3 Step 英語リスニング上達法
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  英語リスニング上達法 Step1

リスニング上達法 Step 2 では、「英語の音」を正確に聞き取る方法を紹介します。

発音を知らないと、日本人の耳は日本語の影響を受けて、英語の音を「あいうえお」に置き換えて聞きます。また、日本語は耳だけではなく、目、つまり視覚にも影響を与えます。日本語にない口の形を、「あいうえお」の形に置き換えて見てしまいます。その結果がカタカナ発音であり、リスニングの障害となっているのです。

障害を取り除くカギは発音と口の形です。特に、口を見て、一瞬でカーブする音が聞き取れるようになると、複雑な英語のイントネーションも聞き取れるようになり、リスニング力がアップにつながります。




日本語と英語、母音の違いは?

初めに、日英の母音を確認しておきましょう。

日本語の母音
日本語の母音は「あいうえお」の5つ。それぞれが「固定した音」。

「あ」は「あ」、「い」は「い」と、音が決まっています。「あ〜ぁ」と、波打つように延ばしても、「あ」が長くなるだけです。「い・う・え・お」も、それぞれが決まった音なので、「固定した音」と表現できます。


英語の母音
英語の母音は約14個。その数は分類方法と地域により異なりますが、リスニングに関しては約10個を覚えれば十分です。聞き取るコツは次の2つです。


聞き取るコツ
(1)どのようにして「あいうえお」以外の母音を発音するかを考える。

(2)「固定した音」、「変化する音」、「長短で異なる音」をグループで整理する。
  ※「変化する音」がわかると、その他の音もわかるようになります。
   ※「変化する音」を30音トレーニングでは「開く音」という場合があります。


タイプ 特徴
固定した音 日本語とほぼ同じ。 bug u

変化する音 カーブするように音が変化する。 bag adog o
リスニングのカギとなる音。カタカナ発音では「変化する音」を「あいうえお」に当てはめるので、母音の聞き分けが困難となり、リスニング上達の障害となっている。

【例】bag バッグ(a が「ア」に聞こえる)

長短で異なる音 長短で、音も口の形も異なる。 sit seat ea
日本語の「い」、「いー」、「う」、「うー」は長さが違うだけ。英語ではそれぞれ別の音。
full u fool oo




母音を聞き取る方法

英語リスニングの第一歩は bag ea に代表される「変化する音」を
正確に聞き取ること。その方法を bag を例にして説明します。

 聞こえ方をチェック
次の音が「バッグ」と、カタカナで聞こえるとします。

 カバン、バッグ

bag が「バッグ」と聞こえるのは、口の形と動きを誤解しているためです。 
写真A
の形を想定していると、「バッグ」と聞こえるもので、それがカタカナ
発音になる原因です。

[写真A]
Jas1




これは、「ア」や、bugu を発音する形です。


 口の形をチェック
下の写真Bは、bag a を発音している様子の分解写真です。
bag a は1つの形ではなく、一連の動きで発音することがわかります。

[写真B]
aを発音するときの口の形


次は bag を発音しているスロー映像です。
このように発音すると、どういう音になるのかを想像してみましょう。

 


次は bag を、普通に発音している映像です。
一瞬で、カーブするように「変化する音」が聞き取れたら合格です。

<音声、映像ソース:「UDA式・聞きトレ」>

 比べる
「変化する音」と「固定した音」を比べて、特徴を確認してください。同じよう
に聞こえる母音を一瞬で区別すること、それがリスニングの基本です。

[変化する音] [固定した音]
   
【特徴】 a の音は、言い始め、途中、そして言い終わりで微妙に変化する。 【特徴】 u の音は「ア」とほぼ同じ。



視覚と聞こえ方
bagbug のように、「あいうえお」がベースのカタカナでは英語の母音の区別がつきませんが、口の形と動きを見ると違いがわかり、正しく聞き取れるようになります。

日本語の目と耳への影響
を発音する口が「ア」に見える。
が「ア」に見えると、「ア」に聞こえる → 母音 au の区別がつかない。

farmfirm も同様です。
カタカナでは、いずれも「ファーム」。同じ音です。しかし、口の形を見ると、それぞれの音が違うことがわかります。下の写真Cは母音を発音している写真です。

[写真C]
farm 農場 firm 会社 ーム





イントネーションを聞き取る方法

リスニング上達法、母音の次はイントネーション、そしてスピードが決め手となります。

日本語のイントネーションは平坦で、1つ1つの音の長さがほぼ均一です。一方、英語のイントネーションは音程差が大きく、強弱と長短をくり返すリズムが特徴です。弱い音は短く、しかも、母音はあいまいに発音されるために、聞き取りにくくなります。
次の例で確認してください。

It was a long lecture and as boring as anything.
lecture

※カーブの下に来る and as, as は弱く発音されるので聞き取りにくい。
※long lecture のように、形容詞と名詞の場合には強をくり返し、その他は強弱を交互にくり返す。

イントネーションと英語のリズムを覚えると、音の認識スピードが向上し、
弱くあいまいな音も聞き取れるようになります。





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