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     前ページの正解のスペルは次の通りです。

Q1 thousand,  kilometers
Q2 signal, satellite

   ・・・ そして本当の問題はここからです ・・・

   ■どのように聞き取ったか?

     あなたの聞き取りは○か、それとも ×か?
     それは下記をガイドに決めてください。


 Q1     thousand の a は発音されていないので、これを
     「サウザンド」と、カタカナで聞いたら×。 理由は後述。
     後半を [znd] と、子音だけで聞いたら○。

     k
ilometers の赤字部分はあいまい母音。
     だから「キロメターズ」と聞いたら×。
     「カラムターズ」的にあいまい母音で聞いたら○。

    thou - sand,  kilo - meters
 Q2     signal   a はあるのかないのか分からない音。
             「シグナル」と聞こえたら×。 
             「シグヌオ」的に聞こえたら○。

     sat
ellite  e はあいまい母音。
             「サテライト」と聞いたら×。
             「サタライト」的に聞いたら○。

    sig / nal,   sate - llite / system


×の理由

  テストではスペルが合っていれば○です。

  しかし [znd] を聞いて、「ザンド」と自分流の適当な音に置き換えてしまうのは、
  英語の音を聞いていないので×です。
 
  相手が「これ」と言ったのに、「ソレと言った」と決めつけているようなものです。
  このような音の置き換えを繰り返し、単に”意味が分かる”、
  を積み重ねるほど英語の音は聞こえなくなります。

  つまり、カタカナ発音がリスニングを難しくしてしまうのです。


 ■ 誤解のプロセス
   [znd] を聞く。

     ↓ 意味は分かる。頭の中でよく似た音を探し出す。

  あ、わかった。「ザンド」だ、と誤解する。

      ↓ 誤解に気づかず、正しいと思いこむ。

   正しく「ザンド」と発音する。
   あれ、通じない。


      ↓ 不思議、不可解、納得できない。

  なぜか英語は聞き取れない。

     ↓ ???

  とにかく英語は難しい。


だから発音

  言葉は音。音が違っていては話になりません。
  聞く、話すだけではなく、読む場合にも音が命です。

  「開く音」や「狭い音」など、30音ほど発音を覚える。
  それが英語上達の近道です。

  実用的には
  「開く音」、「狭い音」、あいまい母音を区別すればいいの
  ですから、そのくらいのことは頑張って身につけましょう!



   【注】 音読について

    カタカナ発音とマイペースのイントネーションで音読を繰り
     返すと、それなりの効果はありますが、英語は聞き取り
     にくくなり、上達の妨げとなります。


             ※一例は → こちら


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