーションを真似るためには、英文を正確に聞き取る
          必要がある。

       (b)英文を正確に聞き取るには聞き取るポイントがある。

       ということでした。
       このポイントというのは言葉で説明しにくいのですが、Udaさんの
       次回作がイントネーションを中心に扱ったものなのだそうですの
       で、きっとそちらで分かりやすく学べる、と期待しています。


       (3)鼻音・[r]の発音

        鼻音については、音によっては比較的出るのですが、たとえば
        [r]の音ではなかなかうまく出せず、ここでもてこずっていると、
        Udaさんからは、「先に行きましょうか。」 
        [r]の音をキレイに鼻に響かせようにすることは今後の課題です。


       (4)リスニング

        続いて映画の台詞のリスニング。
        実際の映画の音を聞きながら、リピートするのですが、ちゃんと
        音が聞き取れない、オリジナルと同じスピードでリピート出来な
        い、という二重苦を抱えていることが判明。

        Udaさんからは、「発音よりも、こちらの方が問題」と指摘され、
        解決策として、

        (a)実際の映画の台詞をリピートする(センテンスのメロディー
           やスピードを真似ることが目的)

        (b)英会話の基本書(Udaさんからは続30音を奨められました
          が)を仕上げる(会話でのレスポンスのスピードを上げること
          が目的)、というアドバイスを戴きました。

          (この後、早速、MATRIXのDVDと続30音を買い込み、
           修行を開始しました。)


       4.「うーん、なんとかなるでしょ」

        結局、[r]の発音はキチンと出来ませんでした。
        Udaさんも「実用レベルでは通じるレベルだから・・。」とあきら
        め気味。

        まずはスピードとイントネーションを身に付けることが応急処置
        ということで、「うーん、なんとかなるでしょ。」という諦めなのか、
        励ましなのか、よく分からないコメントを頂きました。

                         * * *

        帰りの特急は日曜日ということもあり、海水浴帰りの人々で楽
        しそうでしたが、私の方は、充実感よりは、先々の課題を考え
        るばかりの帰り道でした。

        しかしながら、今回のトレーニングで、自分のどこが間違ってい
        るか、ということが分かり今後の軌道修正の指針を見つけられ
        たことは大きな収穫となりました。お忙しい中、わざわざお時間
        を割いて戴き、丁寧にご指導して下さったことに改めて御礼を
        申し上げます。

        P.S. 
        (1)帰り際に奥様にお礼を申し上げるのを忘れてしまいました。
           うわさどおりの素敵な方で、更に奥様に焼いていただいた
           クッキーはとても美味しかったです。

        (2)こうやって体験レポートを書くと、今回のトレーニングを振り
           返り、内容を整理・まとめるよい機会になりました。

           −−−−−−−−−−−−−−−−

        今回はお忙しい中、数多くのトレーニング希望者の中から直接
        ご指導をうける機会を得て大変感謝しております。今後、進捗
        状況を報告しつつ、いろいろと教えを仰げれば幸いです。

        末筆ですが、8月の講習会と新作の本のご成功をお祈りいたし
        ます。





     

    ■ さすがにTOEIC930点の実力者で、発音そのものはほとんど
    問題はありませんでした。でも、イントネーションは凄かった!!
    でも、MATRIXのDVDと続30音があるので大丈夫でしょう。

    「うーん、なんとかなるでしょ」という諦めなのか、励ましなのか、
    よく分からないコメント」は単に時間の問題で、近いうちに必ず何
    とかなるという意味です。これは明確な断定です。



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