Kumaさんの疑問 <自分の発音が分からない!!> |
「今年の夏、フィジーでダイビング行き、ボートの上でオージー とカタコトの英語で会話をしていて、もう少し濃い内容のことを 話せたら」、 と思ったことがきっかけで、 「英語の勉強を身を入れてやろうと決心する。何とかしなければ」 と取り組んでいるKuma さんから「疑問と見解」が届きました。 その疑問はカタカナ発音のまま、真剣に英語の発音に取り組む とたいていぶつかる問題で、考えれば考えるほど泥沼状態に陥 ります。 やっかいなことは、みな、わからないのは自分の発音のせいだ、 と思いこんでしまうことです。 初めから英語を英語の音で学んでいれば起こり得ないことですが、 カタカナを英語の音と信じて教えられれば、誰もが抱え込む難題 となります。 |
Part 1 Rについて Kuma: はじめまして。 Uda: こんにちは。 Kuma: このホームページのみなさんの体験談を読むと、「30音ト レーニング」は大変有効な方法である可能性が高いと感 じ、約1ヶ月前に「30音でマスターする英会話」を購入しま した。 それから約1ヶ月間、本とCDを自分なりに解釈して発音練 習を行っていますが、はたしてこれで合っているのかという 検証をこのへんでやっておかなければならないと思い、テー プ診断をお願いすることにしました。 つまり、けっこう試行錯誤しているのです。 Uda: どこで試行錯誤し、何を「これで合っているのか」と疑問に 思うのですか? Kuma: まず、体験談に最も登場する r の発音についてですが、 30音トレーニングには 「唇をかるく丸めて突きだし、下唇をすぼめる」とあります。 私は「すぼめる」ということを、 「下唇を少し丸めながら引っ込める」というふうに解釈しま した。 Uda: え? 引っ込める? Kuma: 体験談によると、下唇を突き出すとか、「タコの口の形」だと か、私の解釈とは逆のようなことも書かれてあって、どっち が正しいの、疑問に思っているところです。 Uda: そうか、そういうことですか。 Kuma: 音さえでればどちらでもいいのかな、と思うし、唇の動きとし ては逆なので、同じ音は出ないのでは、とも思うし。 どれが正解なのでしょか? Uda: 唇は突き出します。 理由は口の中の空間を広げ、共鳴音を出しやすくするため です。突き出すことにより ・Rの場合は息があまり口の外に出ないようになる。 ・二文字の子音は強く発音できるようになる。 からです。 Kuma: 音の違いがわからないため、こういった疑問がでます。 Uda: もっともですが、共鳴音を出し、聞き取れるようになると 解決するでしょう。 Kuma: また、r は鼻でうなる、のどに響かせるということですが、 前者は鼻の中が震えてかゆくなるのでこれかな、と感じま すが。でも、響きの方はイマイチよくわからなく、「このこと かな」と思うこともありますが、はっきり自覚できません。 Uda: 鼻は多少、かゆくなるかも知れません。 Kuma: 鼻でうなるときはかなり大きな声で発音するため、音読す ると、鼻でうなる部分だけ大きな音になり、変なイントネー ションになってしまう傾向があります。 その場合、控えめな鼻のうなりにしてしまうので、鼻の震 えはほとんど感じなくなってしまいます。そこで正しい発音 になっているのかどうか疑問を持つのです。 よって、現在私が困っているのは、イントネーションをとるか、 それとも鼻のうなりをとるか、ということです。この問題は正 しい発音が出来さえすれば、 「何でこんなことで引っかかっていたのかな?」と思うのかも 知れません。 でも、現段階では仮定法過去の世界なので 「どうなんだろう?」というところです。 Uda: あなたの声を録音して聞いてみましたか? Kuma: 聞いてもはっきり自覚できないわけです。 Uda: そうなんですねぇ。初めはなかなかわからない。 Kuma: だから課題1のテープを送ります。 このことについての診断をお願いします。 Uda: わかりました。 Part 2 Rと響きについて Kuma: r だけでなく、英語の発音はのどの響きを使うということ ですが、自分の発音を録音して聞いてみると、全体的に 声に響き(エコー)というか奥行きがネイティブと比べると 足りないような気がします。 この違いが私のわからない「のどの響き」に起因するもの であり、また、これがカタカナ発音とネイティブ発音の違い (唇の動きはまねているのにどこかが違う)であろうと思っ ています。 当たっているでしょうか? Uda: 当たっているようです。 Kuma: また、母音+r の場合は同じ発音だと思うところでも、少し 違う所があります。 door は corn, born, port 等と同じ長く「開く音」の"or"で すが、 doorは「ドア」というように、アの音の成分が多いと いうことです。 これは本当にアの音の成分が多いのか、それとも、「ドア」 と思いこんでいる日本人の私の耳だけに(先入観のために) 聞こえるだけなのか。 もし本当にアの成分が多いのだったら、英語の発音は発音 記号(文字)だけでは表現できないということになります。よ って、発音はやはり実際に。正しい音を聞く以外には身につ かないことが1つの具体例としてわかります。 一方、先入観のために聞こえるのであれば、人間に染みつ いたクセと言うものは、英語の発音にとってはかなりタチが 悪いことがわかります。 Uda: まず、door は corn, born, port の r ですが、基本的にr は 同じ響きです。 けれども、 door が「ドア」と思いこんでいると、それぞれ違っ て聞こえる可能性はあります。 ご指摘の「人間に染みついたクセと言うものは、英語の発音 にとってはかなりタチが悪い」はまったくその通りで、カタカナ 発音が英語を必要以上に難しくしている元凶であろうと考え ています。 Kuma: 私は発音に関して疑問だらけで、私の質問から判断される と、なんて神経質なやつだと思われるかも知れません。 でもUda さんのHPの体験談等から判断すると、英語の発 音に関しては、自分では全然気づかない音の世界があり、 その世界に入っていくためには、その世界を知る人(Uda さん等)に指摘されてそこで、気付く努力をしてやっと気付 いて、それから習慣的な努力をして初めてその世界に身に 置くことができるというようなものだと感じました。 よって、このくらい音に対して意識的にこだわらないと、その 世界(=ネイティブレベルの発音)にはたどり着けないので はないかと思います。 Uda: その通りでしょう。 Kuma: 私の英語力は体験談を寄せている方々よりも、はるかに 未熟なレベルであるので、こういうことを論議するのはちと 早く、論議の対象外かも知れません。 しかし、まず、 発音を、何よりも早く、正しく身につけるのが英語上達へ の早道だということで、いろいろ質問しました。 Uda: やはり、初めが肝心なようですね。 Kuma: そう、カタカナ発音では後で困る。 Uda: まったくです。 Part 3 「話す」ということについて Kuma: 話は変わりますが、最近、英語学習の副産物はあるのか ということを考えています。 Uda: え? Kuma: どういうことかと言うと、英語で話すことは、母国語ではない のである程度、頭の中で話すことの構成を考えてから話す ことになると想像されます。 (日本語を英語に変換するという意味ではなく、話す内容の 構成=頭の整理) すなわち、 どう表現すれば相手に意志を伝えることができるのか、とい うことを英語を話そうとすることで、自然に訓練できるため、 英語という語学力だけでなく、話す力自体が身に付くので はないか。 母国語の場合、だらだら脈絡のないまま話してしまうことが 多々あり、意識的に話す構成等を考えなければ表現力は 身に付きません。 ところが、 英語を話す場合は常に考えながら話すので、自ずと表現力 の訓練をしていることになり、結果的に表現力も向上すると いう副産物はあるのでは、と思うのです。 よって、 日本語で話すときは脈絡なくしていた人が英語を習熟した 結果、日本語でも英語でも論理的に要点良く話すようにな るのではないだろうか? また、 英語の上級者で上手く英語で表現できないと悩んでいる 人の中には、その原因がその人の英語力ではなく、元々 会話力があまりないため、ということも原因として考えられ る場合があるのでは? これは、日本語でもどう言えばいいのか困ることが多々あ り、その場合には英語で話せるわけがないという理屈です。 Uda: そうですねぇ。 Kuma: まあ、試行錯誤していると、こんな風にいろいろ出てくる のです。 Uda: また何かありましたら、お話を伺わせて下さい。 Kuma: はい、ではまた。 |
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