リスニング講座                                  / top page/

    映画を聞き取るページ  
             Ghost (ニューヨークの幻) 1

 ここでは映画のセリフを使い、英語を聞き取るコツを紹介して行きます。

 簡単ではありませんが、少しでもものにすると、それなりの効果はあります。
 1〜2回聞いて、「聞こえない」とか、
 「ムズカシイ」などとあきらめたりしないで、気長に頑張ってください。

 さて、大きなポイントは3つ。
 イントネーション、弱い音、そして音声変化です。

  これらの重要要素は「30音トレーニング DVD2」で詳しく扱っています。

 まずはリスニングクイズで取り上げている GHOST (ニューヨークの幻)の
冒頭、主人公 Demi Moore のセリフです。

 Q1 ★★★ 

 Oh, but this is great. Wow. Oh, that's incredible.
 There's got to be at least 7 or 8 feet up there.

 初心者は赤い文字を聞き取ってみましょう。

「よく知っているやさしい単語が聞き取れない」という原因は、文字は知ってい
ても音を知らない、ということですから、まずは正しい発音を覚えてください。

 ※カタカナ発音のままで映画に挑戦すると、挫折する可能性大です。

 ※冒頭の but は吐き出すように、軽く言っています。



  ここを聞き取る!

 次は聞き取りにくい語句です。
 There's got to be at least 7 or 8 feet up there. を詳しく説明します。

 ポイント
 (1) リスニングクイズでは There's を This と聞き間違えていた。

 (2) got to は典型的な音声変化をしている。 going to を gonna とする感じ。

 (3) 聞き取れないのは at least。 t が2つともリダクションされて、しかもかる〜く、
    さっと発音するので、日本語の音声感覚のままでは何度くり返しても
    聞き取れない音になっている。

 (4) 7 or 8 はつながる。下線部に注意 → seven or eight
    n or ei の響きをものにする。
               

 以上がポイントです。
 次のスピードを落としたものを聞いてください。

 (1)ゆっくり There's got to be at least 7

 一部、背景ノイズと重なりますが、Demi Moore の声に集中してみましょう。

 There's  r を聞き取る。
        ナチュラルスピードでの r は、事実上、「あいまい母音」とほとんど同じ音。

        (カタカナ発音の影響を受けていると、聞こえなかったり、区別が
        つかない可能性があります)


                 

         There's 「ゼア〜ズ」などと想定していると Demi のThere's
         は聞こえないでしょう -- 発音がまったく異なるから。

                 

        ともかく、「アール」や「ア」とは異なるので、それぞれの正しい音を覚える
        ことが先決。それがリスニング向上の第一歩です。


 got to  「開く音」で「ガラ」の感じ。

 at least これを「アット リースト」と読んでしまうと聞き取れません。

        at の a はノドを中心に、あいまい母音で発音。
        least は 7 (seven) とつながり、a-leas-seven のように発音されています。


 (2)フレーズ この音声ファイルには be at least 7 or 8 のフレーズを
           ゆっくり、少しゆっくり、ナチュラルスピードで3回録音してあります。

           聞き取りのポイントは2つ。

           ・at least は非常に弱く、速いので、be at least は、日本語としては
            「ビーゥリー」程度の音になっていること。

           ・7 or 8 のつながり方。


        以上を確認したら、もう一度 (1)ゆっくり を聞いて、次の課題をこなしてください。

        課題 1.上げ調子のイントネーションを聞き取り、覚える。
            2.強い単語、弱い単語を聞き分ける。

        課題ができたら、次の少しスピードを落としたものを聞いてみましょう。
        
      
 (3)少しゆっくり  ・・・incredible. There's got to be at least 7 or 8 feet up there.
              There's の直前には incredible の ble が入っています。

        課題 3.イントネーションと弱い語句を聞き取る。  

            4.イントネーションをハミングでまねる。
              強弱、つまり強い単語と弱い単語をはっきり区別する。

              忙しい方はここまでOK。
              時間に余裕のある方は次へ↓。

            5.There's got to be at least 7 or 8 feet up there. を
              Demi Moore と一緒に言う。

               一緒にいえたら拍手です。休憩しましょう。
 
        もっと時間のある方は Q1 ★★★ で練習の成果を確認してください。

 
                            もくじ
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