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30音トレーニング

       けろっぴさん体験レポート

     


    けろっぴさんは
    「学校を卒業してから昨年までの5年間は英会話・翻訳などの学校に
    通っていました。」

    「また4月からは小・中学生に英語を教え始めるようになり、特に発音
    の向上が必要だと思うようになりました。

    自分のもたついた英語を聞くたびに”どうしたらいいのだろう?”と思
    ってきましたが、キレのある音に近づけるよう頑張りたい」
    ということでトレーニングをすることになりました。


  

     




     自己紹介

     私は現在、某出版社が運営する英語教室の講師として、幼稚園、
     小、中学生を対象に英会話を教えています。
     『30音〜』のHPの存在はは2年前から知っており、今回勇気を出
     してトレーニングを、という運びになりました。
     当面の目標は、発音はもちろん、「のどの開き方を知る」ということ
     と、「なんとなくもたついた英語をなんとかする」ことでした。


     トレーニング当日

     Udaさんのお宅へは、マイカーでうかがう事になりました。南房総
     小さい頃、夏になるとよく遊びにきていた土地でもあり、なんだか
     懐かしい気がしました。

     予想と反して(!?)落ち着いた優しそうなUdaさんと対面。
     これから数時間、この方に教えていただくのかと思うと、緊張感
     はいやでも増すのでした。


     トレーニング開始

     私がカチコチになっていたのでしょう。お部屋にお邪魔してからも、
     「そんなに緊張しなくていいですよ」言っていただきました。簡単な
     質問の後、いよいよ課題文の録音となりました。

     録音終了後、開口一番、「コワイ英語ですね。」…
     イントネーションが全くの自分流だから、外国人の話すヘンな日本
     語を聞くような感じらしいのです。そして全てが命令調であること。
     なるほど。
     とはいえ命令口調なのは「にぎやかなチビッ子を教える職業病」と
     いうのは苦しい言い訳でしょうか…。

     Udaさんの的確な診断は続きます。
     「これじゃあ、さぞリスニングは大変でしょうねえ。」
     そうなんです!!ずばりと言い当てられて,思わず笑ってしまいま
     した。

     つまりこういうことのようです。
     英語のイントネ−ションが入っていない脳が、英語を聞いてわざわ
     ざ日本語のイントネーションに解釈しなおして情報を得る、この余
     分な作業が続く限りリスニングに障害が生じるし、英語を学ぶ上で
     早かれ遅かれ壁が出来てしまう、と。
     ここにすべて原因があるようです。

     早速、1音ずつの確認と発声を練習していきます。
     口の開き方は以前から気を配っていたのですが「まあ,なんとかな
     るかな」と言う辛口コメント。けれども当初の目標、「のどを開く」感
     覚がやっとわかりました。毎回いい音を出せるわけではなく、定着
     するにはまだまだ練習が必要ですが、私の場合は「口から横隔膜
     にかけて釣り鐘が入っている」感じをイメージするとうまくいくようで
     す。

                      *  *  *

     リスニングに至ってはお手上げです。
     「聞いたとおりにマネしてみて」と言われ、取り組んでみても
     "Hi." "Make it two." のような簡単な文すらちんぷんかんぷん。

     これも「ナチュラルスピードでの文字の音をわかっていない」とい
     う言われてみればごくあたり前なことが原因でした。次に聞き取
     れなかった短い1文を「お手本のスピ―ドで言ってみて」と言われ、
     正直、戸惑いました。

     なにせ日本語を話すのも遅いと言われる私です。何度試しても
     舌を噛みそうになり「OK」がでません。「もっと速く。」「もっと速く。」
     だんだん心細くなってきましたが、それでも「やるしかない」と肝を
     決めて繰り返します。

     「じゃ、これを聞いてみて」… えッ、何コレ!!! 
     さっきは聞き取れなかったセンテンスなのにバカみたいにゆっく
     りに聞こえる。そうか、こういうことだったのですね。
     「速く言えれば遅く聞こえる」。さっきの苦しさもあってか喜びもひ
     としお、思いっきり笑ってしまいました。

     次に悲惨なイントネーション。
     1文を聞いてマネすることがこんなに難しいものなのか、と思い知
     りました。自分がやっていたのはマネではなく、自分流に置き換
     えたオリジナルのメロデイだったのです。何度かマネてみた後、
     「ほんとにメロディを聞いてないですね。」いいえ、聞いているつも
     りなのに聞こえないんです。

     「センテンス全体を聞いてから、1つの単語の中にもメロディがあ
     ることに注意して練習してください。」と大事なアドバイスが。
     「とにかくお手本をよく聞いて忠実にマネて、英語としてのメロディ
     をCD一枚分くらいは叩き込む」に尽きるとのこと。その「よく聞く」
     が重要で、今日はそのためのコツ、つまり今後の練習に必要な
     耳にするために来たのだといえるでしょう。

     実際、トレーニング前に自分の録音を聞いても漠然と「何かが違
     う」としかわからない状態でしたが、トレーニングを受けてからもう
     一度トレーニング前の録音を聞くと、「具体的にどこが悪いのか」
     欠点がしっかり聞き取れるまでに耳が変化していたことに驚きま
     した。

     私の場合は
     1. のどを開く
     2. 息のスピードを速く(息を勢いよく口腔のドーム状部分に
         ぶつける)
     3.母音を抑えて子音を強く。
     4.英語のメロデイ 

     この4つのタスクが出来れば目標であった「キレのある英語」に
     近づけたと思います。けれども1つ気をつければ1つを忘れる、
     という具合になかなか体が言うことをききません。(
     最後に1つのセンテンスを仕上げ…といきたいところでしたが、
     幾つか課題を残して惜しくも時間切れとなってしまいました。


     さいごに
 
     今回のトレーニングを通して、今までいかに自己流練習をしてい
     たかがわかりました。わかったつもりで勘違いしたまま練習をし
     ても、口や耳にヘンなクセをつけてしまうばかりか、あとでその
     クセを取るのにかえって難儀します。

     英語を練習する上でどこに「ポイント」を置くのか、必要最低限の
     態度および耳作りをすることが大事です。そのことがわかったこ
     とは大きな収穫となりました。トレーニング中、児童への英語教育
     の出発点としてのアルファベットの音の練習方法と活用方法を教
     えていただきました。今後は、今回いただいた練習のポイントを
     『宝物』にして頑張りたいと思います。
 
     また
     「目からウロコ」がたくさん落ちたせいか、はじめにお邪魔したと
     きには全く気がつかなかったのに、帰り際には玄関にきれいなお
     花がたくさん飾ってあることに気がつきました。
     なんだか私自身の「耳」を象徴しているようでした…。

                      *  *  *

     それから全く関係ないのですが、名言クイズの「君の瞳に乾杯」
     の答えは "Here's looking at you, kid." でよろしいのでしょうか?

     トレーニングは本当にありがとうございました。
     またよろしくお願いいたします。






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     真剣にくり返しているうちに、”ついこれまでに身につけた発音・発
     声に戻ってしまう”が気になる点でしたが、熱心な方ですから時間
     の問題でしょう。
     
     ※クイズの "Here's looking at you, kid." は正解です。

  

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