30音トレーニング
阿部さんの体験レポート
阿部さんはマイコンの chip を開発設計をなさる方。 緻密ですが、話していると穏やかなので、前からの知人 のような気になってしまいます。 |
こんにちは、阿部です。乱文ですがご容赦ください。 先日は本当に有り難うございました。車で往復6時間かけてでも 行った甲斐がありました。伺う以前から30音の本とCDである程度 の練習はしていましたが、なんだか行き詰まっていました。 自分の発音を録音しては Amy, Jim の発音と聞き比べ、全く違うと は分かっていながら、具体的に何処がいけないのかさっぱり分かり ませんでした。 今回、直接に指導して頂いたおかげで今後どうやって修行して行っ たら良いか見えてきました。これからも修行を積んで、テープを送り ますので辛口診断をお願いします。 ■ ★ 30音独習の軌跡 私はよく阿知和さんの”英語と闘うページ”を覗いています。 そこで30音が話題になっている事は知っていましたが、発音練習は TOEICで 800点をとってからにしようと思っていました。 ところが、このホームページを読み、これは直にやらねばと思い、本 屋を5軒まわって手に入れ、10月は30音をみっちりやろうと決め練 習を始めました。 最初の2週間は Stage 1 だけを集中して練習していました。 練習法は自分の声を録音してはネイティブと比べる、というものです。 これは独習するうえで大変効果的だったと思います。 聞こえていても、発音出来ていないのが良く分かりました。 また、apple の [ae] の発音を知らなかったせいか、 bag - bug や track - truck は区別が全くつきませんでした。 しかし、[ae]の音が分かってきたらしく DUOのCDを聞いてみると[ae] はだいたい識別出来る様になりました。 この時点では r と l、m と n の違いがよくわからず苦戦しました。 r と l についてはCDをパソコンにWAV形式に落として波形を見てみ たら、 l はピークが1つなのに対して r は2つあることを発見し、 「R は変化する音」という Udaさんの言葉を目で確認。 その後聞いてみると確かに変化する音でした。 m と n についてはよくわからないまま、勝手に「鼻への響かせ具合 の違いかな?」位に考えて、 Stage 2へ進みました。 ■ 次の2週間を Stage 2に充てたのですが、ここは Stage 1 よりも 練習しやすいですね。 「アルファベットはどんな音?」 ↓ Stage 2 ↓ Stage 1 と進んだほうが、本にそって進めるより、はるかに効率が良いと思い ました。 これが終わる頃、r だけはまだうまく発音出来ないけど、その他は いい線いってるだろうと思い込んでました。 次にテープ診断をお願いしたのですが、それまでの1ヶ月間は課題 文を練習せずに、ただ聞き流していました。イントネーションやスピー ドに注意しながら録音して聞いてみると、ネイティブの物とは全然違 うんです。 でも何処がどう違うのか全然判らないんですよ。 確かにうまく発音できていないところも各所にあるのは判るんですが、 そういう問題ではないんです。 イントネーションもそんなに悪くないのに英語じゃないものになってる。 もうお手上げです。 取り敢えずテープを送って心静かに診断を待ちました。 ■ 診断の結果は.... (1) ノドが開いていません。 (2) 鼻音が不足です。 (1), (2) は「通じる・通じない」にはまったく影響はありませんが、 英語らしさを出すためには必須となります。 ・子音はスピード不足 ・母音は「開く音」下あごの開きが足りず、下げ方も遅い。 「狭い音」のあいまい母音がカタカナになっています。 ・イントネーションは不自然で東洋的です。 でした。出来てるつもりが出来てなかった。 直接トレーニングを2週間後に予定していたのと、自分の思い込みで 練習すると、余計ひどくなる気がしたので、トレーニングまでは何にも しないで押しかける事にしました。 ■ ★ 直接トレーニング 直接トレーニングがどんな風に進んでいくのか知りたい方が大勢いる と思いますので、大まかに時間をおって書きます。 30音の本を使いながら、10:30から17:30 まで、たっぷりとトレーニン グして頂きました。 ・10:30〜12:00 (1) Udaさんの塾の生徒さん(高校生と小学生の女の子)の発音を聞 かせて貰いました。 このときは正直言って驚きましたね。テープから流れきた声の主が 日本人だなんてとても思えませんでした。 「これはネイティブですよ。」と言われたらあっさり信じたでしょう。 30音でトレーニングすればこんなに奇麗に話せる様になるんだと 確信しながら、千葉まで来たんだし、自分もきっと出来る様になる だろうと期待と不安を募らせつつトレーニングに入って行きました。 (2) トレーニングに先立って課題文(1)を録音しておきます。 このときは録音したものを聞き直しても、何処がどう悪いのか自分 ではさっぱり判りません。 (3) 「アルファベットはどんな音?」を一音一音確認する。 「n は口を閉じないんですよ」とのアドバイス。 あとで気がつきましたが、P175のイラストはちゃんと口を開けていま した。 rの音を Udaさんが何度も聞かせてくれましたが、なかなか鼻に響か せるという感覚がつかめなかった。 子音は全般に弱いと指摘されていましたが、自分としてはかなり大 げさで不自然と思える位に強く発音しないとOKは貰えなかった。 (4) Stage 1 の子音・母音(P37〜P47)を確認しながら練習する。 子音を強くしてるつもりでも、単語になるとまた弱くなっている(らしい)。 一音ずつ定着させないと、単語になっただけで逆戻り。 意識しないでも十分強く子音が出せないといけないですね。 ・13:00〜16:00 課題文(1)をイントネーションに注意しながら練習。 Udaさんのアドバイスを受けているうちに、今まで聞き取れていたと 思っていたのは思い過ごしだったと気づき始める。 この時間の途中で1回、最後に1回、課題文(1)を録音。 ・16:00〜17:00 今度は P95 の Jim と Amy の会話を練習。 意味を考え、感情を込めていないと、うまくまね出来ない。 うまく説明出来ないのですが、イントネーションの聞き方がなんとなく 分かってきた気がしてきました。 トレーニング前とは違うように聞こえはじめる。 そしてこの会話文を録音してトレーニングはめでたく(?)終了です。 ・17:00〜17:30 最後に、トレーニング中に録音した自分の声を全部通して聞いてみると、 朝一の物はものすごく平坦で、まるでイントネーションが無いし、変なと ころで文を切っているのが良くわかる。 そして、録音するたびに英語っぽくなっているのです。 最後の会話文が一番出来が良かった。 たった一日でこんなに進歩するなんて! あ〜っ、来て良かった。 ■ ★ トレーニングを振り返って 行き詰まっていたのに、 たった1日のトレーニングでこれほど変わるは思いませんでした。 トレーニングの一番の成果は、自分の声の録音を聞いて、何処が 悪いか自覚出来るようになった事だと思います。 最後の録音は随分英語らしくなっていましたが、それでも子音が 弱かったり、イントネーションが違っていたりしていました。 でも、自覚できれば自分で改善できる余地がありますからね。 そうは言っても、最初に聞いた生徒さんのレベルにはまだまだ程 遠いので、これからも30音で独習を続けたいと思います。 |
練習ぶりから何から何まで緻密ですから、あとは隣の人にささやく 場合と、離れた人に語りかけるなどの距離感だけだと思います。 |
(およそ20日後) Rの鼻音が分かり始めました!! 今のところ聞き込みを中心にやってますので、うまく発音出来るかは まだ自信がないのですが、「科学的英語リスニング上達法」の R−Lの聞き分けテストの成績が短期間で格段に良くなってます。 ”科学的英語”のHPに「本書を活用した、なほさんのデータ 」があり、 それによると聞き分け訓練を60セット行う事で識別率が65-->97% に上がっています。 僕の場合は、 直接トレーニング直前:64〜68% 直接トレーニング直後: 残念ながらやってません 昨日(12/3) :85% でした。僕は聞き分け訓練を2セットもやってません。 かなり急激に耳が良くなってます。というか、音を理解しはじめたんで しょう。 この間にやったのは、30音のCDとNHKのCDブック (Hopes,Love and Dreams in NY)を Udaさんに教わった通り、注意深く 何度も聞いただけでした。 ともかく、 自分の力が数字で見れると安心するし、やる気になります。 |
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