診断と Q and A もくじ
1. ぷらむさんの Q and A ■ こんばんわ P: こんばんは。ぷらむです。 診断、よろしくお願いします。 U: かしこまりました。 P: しかし、家族が寝静まった深夜にマイクに向かったのですが、 恥ずかしいものですね。汗をかいてしまいました。(^^;) U: 自分の声を録音すると、けっこう緊張しますね。 P: もう少し「らしく」聞こえてるんじゃないかと思っていたのですが・・・。 自分では聞こえる「頭蓋骨の振動」が、テープでは聞こえないから でしょうか。 U:(テープを聞き終えて) なーんだ、けっこう慣れているではありませんか。 P: 慣れてるというよりも、昔からなるべく「らしい」英語がしゃべり たいと思って発音に意識があったからでしょう。何事も形から入 るたちなので。 U: そうですか。 P: 今年の4月から3ヶ月、アメリカに語学留学していました。 その間、向こうの言っていることがわからなくて困ったこ とは数え切れないくらいありました。 聞き取れないのは困りますね。 P: でもね、こっちの言うことがわかってもらえなかったことは、 ほとんどありませんでした。 しかし、自分の英語がカタカナであることは十分認識して いますので、直したいと本気で思っています。 U: ぼちぼち診断しましょうか? P: ドキッ。 よ〜し、診断してもらいましょう。 U: では。 初心者が聞いたら「上手ですね」とほめる位のカタカナ発音です。 発声法がいいので、ちょっと直せばすぐにネイティブ・レベルになるで しょう。 P: ム〜ン。 ホットしたような、悔しいような複雑な心境。 U: ・・・ P: HPの分類ではどれに入りますか? 英会話学校カタカナ英語? 帰国子女カタカナ英語? U: 帰国子女カタカナ英語はもっと流暢で、イントネーションが しっかりしています。 あなたの場合、特に、目立たない子音と弱い母音が弱点です。 P: それは自覚しています。 あいまい母音を弱く発音できない。 よし。 じゃあ、聞きますよ。私のどこがカタカナ発音なんでしょう? U: いくつかの音を誤解して覚えています。 課題文で細かくチェックしてみましょう。 診断とQ and A もくじへ ■ 課題文、ここをチェック
診断とQ and A もくじへ ■ 反省会(1) 間違いやすい音をチェックする U: visit から始めましょうか。 P: それ、単語で発音すればいえるんだけどなぁ。 U: v はあなたが思っている以上に長い音です。 P: ということは、v の無声音である f も思っている以上に長い音? U: ずっと長いですよ。 P: CDで確認しておきます。 U: 次はRです。 P: Rは結構自信があったのに。間違って覚えているということ? U: 鼻音が足りず、変化音も今一歩です。 音は口の中から鼻に移動します。 R と次の単語とのつながりも、マネた方がいいですよ。 U: 次は短母音の i です。 P: 「イ」に近すぎるんでしょう? これも自覚しています。どうしても"i"を見ると「イ」が頭の中でち らついてしまうのです。 U: そこが最も肝心なところです。いかにローマ字読みと決別するか。 あなたの場合は、ローマ字感覚が残りすぎているのかも知れません。 P: そうかも知れない。 U:次の of もローマ字読みですね。 of の o は「オ」ではなく、あいまい母音です。 P: それも頭じゃわかっているんですけどねぇ。 U: 発音は口で覚えましょう。 あいまい母音は、口を「ウ」か「エ」で言えるように、しばらく徹底的に くり返してみたらどうでしょう。反射的になればOKですから。 P: くり返しね、やってみましょう。 U: 声はノドの奥から出すことがポイントです。 U: さて、L です。 これも鼻でうなります。 P: じゃあ、長い音? U: 「ル」よりも長くて強く鼻に響かせる音です。 P: また鼻ね。 U: 残りは aunt の a です。 P: この a も結構自信があったんですけど。 口の開きが小さいということでしょうか? U: 下あごの下げ方が不十分ということです。 P: でもCNNとか見てても、キャスターはあまり口をあけていないよ うに見えますが。逆に口をすぼめて喋っているように見えます。 U: 「口の開き」と「唇の開き」を混同しているようです。 「開く音」は下あごを下げるのであって、唇を開くことではありま せん。 P: えッ? U: 唇はあまり開かなくても、下あごを下げます。 耳の付け根から。 P: そうなのか。 U: そのとき、上下の歯の位置が合うように、下あごをやや 前に突き出します。 P: こう? U: そうです。ノドが渇いたのでお茶でも入れましょうか。 P: コーヒーがいいなぁ。 U: ・・・ 診断とQ and A もくじへ ■ 反省会(2) 鼻に響く音は? P: 鼻音がよくわからないんですよね。 HPのとおりに鼻歌から練習すると、すごーく鼻にかかって 聞こえるけど、こんなに鼻にかかってもいいんのかなぁ? まるで江川のモノマネだ。 U: それは「加減」ですね。 いろいろ試して下さい。 P: (しばらく鼻音を試した後) なんとなくわかってきたぞ。 これはね、「鼻」を意識しすぎてしまうと、単なる鼻声になってしまう。 U: ? P: 鼻というよりは、鼻の奥(鼻と喉のつながっているあたり)を響かせる 感覚ですよ。 U: なーるほど。そういう言い方をすればわかりやすいんですね。 それ、イタダキます。 P: コーヒーにめんじて、OKするか。 それからね、鼻でうなるのは m、n、l、r だけ? それとも、全ての音に鼻音が入るのですか? U: 事実上すべてでしょう。 ネイティブの発音をよく聞いてみて下さい。 鼻音を出していると、ネイティブの鼻音も聞こえてきますよ。 P: (しばらく聞いた後) おお、聞こえる。きこえるぞ。 なんとなくわかってきたなぁ。 診断とQ and A もくじへ ■ 反省会(3) イントネーションて? U: エー、まぁ、要するに、あの・・・ P: もしもし。 U: つまり、あなたの発音はおおむね正確。 かなり練習していることもわかります。 P: うまくできてるところもあって、安心しました。 だから? U: イントネーションに注意してみましょう。 平らすぎて、不自然です。 P: ??? U: 弱い単語を強く発音しているってことです。 P: 全部同じ強さってこと? U: そうです。 強い単語はやや長く、弱い単語はさっと、すばやく発音します。 それと、区切り方です。 あなたは区切りたいところで、勝手に区切っているので ヘンです。その言い方ではイントネーションで語句をつなげる 英語の感覚がとらえにくくなります。 P: わからないなぁ。 U: すみません。口べたで。 あなたの場合、 弱く言うべき語が強すぎるので、聞いて覚えることが難しい のでは、と推測されます。 P: どういうこと? U: 英語を聞いても、覚えにくいだろう、という意味です。 P: なーるほど。いや、ご指摘の通りです。 従ってシャドウイングなんか全然できません。 U: でしょう。 P: 聞いた直後でも記憶に残っていない部分がとても多いのです。 単に聞き取れていないだけかと思っていたけど、 イントネーションと関係があるんですか? U: 大ありですよ。 日本語を聞いたら、その文章は、少なくともその瞬間は ほとんど、覚えるられるでしょう? P: そりゃ、まあ。 U: あなたのイントネーションを聞いていると、果たして 英語も日本語と同じように覚えられるのか、疑問に思うのです。 P: えっ? 英語も聞いただけで覚えられるようになるのですか? U: そうですよ。 話し言葉は聞いて覚えるではありませんか。 その場にあった口調ってあるでしょう? P: それはそうだ。 U: 会話に使う表現は、それで覚えていますけど。 映画とか観て。 P: 聞いて覚えられないのなら、どうすればいいのでしょう? U: コツは 基本的なイントネーションをそっくりマネることです。 たとえば、Stage 1 〜 Stage 3 の英文の強弱、長短、スピード をそっくりまねてみるとか。 P: やってみるか。マネは得意だからね。 U: ポイントは文を丸暗記ではなく、文の言い方ですよ。 P: よしゃ。その件は了解。 要するに、弱いとことを弱く言って、イントネーションに気を付け、 鼻音がきちんと出ればOKということですね。 U: そうです。 P: しばらく練習したら、もう一度テープを送ります。 U: お待ちしています。 P: そうそう。 私の「ノドの開き」はいかがでしょうか? U: あ、すごくOKです。 「発声法がいいので」はノドが開いている、という意味です。 P: いい声? U: いい声ですね。 P: もてそう? U: 知りませんよ、そんなこと。 診断とQ and A もくじへ ■ ぷらむさんの最新情報 下がるのは舌だ!!
診断とQ and A もくじへ 2. シマダさんの Q and A S: 今日は。シマダです。 その後「30音でマスターする英会話」を使って練習しております。 U: いや、どうも。 S: 練習に出てくる単語、文章はうまく発音できるように なったと思いますが、他の教材の文章を読んでみると、 一語一語考えてしまってスムーズにいきません。 これは練習あるのみだと思っております。 U: すぐになれると思います。 スペルの原則とアクセントに気をつけながら、 一音一音読んでいくと、やがてパターンが見えてきて、 自然に読めるようになります。 診断とQ and A もくじへ ■ R の発音方法 S: Rの音の変化のさせ方ですが、私は まず、日本語の「う」の口の形から、 下唇をクイッと内側に しぼるようにして 変化させています。 これでも OKですよね? U: OKです。音が変化すればいいのですから。 S: car や door など最後にRが来る場合はある程度 下唇が自然に動いて変化させられるのですが、ring などでは変化させているヒマがないように思えます。 あと、Rの音が鼻に響く、という感覚がいまいちつかめません。 U:次の方法を試して下さい。
S: ピンとこないッ。 U: エラク簡単ですよ。
S: なーんだ。 「んー」でいいのか。 U: はい。 S: 「あー」という音のまま、鼻に移動するもの と思っていたので、できませんでした。 今度はもっとわかりやすく説明して下さい。 U: 努力します。 ※ 上記の「あーんー」は「あーRー」という英語の音のつもりです。 「あーうー」のように聞こえる人もいます。ホントのひらがな ではありません。 診断とQ and A もくじへ ■ 唇と下あごの動き S:最近CNNを聴いていて思ったのですが、ネイティブの人は それほど口を大きく開けていないのに、ノドの共鳴音が良く 出ていますよね。 U: みなさんそうですね。 S: それは生まれてからずっと英語を話しているので、口を開け なくても(下顎を下げなくても)共鳴音を出せるようになった、 ということでしょうか。 U: 説明不足のようでした。 S: やっぱり・・・ U: え? S: いや、それで? U: 「開く音」の説明で『口を大きく開く』といのは下あごを下げ、 口の中の空間を広くする、の意味です。その場合、下がる のは下あごです。 S: 唇を前から見たら、あまり動きは見えないってこと? U: ニュースキャスターはクールに話すので、動きはあまり 見えませんね。 でも、日本語の場合よりははるかに大きく動くことは ビデオをスロー再生するとよくわかるでしょう。 大声を出したり、怒るときには唇も下がります。 S: なるほど。後で見てみましょう。 U: 私もいくつか映画(ビデオ)で参考になるシーンを 探しておきます。 S: それにしても、あなたにトレーニングしてもらって、初めて、 日本語と英語の声質の違いに気づきました。 U: いや、どうも、どうも。 S: ただ、このことを意識して音読練習を続けますと、ノドがかなり 疲れます・・・ U: あなたはすでにノドの開きは十分ですから、もうノドに 気を使わなくてもいいように思います。 S: わかりました。ではまた。 診断とQ and A もくじへ |
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