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30音トレーニング

相原さん体験レポート




    ■ プロフィール

    職 業: コンピュータ・サービス関係、某外資系企業の企画部門勤務。

    英語歴: 外国語大学在学中、一年間英会話学校に通ってある程度会
          話力をつけた後、カリフォルニア州立大学・ノースリッジ校に
          一年留学。
          大学卒業後、現在の勤務先で数回海外出張の経験あり。

    「海外出張の度、ネイティブとの英語力との差を感じるとともに、最近、
    特にヒアリング力の低下を痛感することが多くなったため、今回、
    直接トレーニングをお願いすることにしました」
 

    



     

     Udaさんとの出会い

     HPで、他の皆さんの30音トレーニング体験レポートを読んで、
     「これだ!」という予感がありました。このため、通常であれば
     テープ診断をお願いしてから、直接トレーニングという流れな
     のですが、あえてテープ診断なしでUdaさんのお宅を訪問する
     ことにしました。最初にメールを出してから数日で、直にUdaさ
     んにお目にかかれることとなったわけです。

     Uda さんのお宅は、ドラマ「ビーチボーイズ」のロケ地である館山
     の近くで、電車から広がる海を見ているとゆったりとした気持ち
     になれるとてもいい所でした。
     (海の幸はかなり美味しそうです。)


     診断

     10:30am からトレーニング開始。
     課題文をテープに録音し、発音を診断していただきました。
     診断結果は完全な「カタカナ発音」でかなり重傷とのことでした。

     イントネーションが
     「英語として意味をなしていない。
     英語歴が長い分、かえって発音の矯正は時間がかかりますよ」
     とのことでした。

     厳しい診断はある程度予想していたものの、内心ちょっとショッ
     クでした。診断結果を要約すると以下の3点です。


  1. 正しいイントネーションで発音していない。
  2. 鼻音が出ていない。
  3. 子音が弱い。



     分析

     厳しい診断結果は、丁寧な解説とUdaさんの生徒の皆さんの
     テープの発音を聴いているうちに、納得できるようになりました。

     1. 正しいイントネーションで発音していない。

     Udaさん曰く、オリジナルのメロディを自己流に編曲して歌って
     いるような感じとのこと。

     最初はよく理解できなかったのですが、自分の発音を聴いてみ
     ると、どの言葉もすべて強く発音しているため、結果的に抑揚
     がなく、単調な発音になっていることが分かりました。

     前置詞などの機能語はストレスを置いて発音しないことは分か
     っているはずでも、実際は強く発音していました。また、文中の
     意味の区切りで下がり調子で発音していることも問題点として
     指摘されました。

     ネイティブは文中の意味の区切りで下がり調子で発音すると、
     そこで文が完了する、判断してしまうため、聴いている方が疲
     れてしまう「変なイントネーション」となっているということでした。

     Udaさんの解説を聞いていると、なるほどと思うことばかりで、
     目からウロコ状態になるとともに、自分で知識として知ってい
     ても、全く身についていなかったことを痛感したのでした。


     2. 鼻音が出ていない。

     A,B,Cの発音練習で、いきなり””でつまづきました。
     「鼻音が出ていませんね〜」とUdaさん。
     「"Hi"と言ってみて」。
     言われるままに発音してみると、これがNG!!

     鼻歌をちょっと歌ってみてから、鼻音を意識しながら"Hi"。
     「そうそう」と、今度はOK。
     こんな簡単な言葉さえ正しい発音じゃなかったなんて。
     ショックと発見を同時に体験しました。

     M,N,Rなどの音は鼻音が必要と分かっていたですが、質問
     してみると、
     「英語の、ほぼ全部の音で鼻音が必要」とのことでした。

     トレーニング後半でも、この鼻音がなかなか出ないために
     の発音でだいぶ苦労することになるのでした。


     3. 子音が弱い。

     子音にはちょっとは自信があったのに、Udaさんの診断でこの
     自信も見事にうち崩されました。

     サンプル文の In that case, .... の case の最後の s が弱
     いとの指摘。何度か試行錯誤でOKをいただいてから、
     「エー、こんなに強く!」という感じで発音して丁度よいというこ
     とが体感できました。

     また、shouldn't の sh の音も正しい発音は、自分が思ってい
     たよりも、ずっとエッジの効いた鋭い音であることが分かりまし
     た。

     このあたりは、実際に直接指導していただかないと体感でき
     ないのではないかと思います。

     問題点は、「子音」が弱い、逆に言うと「母音」が強いため、単
     語の中での子音と母音のバランスが悪く、不自然に聴こえて
     しまうということでした。


     対策

     トレーニングの中で、発音のチェックポイントと自分でできるトレ
     ーニング法を教えていただきました:

     1. イントネーション

     正しいイントネーションを学ぶ方法として、映画の1シーンをそ
     のままのイントネーションでできるだけ速いスピードでマネをし
     てみることを奨められました。

     私の最大の課題であるリスニングも、
     「イントネーションを意識して発音し、聴いているとリスニング
     力も伸びますよ」とのアドバイス。

     全部聞き取ろうとしているから、かえって聞き取れないのであ
     って、イントネーションでストレスの置かれる単語を意識して聴
     くことで、逆に全部が聞き取れるようになるとのことでした。

     禅問答の様ですが、英語は英語のリズム(イントネーション)
     のまま、カタカナ英語のリズムに脳の中で解釈しないでその
     まま、アウトプットすれば理解できるということです。


     2. 鼻音

     トレーニングの最後の最後まで R には悩まされ、鼻音の理
     解半分、混乱半分でマスターには至りませんでした。
     今まで鼻音を意識して発音したことがなかったため、当然と
     言えば当然なのですが....。

     Udaさんによると、鼻の真ん中あたりの横の部分が
     「ビリビリ感じる」感じとのことですが、なかなか思うように鼻
     音がでません。

     鼻音がないとネイティブらしい英語の音とならないため、重要
     なのですが、これが難しいのです。対策は、普段から鼻音を
     意識して発音すると良いようです。

     これは英語にかぎらず、日本語を発音する時も鼻音を意識し
     ながら発音すると良い練習になるとのことでした。俵光太郎
     のような鼻声が常に出せるようになると良いのではないかと
     感じました。


     3. 子音

     英語の口の標準型 --- つまり、唇の両端に少し力を入れた
     状態で、上と下の歯が揃っている形。それが標準的なネイテ
     ィブの口の形だそうです。

     実際に映画のビデオで確認してみると、そうなっていました。
     話し始める前にこの標準型になっていることによって、
     「強い子音が出やすくなる」とのことでした。

     確かに標準型から子音を発音してみると、スムーズに子音を
     強く発音できることをトレーニング後に体感し、なるほどと思い
     ました。


     トレーニングを振り返って

     一日のトレーニングでできることは限られていますし、私の場
     合、発音に関しては「悪しき蓄積」があったため劇的に発音が
     改善することはできませんでした。

     しかし、自分の発音の問題点がどこにあるのかを客観的に
     分析できて、今後どうやったら改善できるかを教えていただい
     たので、トレーニングは成功だったと思っています。

     自己流トレーニングでは、破れなかった壁を少し突き破れた
     感じがします。どなたか体験レポートでも書かれていましたが、
     私もトレーニングを受けてやったスタートラインに立てたという
     心境です。

     今後はどこに意識して、どうトレーニングすれば良いかが分か
     っていますので効率のよい、確実なトレーニングができると思
     っています。 
                       

     トレーニングの効果として、さっそく次の日に、
     普通に日本語を話していても、ノドからの声が自然にだせたり、
     無意識に子音が鋭くなっているのを感じました。

     また、鼻音も四六時中練習してコツが分かってくると、意外と
     簡単に出せるようになりました。Rはまだ完全に出すことは
     できませんが、トレーニングの最後の方では少し出せるように
     なりましたし、今はもう少し自然に出せるようになったと思いま
     す。

     最後に、最後まで丁寧に指導していただいたUdaさん、ありが
     とうございました。私の課題であるリスニング力も「必ず向上し
     ますよ」と太鼓判を押していただきました。

                       

     イントネーションを含めた正しい発音を学ぶことが、一見、
     遠回りのようですが、リスニング力をつけるための最短コース
     であることを、トレーニングで実感できました。

     明日から香港に出張のため、生のネイティブの発音を聴いて
     トレーニングの成果を確認してみます。







    

前向きで、理路整然としていることが印象的でした。
香港での成果、どうなるか楽しみです。

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